LRTKレフィクシア株式会社

NETIS技術を交代勤務で使う時に情報差を防ぐ5つの共有ルール

NETISに掲載されている技術を現場で活用するとき、見落とされやすい課題の一つが交代勤務における情報共有です。日勤と夜勤、早番と遅番、施工班と管理班など、同じ現場でも担当者が時間帯によって入れ替わる場合、単に作業内容を引き継ぐだけでは十分とは限りません。使用する機器の状態、設定条件、計測位置、施工の進捗、発生した異常、未処理事項、保存したデータの場所まで共有できていなければ、次の勤務者が前勤務者と異なる条件で作業を始めてしまう可能性があります。

特に新しい技術を導入した現場では、操作経験や理解度が担当者ごとに異なりやすくなります。ある担当者にとっては当然の操作でも、別の担当者にとっては判断に迷う操作になることがあります。口頭だけで引き継いだ結果、設定値が変わる、計測範囲が重複する、必要なデータが保存されていない、異常の経緯が分からないといった問題につながることも考えられます。

そこで重要になるのが、個人の記憶ではなく、誰が交代しても同じ情報を確認できる共有ルールです。本記事では、NETIS技術を交代勤務で運用する実務担当者に向けて、情報差を防ぐために整理しておきたい5つの共有ルールを解説します。

NETIS技術の交代勤務ではなぜ情報差が生まれやすいのか

交代勤務で最初に理解しておきたいのは、作業者が変わること自体よりも、判断の前提が引き継がれないことが情報差につながりやすいという点です。

例えば、日勤の担当者がある計測機器を使い、現場条件に合わせて初期設定から一部を変更したとします。日勤者本人は変更理由を理解していますが、その理由が記録されていなければ、夜勤の担当者から見ると「なぜ標準設定と違うのか」が分かりません。その結果、設定を元に戻してしまったり、逆に変更された設定をそのまま別の施工範囲にも適用したりする可能性があります。

施工の進捗についても同様です。「ここまでは完了した」という情報だけでは、完了の意味が担当者ごとに異なる場合があります。計測まで終わったのか、データ保存まで終わったのか、確認者のチェックまで終わったのか、発注者への説明資料まで整理したのかによって状態は大きく異なります。

交代勤務では、このような曖昧さが勤務の切り替わりごとに積み重なります。最初の引き継ぎでは小さな認識差であっても、数日間にわたって複数の担当者が入れ替われば、どの情報が最新なのか分からなくなることがあります。

NETIS技術を現場で活用する場合も、NETISに掲載されている情報だけを確認すれば運用が成立するわけではありません。実際の施工現場では、現場条件、安全条件、施工計画、使用する機器の状態、運用方法などを踏まえ、現場ごとの管理手順を整理する必要があります。登録情報や技術資料を参照するとともに、実際の施工条件に適した使い方になっているかを現場側で確認することが重要です。なお、NETISの掲載情報は、当該技術の証明や認証を意味するものではなく、申請情報は技術開発者からの申請に基づく情報です。掲載情報を参考にしつつ、対象工事の仕様や適用条件に照らして判断する必要があります。

特に交代勤務では、「技術そのものの情報」と「この現場で現在どのように使っているか」という情報を分けて考える必要があります。前者は技術資料などから確認できますが、後者は現場で記録しなければ残りません。

したがって、交代勤務で情報差を抑えるには、担当者の能力だけに頼るのではなく、誰でも同じ情報にたどり着ける仕組みを整える必要があります。重要なのは記録量を増やすことではなく、次の勤務者が作業を再開するために必要な情報を、毎回同じ形で残すことです。

共有ルール1 引き継ぐ情報の項目を固定する

最初の共有ルールは、勤務交代時に伝える項目をあらかじめ固定しておくことです。

交代勤務の引き継ぎで起こりやすい問題は、担当者によって説明する内容が変わることです。詳しく説明する人もいれば、重要だと判断した部分だけを伝える人もいます。経験者同士であれば短い説明でも通じる場合がありますが、新しく配属された担当者や応援者が加わったときには、同じ方法では情報不足になりやすくなります。

そこで、「何を伝えるか」を担当者に考えさせるのではなく、引き継ぎ項目そのものを統一します。

基本となるのは、現在の作業場所、完了した作業、次勤務で実施する作業、使用した技術や機器の状態、変更した設定、発生した異常、未処理事項、保存データの有無、注意が必要な場所といった情報です。重要なのは、これらを毎勤務同じ順番で確認できる状態にすることです。

例えば、交代時に「今日は問題ありませんでした」とだけ伝える方法では、何を確認した結果として問題がなかったのか分かりません。機器に異常がなかったという意味なのか、施工品質に異常がなかったという意味なのか、通信やデータ保存を含めて正常だったという意味なのかが曖昧です。

これに対して、確認項目を固定しておけば、「機器状態は確認済み」「データ保存は確認済み」「未処理事項は一件あり」といったように、状態を分けて伝えることができます。

作業位置の表現についても統一が必要です。「北側」「奥側」「昨日の続き」といった相対的な表現は、その場を知っている担当者には通じても、別勤務の担当者には伝わりにくいことがあります。測点、施工区画、構造物番号、管理番号、施工範囲など、現場で共通して使用できる識別方法と組み合わせることが重要です。

また、完了という言葉にも現場内で定義を持たせておくと混乱を減らせます。作業実施のみで完了とするのか、計測、保存、確認まで終わった時点で完了とするのかを統一します。技術を利用したこと自体ではなく、その結果として必要な記録まで残っている状態を一つの区切りとして管理すると、勤務間の抜けを見つけやすくなります。

交代勤務の引き継ぎは長文の報告書を毎回作ることが目的ではありません。毎回同じ項目を確認することによって、書かれていない情報を減らすことが目的です。

担当者が交代しても記録項目が変わらなければ、次勤務者は前勤務の記録から必要な情報を探しやすくなります。さらに、数日前の状態を確認するときにも同じ項目で記録が並ぶため、変化を追跡しやすくなります。

共有ルール2 設定値と使用条件を勤務ごとに記録する

2つ目の共有ルールは、NETIS技術を使用したときの設定値や使用条件を勤務単位で残すことです。

新しい技術を現場に導入すると、同じ機器やシステムを使用していても、現場状況に合わせて設定を変更する場面があります。計測範囲、保存条件、入力項目、通信状態、測定方法など、技術によって確認すべき内容は異なります。

問題になるのは、設定変更そのものではなく、誰が、いつ、なぜ変更したのかが分からなくなることです。

例えば、前勤務者が現場条件を踏まえて設定を変更していても、その変更内容を記録していなければ、次勤務者は初期状態との差を把握できません。画面を見れば現在値を確認できる場合でも、その値が意図的に変更されたのか、誤操作によって変わったのかまでは判断できないことがあります。

そのため、重要な設定については現在値だけでなく、変更前後と変更理由を残す考え方が有効です。

ただし、すべての設定項目を勤務ごとに書き写す必要はありません。技術の結果に影響しやすい項目、担当者が変更できる項目、現場条件によって変更する可能性がある項目を中心に、現場ごとの重要項目を決めておきます。

加えて、設定だけでなく使用条件も記録します。同じ設定であっても、施工場所、天候、周囲環境、作業姿勢、設置状態などが異なれば、取得される結果の状態が変わる場合があります。後でデータを比較するときに使用条件の違いを確認できれば、「なぜこの勤務だけ結果が違うのか」を調べやすくなります。

交代勤務では、設定確認を作業開始前の行動として定着させることも重要です。前勤務の記録を確認し、実際の機器やシステムの状態と一致しているかを見ます。

記録上は設定値がAになっているのに、実機ではBになっていた場合、そのまま作業を始めるのではなく、どの時点で変わったのかを確認する必要があります。こうした差を始業時に発見できれば、施工後に大量のデータを見直す事態を避けやすくなります。

また、一時的に変更した設定は、その勤務内で元に戻すのか、次勤務でも継続するのかを明記すると安全です。「変更あり」だけでは次の担当者が判断できません。「次勤務も継続」「次工程開始時に標準設定へ戻す」など、次の行動まで記録すると引き継ぎが明確になります。

交代勤務で重要なのは、設定内容を暗記している人を増やすことではありません。誰が勤務しても、記録を確認すれば現在の設定とその理由が分かる状態をつくることです。

共有ルール3 異常・未処理事項・判断保留事項を分けて残す

3つ目は、問題が発生したときの記録を一括して「申し送り事項」に入れるのではなく、状態を分けて共有することです。

交代勤務では、正常な作業よりも問題発生時の引き継ぎが重要になります。前勤務者が対応途中で終業することもあるためです。

例えば、技術を使用中に一時的な通信不安定が発生したものの、その後は正常に戻ったとします。この場合、「異常あり」とだけ記録すると、次勤務者は現在も異常が継続しているのか、復旧済みなのか判断できません。

反対に、「復旧済み」とだけ記録してしまうと、異常が発生した事実そのものが後から分からなくなる可能性があります。

そこで、発生した事象、実施した対応、現在の状態、次勤務で必要な確認を分けて残します。

発生した事象には、いつ、どこで、何をしているときに、どのような状態になったかを記録します。実施した対応には、再起動、接続確認、設定確認、作業中断など、実際に行った内容を残します。現在の状態には、復旧、経過観察、未復旧、原因確認中などを記録します。そして、次勤務で確認すべきことがある場合は、その内容を明確にします。

特に注意したいのが、異常と判断保留事項を混同しないことです。

作業結果がいつもと違って見えるものの、異常かどうか判断できていない場合があります。この状態を「異常」と断定して引き継ぐと、次勤務者の判断に影響することがあります。反対に、問題なしとして処理すると確認機会を失います。

そのため、「現象は確認したが原因は未確認」「施工継続の可否について管理者確認待ち」など、判断途中であることが分かるように残します。

未処理事項も別管理すると効果的です。例えば、現場での計測は完了しているもののデータ整理が終わっていない場合、それは機器異常ではありません。単に次工程が残っている状態です。異常記録と混在させると優先順位が分かりにくくなります。

また、口頭での引き継ぎが必要な重要事項ほど、記録も残すことが大切です。対面で直接説明したから記録しなくてもよいと考えると、その説明を受けた担当者がさらに次の勤務へ引き継ぐ際に情報が変化する可能性があります。

交代勤務では、一度の申し送りではなく複数回の引き継ぎを経ることを前提に考えます。最初の担当者が残した情報を、そのまま3勤務後の担当者も確認できる状態にしておけば、伝言による情報変化を抑えやすくなります。

共有ルール4 写真・位置・時刻を組み合わせて現場状況を共有する

4つ目の共有ルールは、文章だけでなく、写真、位置、時刻を組み合わせて現場状況を記録することです。

施工現場では、文章だけでは伝えにくい情報が多くあります。「資材置場付近」「掘削部の端」「構造物横」といった説明は、前勤務者と次勤務者が同じ場所を思い浮かべているとは限りません。

写真があれば状況を直感的に確認できますが、写真だけでも不足する場合があります。似たような場所が複数存在する現場では、撮影場所が分からなくなるためです。

そこで、写真に撮影位置と時刻を関連付けて記録します。

例えば、機器の設置状態を変更した場合、変更後の状態を写真で残し、撮影位置や施工区画、撮影時刻を確認できるようにします。次勤務者は文章だけを読むよりも、実際の状態を把握しやすくなります。

位置情報は施工進捗の共有にも有効です。交代時に「ここまで完了」と文章で書くだけではなく、施工範囲の境界となる位置を記録しておけば、次勤務者が作業開始位置を確認しやすくなります。

ただし、位置情報を利用する場合でも、それだけで施工判断を行うのではなく、現場の管理基準や必要な確認方法と組み合わせることが重要です。衛星測位を利用する機器では、周辺環境や受信条件などによって測位状態が変化する可能性があります。必要に応じて現場で定めた基準点や既知の情報との整合も確認します。

時刻も重要な情報です。交代勤務では同じ日に複数の担当者が作業するため、日付だけでは順序を追えない場合があります。写真、設定変更、異常発生、復旧、作業再開などに時刻が残っていれば、一連の流れを後から確認しやすくなります。

特にトラブルが発生した際には、時系列が整理されていることで原因確認に役立ちます。何時に設定を変更し、何時から作業を開始し、何時に異常が発生したかを追えるだけでも、確認範囲を絞りやすくなります。

写真には、できるだけ「何を伝えるために撮影したか」が分かる情報も関連付けます。同じ場所を複数回撮影していると、後から見たときに目的が分からなくなるためです。

施工前、施工中、施工後、設定変更後、異常発生時、復旧確認時など、記録目的が分かるように整理すると、勤務交代だけでなく将来の施工記録としても利用しやすくなります。

写真、位置、時刻を組み合わせる最大の利点は、説明者がその場にいなくても状況を再確認できることです。交代勤務の情報共有では、口頭説明の再現ではなく、現場の状態そのものを次勤務者が確認できる記録を残すことが重要です。

共有ルール5 始業時と終業時の確認手順を標準化する

5つ目の共有ルールは、勤務開始時と終了時の確認手順を標準化することです。

どれだけ詳細な記録様式を作っても、確認するタイミングが決まっていなければ運用は安定しません。忙しい時間帯には後回しになり、結果として記録漏れが起こるためです。

そこで、引き継ぎを特別な作業ではなく、勤務の開始と終了に含まれる通常作業として扱います。

始業時には、まず前勤務の記録を確認します。現在の施工位置、進捗、設定変更、異常履歴、未処理事項を把握し、それから実際の現場状態を確認します。

この順番が重要です。記録を読まずに現場へ入り、見た目だけで判断すると、前勤務者が意図的に残した状態を変更してしまう可能性があります。

例えば、確認のために一部を未施工のまま残していた場合、事情を知らない担当者が施工漏れと判断して作業を進めてしまうことが考えられます。記録から理由を確認した上で現場を見ることで、このような認識差を抑えられます。

機器やシステムを使用する場合には、記録上の設定と現在状態が一致していることを確認してから開始します。前勤務で異常があった場合には、復旧済みであっても必要な動作確認を行い、その勤務で利用できる状態かを確かめます。

一方、終業時には、次勤務者が作業を再開できる状態まで情報を整理します。

単に作業日報を書いて終わるのではなく、「次の担当者がこの記録だけを見て作業開始場所と注意点を判断できるか」という視点で確認します。

記録したデータについても、取得しただけで終わらせず、保存されたことを確認します。必要なデータが複数ある場合には、対象範囲や日時が識別できる状態にしておくと、次勤務者が誤ったデータを利用する可能性を減らせます。

また、終業時には機器の残量、充電状態、付属品、保管場所なども確認対象になり得ます。次勤務者が作業開始時に機器を使用できない状態であれば、施工工程そのものに影響する可能性があるためです。

ここで重要なのは、始業時確認と終業時確認を対にすることです。

終業者は記録を残し、始業者はその記録と現状の一致を確認します。この二段階を設けることで、一方だけでは気付けなかった情報の抜けを発見しやすくなります。

さらに、交代時に時間を確保することも重要です。勤務終了直前まで施工を続け、最後の数分で慌てて引き継ぐ運用では、記録が簡略化されやすくなります。作業工程を計画するときから、引き継ぎも業務の一部として扱う必要があります。

交代勤務でNETIS技術を運用するときに避けたい共有方法

情報共有ルールを整える一方で、情報差が発生しやすい方法も理解しておく必要があります。

代表的なのが、口頭連絡だけに依存する方法です。

対面での引き継ぎは重要ですが、記録を残さなければ次の勤務への再引き継ぎが難しくなります。特に交代勤務が数日以上続く場合、情報は複数人を経由します。伝言が重なるほど、最初の内容が省略されたり、異なる意味で理解されたりする可能性があります。

次に避けたいのが、担当者それぞれが異なる場所に記録することです。

ある担当者は紙、別の担当者は端末内のメモ、別の担当者は写真だけという状態になると、必要な情報を探すこと自体が難しくなります。記録方法を完全に一種類に限定できない現場であっても、「最終的な共有情報をどこで確認するか」は統一しておく必要があります。

ファイル名だけで状態を管理する方法にも注意が必要です。「最新」「最終」「修正版」といった名前だけでは、複数人が保存したときにどれが本当に最新なのか分かりにくくなります。日時や施工範囲、管理番号など、客観的に識別できる情報と組み合わせることが重要です。

さらに、担当者の経験に頼りすぎることも情報差の原因になります。

経験者は短い説明でも理解できますが、その前提で運用ルールを作ると、新任者や応援者が加わったときに問題が表面化します。共有ルールは、最も詳しい人が分かる基準ではなく、必要な教育を受けた担当者が同じ手順で確認できる基準にすることが大切です。

もう一つ注意したいのが、「問題がなければ記録しない」という運用です。

正常時の記録がなければ、後から異常が発生した際に、いつまでは正常だったのか判断しにくくなります。交代勤務では、異常記録だけでなく、通常通り作業を完了したことも勤務単位で残すことで履歴が連続します。

記録量を増やしすぎるのも逆効果です。確認項目が多すぎると、実務では形骸化しやすくなります。毎回必要な項目と、異常時だけ記録する項目を整理し、現場で継続できる範囲に設計することが重要です。

共有記録を技術活用の説明資料にもつなげる

交代勤務の記録は、単に次勤務者へ申し送るためだけのものではありません。整理方法によっては、NETIS技術を現場でどのように活用したかを振り返る資料にもなります。

新技術を導入した現場では、使用した事実だけではなく、どの工程で、どのような目的で利用し、どのような条件で運用したかを整理しておくことが重要です。

勤務ごとに施工位置、使用条件、設定変更、異常、対応、作業結果が残っていれば、後から運用経過を確認できます。

例えば、導入当初は設定調整に時間が必要だったものの、その後は標準手順が定まり安定して運用できるようになった場合、その経過も記録から追うことができます。

反対に、特定の現場条件で繰り返し確認事項が発生していた場合には、次の現場へ展開するときの注意事項として整理できます。

このように、交代勤務の共有記録は、その場の引き継ぎ資料であると同時に、技術運用を改善するための履歴にもなります。

ただし、NETISに掲載されている技術を使用したからといって、それだけで工事の評価や効果が一律に決まるわけではありません。実際の扱いは工事内容や発注者側の運用、適用条件などによって異なるため、必要な手続きや提出内容については対象工事の条件を確認する必要があります。

そのためにも、現場側では「いつ使ったか」だけではなく、「どのように使ったか」を説明できる記録を残しておくことが重要です。

交代勤務では担当者が変わるため、この記録を一人の記憶から作ることは困難です。勤務ごとの記録を連続させることで、現場全体として一つの運用履歴を形成できます。

さらに、改善点が見つかった場合には、それを次の勤務だけでなく現場全体の標準手順へ反映します。同じ問題について担当者ごとに異なる対策を取るのではなく、有効だった対応を共通ルールへ取り込むことで、運用品質をそろえやすくなります。

交代勤務の情報共有を単なる申し送り作業として考えるのではなく、技術運用の再現性を高める管理活動として考えることがポイントです。

LRTK Phoneで交代勤務の現場記録をつなげる

交代勤務で情報差を減らすには、文章による申し送りだけでなく、現場で確認した事実を位置や写真と結び付けて残す仕組みも重要になります。

特に施工範囲が広い現場では、「どこで発生した出来事なのか」を文章だけで共有することが難しくなります。同じ名称の設備や似た形状の施工箇所が複数ある場合、写真だけを残しても撮影場所が分からなくなることがあります。

こうした現場記録を整理する方法の一つとして、LRTK Phoneを活用できます。

LRTK Phoneでは、位置情報付きの写真やメモなどを現場で記録し、クラウド上で保存・確認・共有できます。次勤務者が「どこで、どのような状況が記録されたのか」を確認するための補助として活用できます。

例えば、施工区画の切り替わり位置、作業終了位置、確認が必要な場所、異常を発見した位置などを現場で記録しておけば、交代後の担当者が文章だけを頼りに場所を探す負担を減らせます。

現場写真についても、位置情報と関連付けて残しておくことで、似た写真が複数ある場合でも整理しやすくなります。施工前、施工途中、施工後の状態を継続して記録すれば、勤務をまたいで現場の変化を確認する用途にもつなげられます。

また、交代勤務では「誰が記録したか」だけではなく、「現場のどこに関する記録か」を統一して管理することが重要です。担当者単位で記録を分散させるよりも、施工位置を軸として写真や記録を確認できる状態にすると、担当者が交代しても情報を追いやすくなります。

LRTK Phoneで取得した現場記録をクラウド上で整理すれば、現場側と管理側で同じ記録を確認する運用にもつなげられます。さらに、必要に応じて現場で取得した三次元情報をクラウド上の点群・CAD機能などで整理することで、位置や形状を含めた施工状況の確認に展開することもできます。

重要なのは、ツールを導入すること自体を目的にしないことです。

「どの情報を勤務ごとに必ず残すか」「写真を撮影する対象は何か」「異常時には何を記録するか」「次勤務者はどこを確認してから作業を始めるか」といったルールを先に整理し、その記録を残す手段としてLRTK Phoneを活用することで、交代勤務における情報差を抑えやすくなります。

まとめ

NETIS技術を交代勤務で使う現場では、技術の操作方法だけでなく、勤務間で同じ情報を共有する仕組みを整えることが重要です。

情報差を防ぐ第一歩は、引き継ぐ情報を担当者任せにせず、項目を固定することです。作業場所、進捗、設定、異常、未処理事項、データ保存状況などを同じ形式で確認できるようにすれば、担当者が変わっても必要な情報を探しやすくなります。

次に、設定値と使用条件を勤務ごとに記録します。設定変更があった場合には、変更後の値だけでなく変更理由まで残しておくことで、次勤務者が意図を理解した上で作業を再開できます。

異常が発生した場合には、発生した事象、対応内容、現在状態、次勤務で必要な確認を分けて残すことも重要です。異常、未処理事項、判断保留事項を混在させなければ、次勤務者が優先順位を判断しやすくなります。

さらに、文章だけでは伝わりにくい現場状況については、写真、位置、時刻を組み合わせます。どこで、いつ、どのような状態だったのかを確認できれば、勤務をまたいだ現場把握が容易になります。

そして、これらの共有を確実に続けるには、始業時と終業時の確認手順を標準化することが欠かせません。終業者が記録を残し、始業者が記録と現状を照合する流れを定着させることで、情報の抜けや設定差を早い段階で発見しやすくなります。

交代勤務では、情報を多く書くことよりも、同じ項目を同じタイミングで継続して残すことが重要です。担当者ごとに異なる管理方法を持つのではなく、現場全体で一つの共有ルールを持つことで、NETIS技術の運用品質をそろえやすくなります。

現場写真、位置情報、施工記録を勤務をまたいで整理したい場合には、LRTK Phoneを記録手段として活用する方法もあります。現場の位置と写真、メモなどを関連付けて記録し、クラウド上で確認できる形に整理しておけば、前勤務者がその場にいなくても次勤務者が現場状況を確認しやすくなります。

NETIS技術を継続的に活用するためには、「誰が使うか」に左右されにくい運用をつくることが大切です。交代勤務のたびに情報をゼロから説明するのではなく、現場記録が次の担当者へ連続してつながる仕組みを整えることで、新技術を現場の標準的な作業として定着させやすくなります。

現場を3Dで残して、あとから測る。
実際の画面と動画で使い方を確認できます。

LRTK Phoneの使い方・実例を見る
資料請求導入相談
現場をスマホで3DスキャンLRTK Phone実例を見る

技術記事一覧へ戻る →