LRTKレフィクシア株式会社

NETIS技術の表示サイズ拡大で操作ボタンが隠れる時の5つの調整方法

NETIS技術を現場で活用する際、端末の表示サイズや文字サイズを大きくしたことで、画面下部の登録ボタン、保存ボタン、送信ボタン、確認ボタンなどが見えにくくなることがあります。屋外作業では手袋をしたまま操作する場面や、直射日光の下で画面を見る場面も多いため、見やすさを優先して表示を拡大する判断自体は自然です。しかし、表示サイズを上げすぎると、操作ボタンが画面外に押し出されたり、入力欄と重なったり、スクロールしても最後の確認操作にたどり着けなかったりすることがあります。この記事では、NETISで検索する実務担当者に向けて、表示サイズ拡大によって操作ボタンが隠れる場合に確認したい5つの調整方法を、現場運用に落とし込みやすい形で解説します。

表示サイズ拡大で操作ボタンが隠れる原因を整理する

NETIS技術を現場に導入する目的は、単に新しい機器やアプリを使うことではなく、施工管理、品質管理、安全管理、出来形確認、写真整理、位置情報の記録などを、従来よりも確実かつ効率的に進めることにあります。そのため、現場で使う画面は誰でも迷わず操作できることが重要です。表示が小さすぎれば作業員が内容を読み取りにくくなり、確認漏れや入力ミスにつながります。一方で、表示を大きくしすぎると、画面内に収まる情報量が減り、必要な操作ボタンが隠れてしまうことがあります。

この問題は、端末の故障やアプリの不具合だけが原因とは限りません。端末側の表示サイズ、文字サイズ、画面拡大機能、画面の向き、入力時に表示されるキーボード、ブラウザやアプリ内の拡大率、端末の画面解像度、作業者ごとの視認性設定など、複数の要因が重なって発生します。特に現場では、管理者が想定した標準設定と、実際に作業員が使っている設定が異なることが少なくありません。事務所で確認した時には問題なく表示されていた画面が、現場端末では保存ボタンだけ見えない、写真添付後の登録ボタンが下に隠れる、確認画面の承認ボタンが押せないといった形で表面化します。

表示サイズ拡大によるボタン隠れは、発生すると作業の流れを止めやすいトラブルです。測点の記録、写真の登録、施工状況の保存、点検結果の送信など、最後の確定操作でボタンが押せない場合、作業者は入力済みの内容を失う不安を抱えたまま設定変更を試すことになります。その結果、同じ記録を再入力したり、いったんメモで代替したり、別の担当者の端末を借りたりするなど、現場の手戻りが増えます。NETIS技術を使って省力化や品質向上を図るはずが、画面表示の設定差によって記録の停滞が起きるのは避けたいところです。

まず大切なのは、表示サイズを大きくすること自体を否定しないことです。高齢の作業員、屋外で細かい文字が見えにくい環境、夕方や雨天時の視認性低下、手袋や保護具を着用した状態での操作などを考えると、見やすい表示にすることは安全面でも有効です。問題は、見やすさと操作完了のしやすさのバランスが崩れた状態を放置することです。読みやすいが保存できない画面、入力しやすいが送信ボタンが隠れる画面、確認しやすいが戻る操作しかできない画面は、現場運用としては不安定です。

NETIS技術を現場で継続的に使うには、表示設定を個人任せにするのではなく、業務に必要な画面が最後まで操作できる範囲で調整することが必要です。登録、保存、送信、確定、完了、次へ進むといった重要操作がどの画面で表示されるかを確認し、そのボタンが拡大表示後も見えるか、スクロールで到達できるか、入力時にも隠れないかを点検することで、多くのトラブルは事前に防げます。

調整方法1 端末の表示サイズと文字サイズを分けて見直す

表示サイズ拡大で操作ボタンが隠れる時に、最初に確認したいのは端末の表示サイズと文字サイズを分けて考えることです。多くの端末では、画面全体の表示を大きくする設定と、文字だけを大きくする設定が別に用意されています。画面全体の表示サイズを上げると、文字だけでなく、ボタン、入力欄、余白、メニュー、アイコンなども大きく扱われるため、画面内に収まる要素数が減ります。その結果、画面下部のボタンが表示範囲の外に出たり、スクロールしないと見えなくなったりします。

一方、文字サイズの調整は、主に文章や項目名の読みやすさに影響します。文字を大きくしても、画面全体の表示倍率を上げる場合よりはレイアウトへの影響が小さいことがあります。もちろん、文字サイズを極端に大きくすれば入力欄やラベルの折り返しが増え、結果的にボタンが下に押し出されることもありますが、最初から画面全体を大きくするよりも調整の余地が残ります。現場で見えにくいという声が出た時は、すぐに表示サイズ全体を最大にするのではなく、文字サイズだけで改善できるかを確認することが大切です。

実務では、標準端末を配布する段階で、業務に支障のない表示設定をあらかじめ決めておくと安定します。たとえば、文字サイズはやや大きめにする一方で、表示サイズは標準または一段階だけ大きくするなど、読みやすさと操作ボタンの表示を両立しやすい設定を探します。写真登録画面、位置情報確認画面、施工記録入力画面、確認画面、送信画面など、よく使う画面を一通り開き、最後の操作ボタンが見えるかを確認してから標準設定にします。ここで重要なのは、メニュー画面だけを見て判断しないことです。メニュー画面では問題がなくても、入力欄が多い画面や確認項目が長い画面ではボタンが隠れることがあります。

また、現場では作業者が自分の見やすさに合わせて設定を変更することがあります。これは悪いことではありませんが、変更後に業務画面の操作完了まで確認しないと、作業中にトラブルが発生します。表示を大きくした時は、必ず保存、登録、送信まで試す運用にしておくと安心です。画面上部の項目が読めることだけでなく、画面下部の確定操作まで届くことを確認するという視点が必要です。

表示サイズと文字サイズを見直す時は、作業者に対して「小さく戻してください」とだけ伝えるのではなく、「操作ボタンが隠れない範囲で見やすさを調整します」と説明すると納得を得やすくなります。現場で表示を大きくする理由は、多くの場合、見落としを防ぎたい、押し間違いを減らしたい、画面を読みやすくしたいという合理的なものです。その意図を尊重したうえで、業務画面が最後まで使える設定に整えることが、NETIS技術の定着につながります。

調整方法2 画面の向きと表示領域を作業内容ごとに切り替える

次に確認したいのは、画面の向きと表示領域の使い方です。端末を縦向きで使うか横向きで使うかによって、同じ画面でも見え方は大きく変わります。縦向きでは上下方向に長く表示できるため、項目を順番に確認しやすい一方、横幅が不足して文字が折り返されることがあります。横向きでは横幅に余裕が出るため、項目名や入力欄が一行に収まりやすくなる一方、縦方向の表示領域が狭くなり、画面下部のボタンが隠れやすくなることがあります。

NETIS技術の現場利用では、作業内容によって適した画面の向きが異なります。写真を確認する作業、地図や図面に近い表示を見る作業、入力項目を順番に埋める作業、点検結果を確認して送信する作業では、見やすい向きが同じとは限りません。表示サイズを大きくしている場合、横向きにするとボタンが下に隠れる、縦向きにすると項目名が折り返されて画面が長くなる、というように別の問題が出ることもあります。そのため、どちらか一方を固定するのではなく、作業画面ごとに最も安定する向きを確認しておくことが有効です。

現場前の確認では、通常の入力画面だけでなく、写真添付後、コメント入力後、確認項目をすべて展開した後、エラー表示が出た後など、画面内の情報量が増えた状態も見ておきます。最初の画面ではボタンが見えていても、写真を追加した途端に登録ボタンが下へ押し出されることがあります。注意文や確認メッセージが表示されると、画面下部の操作ボタンがさらに下がることもあります。現場で実際に起こる表示状態を再現しないと、事務所での確認結果があてにならない場合があります。

また、画面の回転設定にも注意が必要です。端末の向きを変えても画面が回転しない設定になっていると、作業者は本来見やすい向きに切り替えられません。逆に、自動で回転する設定にしていると、持ち替えた瞬間に画面が回転し、入力中の操作が不安定になることもあります。測量、点検、写真撮影、施工記録の登録など、片手で端末を保持する場面が多い作業では、画面の向きが意図せず変わるだけで操作ミスにつながります。作業内容に応じて、固定する場面と切り替える場面を決めておくことが重要です。

表示領域を確保するためには、端末の画面上に常時表示される通知欄や操作バー、拡大補助メニューなども確認します。これらが表示されたままだと、実際にアプリや画面が使える領域が狭くなります。特に下部に操作バーが表示される設定では、アプリ内の保存ボタンや次へ進むボタンと近い位置になり、押し間違いや隠れが起こりやすくなります。端末の基本操作に必要な表示をすべて消す必要はありませんが、業務画面に干渉していないかを確認することが大切です。

現場で使う端末は、きれいな机の上で両手操作する前提ではなく、屋外で立ったまま、片手で保持し、もう一方の手で指示や確認をしながら使うことが多くなります。画面の向きと表示領域の設定は、見た目の好みではなく、実際の姿勢、手袋、日差し、雨具、周囲の安全確認まで含めて決める必要があります。操作ボタンが隠れないことはもちろん、無理な持ち替えをしなくても確実に押せることを基準に調整すると、NETIS技術の現場運用は安定しやすくなります。

調整方法3 入力欄、キーボード、拡大表示の重なりを確認する

表示サイズ拡大による操作ボタンの隠れは、入力時に特に発生しやすくなります。通常表示では保存ボタンが見えていても、コメント欄や数量入力欄を選択した瞬間に画面下部へキーボードが表示され、保存ボタンや登録ボタンが隠れてしまうことがあります。作業者から見ると、入力した後に確定ボタンが見えない、キーボードを閉じたいが閉じ方が分からない、入力内容を消さずに次へ進めない、という状態になります。

この問題は、表示サイズを大きくしている場合に起こりやすくなります。入力欄、説明文、注意文、写真枠、確認欄などが縦方向に広がり、画面下部の操作ボタンまでの距離が長くなるためです。さらに、文字サイズを大きくしているとラベルや説明文の折り返しが増え、入力欄の高さも大きく見えることがあります。そこへキーボードが重なると、画面の半分近くが入力操作に使われ、残りの表示領域だけではボタンまでたどり着けなくなることがあります。

対策としては、入力画面を確認する時に、必ず実際に文字を入力した状態で操作完了まで試すことが必要です。空の入力欄を見て問題がないと判断しても、入力中の画面では状況が変わります。特に施工記録、点検コメント、是正内容、異常なしの理由、写真説明、位置情報の補足など、現場で文章を入力する画面は重点的に確認します。短い文字列だけでなく、実際に入力されそうな長さの文章を入れた状態で、キーボードを閉じる、スクロールする、保存する、確認画面へ進むという一連の流れを試します。

キーボードがボタンを隠す場合、入力後にキーボードを閉じる操作を作業者に周知することも大切です。端末によっては、画面の余白を押す、完了キーを押す、戻る操作を使うなど、閉じ方に違いがあります。現場で作業者がキーボードを閉じられずに困ると、入力した内容を消して最初からやり直す、別の欄を押してしまう、未保存のまま戻ってしまうといったミスにつながります。標準手順の中に、入力後にキーボードを閉じてから保存ボタンを確認する流れを入れておくと安定します。

また、画面拡大機能を使っている場合は、拡大範囲の位置にも注意が必要です。画面の一部を拡大する補助機能は、細かい文字を確認するうえでは便利ですが、操作ボタンの位置関係が分かりにくくなることがあります。拡大した範囲だけを見ていると、下部の確定ボタンや右上の保存ボタンに気づきにくくなります。拡大表示を使う場合は、どの場面で拡大し、どの場面では標準表示に戻すのかを明確にしておくとよいです。

入力画面では、エラー表示の有無も確認します。必須項目の未入力、形式違い、通信不安定、添付漏れなどがあると、画面上に注意文が追加されることがあります。この注意文によってレイアウトが下にずれ、通常時には見えていた操作ボタンが隠れる場合があります。現場では一度で正しく入力できるとは限らないため、エラーが出た状態でも修正して再保存できるかを確認しておくことが重要です。入力欄、キーボード、エラー表示、拡大表示が重なった時に操作できるかどうかが、実運用の強さを左右します。

調整方法4 現場前点検で隠れやすい操作ボタンを洗い出す

表示サイズの問題を現場で初めて発見すると、作業が止まりやすくなります。そのため、NETIS技術を現場へ持ち込む前に、隠れやすい操作ボタンを洗い出す点検を行うことが有効です。点検の対象は、単にアプリが起動するか、ログインできるか、画面が開くかだけでは不十分です。実際の業務で使う一連の操作を最後まで進め、登録、保存、送信、完了、確定、キャンセル、戻るなどのボタンが表示され、必要な場面で押せることを確認します。

特に確認したいのは、画面の最下部や右下に配置されているボタンです。表示サイズを大きくすると、下部の操作領域が画面外に出やすくなります。さらに、端末の下部操作バーや保護ケースの縁、手袋をした指の太さによって、ボタンが見えていても押しにくいことがあります。画面上では表示されているように見えても、実際には端末の端に近すぎて誤操作しやすい場合もあります。表示確認だけでなく、実際に押せるかどうかまで見ることが大切です。

現場前点検では、作業者の権限ごとに画面を確認する必要があります。管理者、担当者、閲覧者、承認者など、利用者の役割によって表示されるボタンが異なる場合があります。管理者の端末では操作ボタンが見えていても、一般作業者の画面では別の注意文が表示されてボタン位置が変わることがあります。承認者だけに表示される確定ボタンや、担当者だけが使う編集ボタンが隠れていることもあります。全員が同じ画面を見ているとは限らないため、実際に使う権限で確認することが必要です。

また、通信状態が不安定な場面も想定します。NETIS技術を使う現場では、屋外、地下、山間部、港湾部、大規模造成地、建物内外の移動など、通信環境が一定でないことがあります。通信待ちの表示、再送信の表示、一時保存の表示、同期確認の表示などが追加されると、画面内の配置が変わることがあります。表示サイズを大きくしている端末では、こうした追加表示が原因でボタンが隠れる可能性があります。通常時だけでなく、通信待ちや再試行の画面もできる範囲で確認しておくと安心です。

点検結果は、口頭で共有するだけでなく、簡単な運用メモとして残すと効果的です。どの画面でボタンが隠れやすいのか、どの表示設定なら問題なく操作できるのか、画面を縦向きにする必要があるのか、キーボードを閉じてから保存する必要があるのかを記録しておきます。新しい作業者が参加した時や端末を交換した時にも、同じ確認を繰り返せます。NETIS技術は現場ごとに利用者や条件が変わるため、設定と操作の再現性を高めることが重要です。

現場前点検の目的は、問題を完全にゼロにすることではなく、作業を止める可能性の高い箇所を事前に把握することです。ボタンが隠れやすい画面を知っていれば、作業者に「この画面では入力後にキーボードを閉じてください」「この操作は縦向きで行ってください」「表示サイズを最大にすると保存ボタンが隠れるため標準設定で使ってください」と具体的に伝えられます。こうした小さな準備が、現場での混乱を大きく減らします。

調整方法5 標準設定と例外設定を分けて教育する

表示サイズ拡大による操作ボタンの隠れを防ぐには、端末設定だけでなく教育の仕方も重要です。現場では、見やすさを重視する作業者もいれば、画面内の情報量を重視する作業者もいます。全員に同じ設定を強制すれば一時的には管理しやすくなりますが、視認性に不安がある作業者にとっては使いにくい運用になることがあります。一方で、すべてを個人任せにすると、操作ボタンが隠れる設定のまま使われ、トラブルが発生しやすくなります。

そこで有効なのが、標準設定と例外設定を分ける考え方です。標準設定は、業務画面が安定して表示され、主要な操作ボタンが隠れにくい設定として現場全体で共有します。端末を新しく配布する時、作業者が交代する時、アプリや業務画面の更新があった時は、まず標準設定に合わせます。そのうえで、文字が見えにくい、屋外で確認しにくい、特定の作業で読み取りに不安があるといった場合に、例外設定として文字サイズや表示補助を調整します。

例外設定を認める場合も、操作完了まで確認することを条件にします。表示を大きくした後、対象となる業務画面で保存や送信ができることを確認し、その設定で問題がなければ運用に使います。もしボタンが隠れる場合は、文字サイズだけを調整する、画面の向きを変える、入力後にキーボードを閉じる、必要な場面だけ拡大表示を使うなど、別の方法で視認性を確保します。このように、作業者の見やすさを確保しつつ、業務操作を完了できる範囲に収めることが大切です。

教育では、表示設定の変更方法だけでなく、変更した時に何を確認すべきかを伝える必要があります。単に「設定画面で文字を大きくできます」と教えるだけでは、作業者は見やすさだけを基準に最大値へ変更してしまうかもしれません。「文字を大きくした後は、保存ボタン、登録ボタン、送信ボタンが見えるか確認してください」「入力中にボタンが隠れたら、まずキーボードを閉じてください」「画面を横向きにした時は下部ボタンが隠れやすいので注意してください」と、業務上の確認点まで含めて教育することが重要です。

また、トラブル発生時の連絡方法も決めておくと安心です。操作ボタンが見えない時に、作業者が自己判断で端末設定を何度も変更すると、元の状態が分からなくなることがあります。画面が見えない、保存できない、送信ボタンが出ないといった場合は、画面の状態、端末の向き、表示サイズ、文字サイズ、入力中かどうかを確認してから管理者へ共有する流れにします。可能であれば、問題が起きた画面の状況を記録し、同じ設定で再現するかを確認します。これにより、個別の偶発的な問題なのか、現場全体で見直すべき設定なのかを判断しやすくなります。

標準設定と例外設定を分けることは、作業者を縛るためではありません。むしろ、誰でも使いやすく、かつ記録や送信が確実に完了する状態を作るための考え方です。NETIS技術は、導入しただけでは効果が出ません。現場で継続的に使われ、記録がそろい、確認や報告に活用されて初めて価値が生まれます。表示設定の教育は地味に見えますが、実際には現場定着を支える重要な要素です。

NETIS技術の画面操作を安定させるために大切な視点

NETIS技術の運用では、機能の有無や計測精度、記録項目の充実度に注目が集まりがちです。しかし、実際の現場では、最後に保存できるか、必要なボタンが押せるか、入力した内容を失わずに送信できるかといった基本操作が非常に重要です。どれほど便利な機能があっても、現場作業者が操作途中で迷ったり、ボタンが見つからずに記録を諦めたりすれば、運用は定着しません。表示サイズによるボタン隠れは小さな問題に見えますが、現場の信頼感を損なう原因になります。

画面操作を安定させるには、作業環境を前提にした確認が欠かせません。現場では、明るすぎる屋外、雨天、粉じん、手袋、保護具、片手操作、移動しながらの確認、周囲への安全配慮など、事務所とは異なる条件が重なります。端末を机に置いてゆっくり操作する場合には見つけられるボタンでも、立ったまま短時間で操作する場面では見落とされることがあります。表示サイズを大きくする理由も、こうした現場条件と無関係ではありません。だからこそ、単純に標準表示へ戻すだけでなく、現場で安全に見えることと、最後まで操作できることを両立させる必要があります。

また、画面表示の問題は、端末更新やアプリ更新、業務画面の改修、入力項目の追加によって再発する可能性があります。以前は問題なく操作できていた画面でも、項目が増えたり注意文が追加されたりすると、表示サイズ拡大時にボタンが隠れることがあります。新しい現場で同じNETIS技術を使う場合でも、工種、記録項目、作業者の端末、利用する権限が変われば、画面の見え方は変わります。一度確認したから終わりではなく、運用条件が変わるたびに主要画面を確認する姿勢が必要です。

現場管理者は、作業者から「ボタンが出ない」「保存できない」と報告された時に、すぐに不具合と決めつけるのではなく、表示サイズ、文字サイズ、画面の向き、キーボード表示、スクロール位置、権限、通信状態を順に確認すると切り分けがしやすくなります。特に表示設定は、作業者本人も変更したことを忘れている場合があります。端末ごとの差、作業者ごとの差を前提に、確認項目を整理しておくと、現場での対応時間を短縮できます。

さらに、操作画面の安定性は、記録品質にも関係します。ボタンが隠れて保存できない状況が何度も起きると、作業者は記録作業を後回しにしがちです。後からまとめて入力すると、時刻、場所、状況、写真との対応が曖昧になりやすくなります。NETIS技術を使って施工記録や品質記録を残す場合、現場でその場で保存できることが記録の信頼性を高めます。表示サイズの調整は、単なる見た目の問題ではなく、記録の即時性と正確性を守るための管理項目です。

LRTK Phoneで現場写真・位置情報・施工記録を扱う時の確認ポイント

LRTK Phoneのように、現場写真、位置情報、施工記録を扱うプロダクトを現場で活用する場合も、表示サイズと操作ボタンの確認は重要です。現場写真を撮影し、位置情報と紐づけ、施工状況を記録して管理する流れでは、撮影、確認、保存、同期、共有といった操作が連続します。このどこかで操作ボタンが隠れると、記録が途中で止まり、写真と位置情報、コメント、施工内容の対応が崩れる可能性があります。

特に現場写真を扱う画面では、写真のプレビュー領域が大きく表示されるため、表示サイズを拡大していると下部の保存ボタンや登録ボタンが見えにくくなることがあります。位置情報を確認する画面では、地図や座標、補足情報、確認メッセージが同時に表示されるため、画面内の情報量が多くなりがちです。施工記録の入力画面では、コメント欄や選択項目、写真添付欄が縦に並び、キーボード表示によって確定操作が隠れることがあります。こうした画面は、現場で実際に使う前に表示設定との相性を確認しておくと安心です。

LRTK Phoneを現場で使う際は、作業者が写真を撮った直後に保存まで進めるか、位置情報を確認した後に登録できるか、施工記録を入力した後にキーボードを閉じて確定できるかを確認します。端末の表示サイズを大きくしている場合は、画面の向きを変えた時の見え方や、スクロールした時にボタンへ到達できるかも見ておきます。現場では一つの記録を完了するまでの流れが大切であり、途中の画面だけが見やすくても十分ではありません。

また、複数人でLRTK Phoneを扱う場合は、標準設定を共有しておくと運用が安定します。作業者ごとに表示設定が大きく異なると、同じ手順を説明しても見えている画面が違い、教育や問い合わせ対応に時間がかかります。標準設定を基本にしながら、視認性のために調整が必要な作業者には、操作ボタンが隠れない範囲で設定を変更する運用が現実的です。現場写真、位置情報、施工記録は、後から確認や報告に使う重要な情報であるため、記録の途中で迷わない画面環境を整えておくことが大切です。

NETIS技術の活用では、機能の導入だけでなく、現場で確実に使える状態を維持することが成果につながります。LRTK Phoneを利用する場合も、表示サイズ、文字サイズ、入力時のキーボード、画面の向き、保存ボタンの位置を事前に確認することで、現場写真と位置情報、施工記録の管理をより安定させることができます。日々の施工記録をその場で残し、後から確認しやすい形で整理したい場合には、LRTK Phoneを現場運用の流れに合わせて設定し、作業者が迷わず保存まで進める状態を作っておくことが重要です。

まとめ

NETIS技術の表示サイズ拡大で操作ボタンが隠れる問題は、端末やアプリの大きな不具合ではなく、表示設定と現場操作の相性によって起きることが多いトラブルです。文字を見やすくするために表示を大きくすることは自然ですが、登録、保存、送信、確定といった重要なボタンが隠れてしまうと、現場記録の流れが止まり、再入力や確認漏れの原因になります。見やすさを確保しながら、最後まで操作できる設定に整えることが大切です。

まず、端末の表示サイズと文字サイズを分けて見直し、画面全体を大きくしすぎていないかを確認します。次に、画面の向きや表示領域を作業内容に合わせて調整し、縦向きと横向きのどちらが安定するかを確認します。入力画面では、キーボード表示によってボタンが隠れないかを実際に文字入力した状態で試す必要があります。さらに、現場前点検で隠れやすい操作ボタンを洗い出し、標準設定と例外設定を分けて教育することで、作業者ごとの差によるトラブルを減らせます。

NETIS技術は、導入して終わりではなく、現場で無理なく使い続けられる状態に整えることが重要です。表示サイズの調整は小さな設定項目に見えますが、施工記録、写真管理、位置情報確認、品質管理の確実性に関わります。操作ボタンが見えない、押せない、保存できないという状態を防ぐために、現場で使う画面を実際の条件に近い形で確認し、作業者が迷わず操作を完了できる環境を整えておきましょう。LRTK Phoneを活用する場合も、現場写真、位置情報、施工記録をその場で確実に残せるように、表示設定と操作手順をあわせて確認しておくことが、安定した現場運用につながります。

現場を3Dで残して、あとから測る。
実際の画面と動画で使い方を確認できます。

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