LRTKレフィクシア株式会社

NETIS技術の電源確保で困らないために確認したい5つの運用条件

NETIS技術の活用前に電源条件を確認する重要性

NETIS技術を現場へ導入するときは、機器の性能や作業時間の短縮効果だけでなく、実際の施工環境で安定して使い続けられるかを確認することが重要です。NETISは国土交通省が運用する新技術情報提供システムであり、現在も登録された新技術の現場活用や技術特性、活用効果に関する評価が行われています。

そのなかで見落とされやすいのが電源です。計測機器、位置情報を扱う端末、撮影機器、通信機器、表示装置、データ処理用端末など、建設現場で使われるデジタル技術の多くは電力を必要とします。性能上は現場に適していても、必要な場所まで電源を引けない、想定よりバッテリーが早くなくなる、充電する時間が取れないといった問題が起きれば、本来の効果を十分に発揮できません。

特にNETIS技術は、従来方法から作業方法を切り替えて利用する場合があります。そのため、導入した機器が途中で停止すると、単に機器が使えなくなるだけではなく、測定のやり直し、作業待ち、施工手順の変更、従来方法への切り戻しなどが必要になる可能性があります。現場全体の工程へ影響を与えないためには、電源確保も技術導入条件の一部として扱う必要があります。

また、「満充電で現場へ持っていけば大丈夫」と考えるだけでは不十分です。機器の使用時間は、測定頻度、通信状態、画面表示、外部機器との接続、気温、データ保存などによって変わる場合があります。同じ機器でも、事務所で確認した稼働時間と現場での稼働時間が一致するとは限りません。

現場で確認するべきなのは、バッテリー容量だけではありません。必要な電力量、電源の場所、供給できる容量、延長方法、充電時間、予備電源、雨天時の対策、担当者、終業後の充電方法まで一つの運用として考えることが大切です。

電源に関する条件をあらかじめ整理しておけば、「午前中は使えたが午後から使えない」「作業場所を移動したら給電できない」「複数台を同時に充電したら運用できなくなった」といったトラブルを減らしやすくなります。

ここからは、NETIS技術を現場へ導入するときに確認しておきたい電源運用の5つの条件を具体的に解説します。

運用条件1 消費電力と連続稼働時間を事前に把握する

最初に確認したいのは、使用する機器がどの程度の電力を必要とし、1回の充電または給電でどれくらい運用できるかです。

機器仕様に連続使用時間が記載されている場合でも、その時間だけを基準に現場計画を立てるのは避けたほうが安全です。仕様上の連続使用時間は一定条件で測定されている場合があり、実際の施工環境では利用方法や周囲の環境によって変化する可能性があるためです。

たとえば、位置情報を連続取得しながら画面を常時表示し、さらに写真撮影やデータ通信を行う場合は、単純な待機状態よりも電力消費が増えることがあります。外部センサーを接続する構成であれば、端末単体ではなくシステム全体の電力消費を確認する必要があります。

電源計画を立てるときは、まず1日の作業時間を整理します。現場へ入ってから作業終了まで8時間あるとしても、機器を8時間連続して使用するとは限りません。測定する時間、移動する時間、打ち合わせをする時間、データを確認する時間などに分けて考えることで、実際に必要な稼働時間が見えてきます。

反対に、待機中も機器を起動したままにする運用では、実作業時間より長い電力供給が必要です。利用していない時間に自動的に省電力状態へ移行する機器もありますが、設定によって動作が異なることがあります。現場投入前に実機で確認しておくと安心です。

消費電力が分かる場合は、必要電力量を概算する方法も有効です。たとえば消費電力をW、稼働時間をhとして考えれば、消費電力と時間を掛けることでWhの目安を求められます。ただし、実際には給電時の損失や周辺機器の消費、気温による影響などもあるため、計算結果ぎりぎりの容量で計画するのではなく、一定の余裕を持たせることが重要です。

また、機器本体だけでなく、周辺機器を含めた確認が必要です。測定機器は動いていても、表示端末や通信機器の電源が切れれば作業できないケースがあります。複数機器を組み合わせるNETIS技術では、「どれか一つが動けばよい」のではなく、作業に必要な構成機器すべてが予定時間稼働できることを確認します。

現場で複数台を使用する場合も注意が必要です。1台なら1日運用できる電源環境でも、3台、5台と増えれば、終業後の充電に必要な電力や時間も増えます。夜間にすべての機器を同時充電できるのか、それとも順番に充電する必要があるのかまで考えておかなければなりません。

長期工事では、バッテリーの状態変化も考慮します。使用期間が長くなるにつれて、導入直後と同じ時間だけ稼働できるとは限りません。満充電表示だから必ず新品時と同じ容量を利用できるという前提を置かず、実際の運用時間を定期的に確認することが大切です。

したがって、NETIS技術の電源条件を確認するときは、「バッテリーがあるか」ではなく、「現場で必要となる時間、必要な機器構成、使用条件を含めて一日運用できるか」という視点で判断する必要があります。

運用条件2 現場で使用できる電源の位置・容量・接続条件を確認する

次に確認したいのが、現場のどこから電源を確保するかです。

建設現場では、仮設事務所、休憩所、作業エリア、構造物内部、屋外施工箇所などで電源環境が大きく異なります。事務所では問題なく充電できても、実際にNETIS技術を使用する場所から電源まで数百メートル離れているケースもあります。

そのため、現場調査の段階で電源位置を確認しておくことが重要です。平面図だけで判断するのではなく、可能であれば実際の作業場所から電源設備までの動線を確認します。工事の進行によって通路が変更される現場では、現在使える電源が数週間後も使えるとは限りません。

電源の位置だけでなく、供給条件も確認します。利用する機器が必要とする電圧や電力と、現場側で利用できる電源が一致しているかを確認します。変換装置などが必要な場合は、それを含めて運用条件として整理しておきます。

また、コンセントが空いていることと、必要な電力を問題なく確保できることは同じではありません。仮設電源では照明、工具、空調、施工機械など複数設備が同じ系統を使用している場合があります。NETIS技術用の端末や機器を追加した結果、電源系統全体の負荷が増える可能性があるため、現場の電気設備を管理する担当者と事前に確認することが大切です。

電源を分岐して使用する場合も、機器を増やせばよいわけではありません。使用する電源設備や配線の定格、現場の安全ルールを確認し、容量を超える使用を避ける必要があります。特に複数台の充電器や周辺機器を一か所へ集中させる運用では注意が必要です。

屋外施工では、電源から作業場所までの延長方法も重要になります。延長ケーブルを通路にそのまま置けば、人や車両が通行するときの障害になる可能性があります。建設機械が走行する場所を横断させる場合には、損傷や断線を防止するための対策も必要です。

長距離の延長では、使用する設備や配線条件によって電圧の低下などが問題になることもあります。必要以上に長い配線を安易に使わず、使用機器の仕様や現場の電気設備条件に応じて適切な方法を選ぶ必要があります。

また、現場によっては工事の進行に合わせて仮設電源が移設されたり、一時的に停止されたりする場合があります。「昨日使えたから今日も使える」という前提ではなく、日々の施工計画と電源利用計画を合わせて確認することが重要です。

発電設備などを利用する場合も、単純に電力容量だけで判断するのではなく、設置場所、排気、騒音、燃料管理、雨天時の扱い、作業員の動線などを含めた現場ルールを確認します。機器メーカーが示す使用条件や現場の安全管理基準に従うことが前提です。

NETIS技術を導入する段階では、電源位置を図面や現場配置に合わせて整理しておくと運用しやすくなります。どの作業場所では常設電源を使い、どこでは予備電源で対応するのかを決めておけば、現場で電源を探す時間を減らすことができます。

運用条件3 予備電源と電源切替の手順を決めておく

現場では予定どおりに電源を確保できない状況も想定しておく必要があります。そのため、NETIS技術の運用では予備電源の準備が重要です。

予備電源というと、単純に予備バッテリーを1個用意するだけと考えがちですが、重要なのは「予定している作業をどこまで継続できるか」です。

たとえば、午前と午後で合計6時間使用する機器について、通常のバッテリーが5時間しか持たないのであれば、予備電源には少なくとも残りの時間を補える能力が必要です。しかし現場では予定より作業が長引く可能性があります。そのため、通常計画だけでなく多少の延長時間まで考えた余裕を確保しておくことが望まれます。

さらに重要なのが切替方法です。

機器によっては電源を切ると測定データの保存処理が必要になる場合があります。位置情報や計測データを連続的に記録している技術では、途中で電源が切れることで一連の記録が分割される可能性もあります。

そのため、「残量が何%になったら交換するか」「どのタイミングで作業を止めるか」「保存処理をしてから交換するか」などを事前に決めておくことが有効です。

現場で電源が完全に切れてから対応を始めると、データ保存や再起動、再設定によって余計な時間がかかる可能性があります。残量表示を定期的に確認し、余裕がある段階で切り替える運用にしておけば、作業停止のリスクを下げやすくなります。

予備電源の保管場所も重要です。現場事務所に予備バッテリーがあっても、実際の作業場所から往復するのに30分かかれば、緊急時の予備として十分とはいえません。作業範囲が広い現場では、作業班ごとに予備電源を配置するなど、現場条件に合わせた計画が必要です。

一方で、予備電源を屋外に放置することは避けます。高温、低温、直射日光、雨、水分、粉じんなどによって使用条件を外れる可能性があります。保管方法については使用する機器の仕様を確認し、適切な場所を確保します。

交代制で作業する現場では、予備電源の受け渡し方法も決めておく必要があります。前の班が予備バッテリーまで使用してしまい、次の班が使おうとした時点で充電されていないという問題は、運用ルールが曖昧な現場で起こりやすいトラブルです。

「使用済み」と「充電済み」を混在させないよう管理するだけでも、取り違えを防ぎやすくなります。残量を確認できる場合でも、誰がいつ使用したか分からなければ運用判断が難しくなります。

また、予備電源を準備すると同時に、電源が確保できなかった場合の代替作業も考えておきます。NETIS技術が一時的に利用できなくなった場合、別の作業を先行できるのか、従来方法へ切り替えるのか、作業を中止するのかを決めておけば、現場での判断が早くなります。

電源トラブルを完全になくすことは困難ですが、トラブルが起きた後の行動を決めておくことは可能です。予備電源だけでなく、切替時の手順まで含めて準備することが、NETIS技術を安定運用するための条件になります。

運用条件4 雨・粉じん・温度など現場環境に合わせて安全対策を行う

NETIS技術の電源運用では、安全面の確認も欠かせません。建設現場では、事務所内とは異なり、雨、水たまり、粉じん、泥、高温、低温などの影響を受けることがあります。

特に屋外で電気機器を使用する場合は、電源設備、接続部分、配線、延長設備などを含めて使用環境に適しているか確認する必要があります。

厚生労働省が公開している電気災害に関する情報でも、作業開始前の電気機械器具の点検や、湿潤した場所などでの漏電による感電防止対策の重要性が示されています。使用環境によっては、適切な感電防止用漏電遮断装置が接続された回路を使用するなど、法令や現場条件に応じた対策が必要です。

雨天時には、単に機器本体が防水対応かどうかだけを見てはいけません。本体が一定の防水性能を備えていても、充電用の接続部分や電源設備まで同じ条件で使用できるとは限りません。給電中だけ使用条件が異なる場合もあるため、機器仕様を確認する必要があります。

粉じんが多い現場も同様です。接続部分へ粉じんが入り込めば、接触不良の原因になる可能性があります。端子部分が泥などで汚れている状態で無理に接続するのではなく、使用前に状態を確認します。

電源ケーブルについては外観確認も重要です。厚生労働省の労働災害事例でも、電気器具や延長コードなどについて作業開始前に状態を確認する必要性が示されています。

ケーブルの被覆が損傷していないか、接続部分が緩んでいないか、プラグや端子に異常がないかなどを始業前に確認し、異常があるものをそのまま使用しない運用が必要です。

また、気温もバッテリー運用へ影響する要素です。一般に充電式機器は使用可能温度や充電可能温度が設定されています。夏季の車内や直射日光の当たる場所では想定以上に温度が高くなる場合があり、冬季には低温によって稼働時間が変化することもあります。

そのため、バッテリーを現場へ持ち込むときは、単に雨を避けるだけでなく、保管場所の温度条件にも注意します。

電源設備の周囲へ資材を積み重ねることも避けたほうがよいでしょう。充電機器から熱が発生することもあるため、メーカーが指定する設置条件や周囲の空間を確保します。

さらに、施工現場では人や車両が頻繁に移動します。床面に配線を置く場合、作業員が足を引っ掛けたり、台車や車両によってケーブルが損傷したりする可能性があります。電源計画は電気的な容量だけでなく、人や重機の動線と合わせて考える必要があります。

湿潤場所や金属構造物の周辺など、感電リスクが高まる条件では、自己判断で仮設的な接続を行うべきではありません。現場の電気設備を管理する担当者や必要な知識を持つ担当者に確認し、安全設備と作業ルールを守ることが前提になります。建設現場では事業者による法令遵守や安全衛生活動が重要であることも公的な安全対策情報で示されています。

NETIS技術を早く使いたいからといって、安全条件を省略してはいけません。新しい技術を導入する場合でも、現場の安全管理体系の中で運用することが基本です。

運用条件5 充電・点検・記録まで含めた電源管理ルールを決める

最後に確認したいのが、誰が電源を管理するかです。

電源トラブルの多くは機器の性能だけで決まるものではありません。充電し忘れ、予備電源の取り違え、電源を切り忘れたまま保管、使用済み機器の放置など、日常運用によって発生する問題もあります。

NETIS技術を継続して使用するのであれば、担当者個人の注意だけに依存せず、現場共通の管理方法を決めておくことが重要です。

まず決めたいのが終業時の充電です。

作業終了後に機器を返却した人が充電するのか、機器管理担当者がまとめて充電するのかを明確にします。「誰かがやるだろう」という状態にすると、翌朝になって充電されていないことが分かる可能性があります。

複数台を使用する場合は、さらに明確な管理が必要です。

機器番号などで管理し、どの機器が充電済みなのかを確認できるようにしておけば、朝の準備時間を短縮できます。予備電源についても同じです。

始業前には残量だけでなく、外観や接続部分も確認します。満充電であっても、ケーブルや端子に異常があれば使用できません。作業開始直前に異常へ気付くのではなく、可能であれば前日の片付け時にも状態を確認しておくと、交換や補充に対応する時間を確保しやすくなります。

日常点検では、異常を見つけた場合の報告先も決めます。

現場担当者が不具合を見つけても、その情報が共有されなければ、別の担当者が同じ機器を翌日に使用してしまう可能性があります。異常がある機器は正常な機器と分け、使用を再開してよい状態なのか確認できる仕組みが必要です。

また、バッテリー不足が繰り返される場合は、単に毎回充電を忘れているとは限りません。実際の使用時間が計画より長い、気温の影響を受けている、追加した機能によって電力消費が増えているなど、運用条件が変化している可能性があります。

そこで有効なのが記録です。

毎日詳細な電力量を測定する必要はありませんが、作業開始時の充電状態、使用した時間、交換した時刻、終業時の残量などを一定期間記録すると、現場で実際に必要な電力量を把握しやすくなります。

特に試験導入段階では、電源記録を残す価値があります。

「1日使えた」という結果だけでは、別の現場でも同じ運用ができるか判断できません。使用時間、使用機能、環境条件などと合わせて記録しておけば、その後の導入計画へ活用できます。

また、現場の作業量が増えると、使用台数も増える場合があります。1台で運用していたときの充電ルールをそのまま10台へ適用すると、充電設備や担当者の作業量が追いつかなくなる可能性があります。

導入台数が増えた段階で、電源設備、充電場所、保管場所、担当人数を再確認する必要があります。

NETIS技術の導入当初は担当者が詳しくても、工事期間が長くなると担当者の交代が発生することがあります。そのため、電源管理方法を引き継げる形にしておくことも重要です。

「帰る前に充電する」といった曖昧なルールではなく、どこへ返却し、誰が状態を確認し、異常があればどこへ報告するかまで整理しておくことで、担当者が変わっても同じ運用を継続しやすくなります。

NETIS技術を導入する前に試運転で確認したいこと

ここまで5つの運用条件を説明しましたが、実際にNETIS技術を本格導入する前には、現場に近い条件で試運転を行うことが重要です。

仕様書を確認するだけでは、実際の稼働時間や電源の使いやすさまで把握できないことがあります。

試運転では、実際に予定している機能を使ってみます。計測だけを行う簡易テストではなく、本番と同じように起動し、データ取得、確認、保存、通信などを行うことで、実際の電力消費に近い状態を確認できます。

可能であれば午前中だけでなく、ある程度長い時間連続して使用します。数十分のテストでは分からないバッテリー消費傾向を把握できるためです。

作業場所を移動する技術であれば、実際の移動ルートも試します。

構造物内部から屋外へ移動する、施工箇所を順番に巡回する、高低差のある場所を移動するといった運用では、電源位置との距離や予備電源を持ち運ぶ負担も分かります。

充電についても試しておくと効果的です。

午前作業終了後の休憩時間にどれくらい回復できるのか、終業後から翌朝までに必要台数を充電できるのかなど、実際の工程へ合わせて確認します。

電源の試運転は、単なる機器テストではありません。

現場の施工サイクルへNETIS技術を組み込めるか確認する作業です。

たとえば朝礼後すぐに現場へ向かう工程であれば、朝に充電作業を行う時間はほとんどありません。前日の終業時に準備を完了させる必要があります。

逆に夜間工事などでは、昼間に充電できる体制を作る必要があります。

作業工程が変われば、適切な電源管理方法も変わります。

試運転で問題が発生した場合は、機器そのものが現場に適さないとすぐ判断するのではなく、運用方法を見直します。

予備電源を追加すれば解決するのか、作業順序を変更すればよいのか、充電場所を作業場所に近づければよいのかなど、改善方法を検討します。

この段階で問題を発見できれば、本施工中の停止を防ぎやすくなります。

電源トラブルを施工記録と合わせて残す意味

NETIS技術を活用するときは、電源トラブルについても記録を残しておくと、その後の運用改善に役立ちます。

電源が切れたという事実だけではなく、そのとき何の作業をしていたのか、どの程度使用していたのか、どの機器だったのかを施工記録と合わせて残すことで、原因を分析しやすくなります。

たとえば午前中は問題なく使用できるのに、毎日午後の同じ時間帯に残量不足になるのであれば、単純な充電忘れではなく、一日に必要な電力量そのものが不足している可能性があります。

特定の施工箇所だけで問題が発生する場合は、作業場所の環境条件や電源までの距離が影響していることも考えられます。

こうした傾向は、担当者の記憶だけでは見落とされやすいものです。

施工記録と合わせて残しておけば、次の現場でNETIS技術を導入するときにも参考情報として利用できます。

特に同じ技術を複数現場へ展開するときは有効です。

「この技術は1日利用できる」という曖昧な情報ではなく、「この作業内容では何時間程度利用し、途中でどのタイミングに電源交換を行った」という運用記録があれば、別現場でも計画を立てやすくなります。

記録は、電源容量を増やすべきか判断する材料にもなります。

必要以上に大量の予備電源を用意すれば管理の手間が増えます。一方、容量が不足すれば作業停止につながります。

実績データを蓄積することで、現場条件に合った必要量を決めやすくなります。

また、電源トラブルと計測データを関連付けておくことも重要です。

計測途中で電源が切れた場合、その前後のデータを通常どおり使用できるのか確認する必要があります。

電源停止が発生した日時や位置が分かれば、後からデータを確認するときにも判断しやすくなります。

位置情報を扱う技術では、どの施工箇所で電源交換や再起動を行ったかを記録しておくと、データ整理の効率化にもつながります。

単なる機器管理ではなく、「いつ、どこで、何を計測していたときに何が起きたか」という施工情報として管理することがポイントです。

まとめ 電源確保まで含めてNETIS技術の運用を計画する

NETIS技術を現場で安定して活用するためには、機能や性能だけでなく、電源確保を含めた運用条件を事前に確認することが重要です。

まず、使用する機器と周辺機器の消費電力や実際の連続稼働時間を確認し、1日の作業に必要な電力量を把握します。

次に、現場のどこから電源を確保するのかを確認し、電源容量、接続条件、施工場所までの距離、配線方法などを整理します。

さらに、予定した電源が使用できない場合に備えて予備電源を用意し、残量が少なくなったときの切替手順まで決めておくことが大切です。

屋外や湿潤環境、粉じんの多い環境などでは、安全対策も欠かせません。機器本体だけでなく、ケーブル、接続部分、電源設備まで含めて使用環境へ適合しているか確認します。

そして、充電、始業前点検、終業後点検、予備電源管理、異常時の報告方法を現場ルールとして決めることで、担当者個人の注意だけに頼らない運用が可能になります。

NETIS技術を導入する目的は、新しい機器を使うことそのものではありません。施工の効率化、省人化、安全性向上、品質管理の高度化など、現場の課題を改善することが目的です。

その効果を安定して得るためには、「使える技術か」だけではなく、「毎日の施工の中で止めずに運用できる技術か」という視点が必要です。

電源は一見すると小さな準備項目に見えます。しかし電源がなくなれば、多くのデジタル技術はその場で使用できなくなります。

だからこそ、NETIS技術の導入計画では、電源確保を付帯事項ではなく、施工条件の一つとして最初から検討することが重要です。

また、電源状態や機器の使用状況だけを単独で管理するのではなく、現場写真、位置情報、施工箇所、作業日時などと関連付けて記録できれば、現場運用をさらに整理しやすくなります。

LRTK Phoneでは、現場写真や位置情報、施工記録を現場単位で管理し、計測した場所と記録内容を結び付けながら情報を整理できます。NETIS技術を含むデジタル機器の活用状況を施工記録と合わせて残したい場合にも、現場情報を一元的に扱う仕組みがあることで、作業後の確認や関係者への共有を進めやすくなります。

新しい技術を導入するときこそ、機器の性能だけに注目せず、電源、作業時間、使用環境、担当者、記録方法まで含めて運用を設計することが大切です。電源確保を事前に確認し、現場で無理なく続けられる体制を整えることが、NETIS技術を実務で活かすための基本になります。

現場を3Dで残して、あとから測る。
実際の画面と動画で使い方を確認できます。

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