LRTKレフィクシア株式会社

NETIS技術を狭小現場へ導入する前に確認したい5つの適用条件

狭小現場ではNETIS技術の「使える条件」を先に確認する

NETIS技術を建設現場へ導入するとき、技術の機能や期待される効果だけを確認して採用を決めてしまうと、実際の施工段階で「機器を置く場所がない」「作業員が通れない」「通信が安定しない」「周囲に障害物が多く、本来の性能を発揮できない」といった問題が発生することがあります。特に注意したいのが、市街地の道路工事、住宅地の造成、建物間の工事、地下構造物、狭いヤード、既設施設内などの狭小現場です。

NETISは、公共工事等で活用される新技術に関する情報を確認するための仕組みですが、NETISに掲載されている技術だからといって、あらゆる現場条件で同じ効果を得られるとは限りません。技術にはそれぞれ適用範囲や使用条件があり、施工場所、施工規模、周辺環境、作業スペース、通信環境、作業体制などによって適否が変わります。そのため、実際の現場で活用する際には、掲載されている情報だけを見るのではなく、自分の現場条件と照らし合わせることが重要です。

狭小現場では、この「現場条件との照合」が一般的な広い施工ヤード以上に重要になります。広い現場であれば機械や作業員の配置を変更することで問題を吸収できても、狭小現場では数十センチの違いが作業性を大きく左右する場合があります。資機材を置いたことで避難経路が狭くなる、計測機器を設置したことで重機の旋回範囲と干渉する、通信端末を操作する作業員が通行車両の動線に入ってしまうといった問題も考えられます。

したがって、NETIS技術を狭小現場へ導入するときは、「この技術は便利そうか」という視点よりも、「この現場条件で安全かつ継続的に運用できるか」という視点から判断する必要があります。

そのために確認したいのが、作業空間、利用環境、安全条件、効果確認、施工体制という5つの適用条件です。これらを施工前に確認しておくことで、導入後に技術を使えなくなるリスクを抑えやすくなります。

適用条件1 必要な作業空間と施工動線を確保できるか

最初に確認したいのは、NETIS技術を運用するために必要な空間を確保できるかどうかです。

狭小現場というと、施工機械そのものが入るかどうかだけに注目しがちですが、実際には機械の寸法だけでは判断できません。機械の搬入経路、設置場所、操作スペース、作業員の立ち位置、資材置場、点検スペース、旋回範囲、ケーブルや付属機器の配置まで含めて考える必要があります。

例えば、計測技術を使用する場合、機器そのものは小さくても、計測対象を見るための位置や移動経路が必要になることがあります。施工支援用の端末を使用する場合も、作業員が画面を確認しながら安全に移動できる場所が必要です。大型機械を使用する技術であれば、機械の幅だけでなく、旋回時や作業装置展開時の必要寸法まで確認しなければなりません。

狭小現場では、平面上のスペースだけでなく、高さ方向にも注意が必要です。上空に架線がある場所、梁下、地下空間、建物内部などでは、機器やアンテナ、支柱などが上部構造物と干渉する可能性があります。図面上では設置できるように見えても、現地では配管、仮設材、防護設備などが追加されていることもあります。

また、施工中は現場条件が変化します。着工時には広かった作業スペースが、掘削土や資材、仮設設備の設置によって狭くなることがあります。反対に、施工段階によって一時的に空間が広くなる場合もあります。そのため、導入判断は着工前の状態だけではなく、実際にそのNETIS技術を使用する施工段階を想定して行うことが大切です。

作業員の動線も重要です。機器を設置した結果、通路幅が不足したり、資材搬入経路と操作位置が重なったりすれば、安全性や作業効率を低下させる可能性があります。狭小現場では「設置できること」と「安全に使用できること」を分けて考える必要があります。

特に道路上や歩道付近の施工では、作業員だけでなく一般車両、自転車、歩行者などの動線も考慮しなければなりません。機器を道路側へ張り出して設置しなければならない技術や、作業員が一定時間同じ場所に立つ必要がある技術については、交通規制や誘導方法を含めて検討します。

確認方法として有効なのは、必要寸法を現地で実際に再現することです。図面上の寸法だけで判断せず、現場で機器の設置想定位置を確認し、作業員がどこを歩き、資材や機械がどこを通るかを想定します。

機器をまだ搬入していない場合でも、機器寸法に相当する範囲を現場で想定すれば、干渉の可能性を確認できます。狭小現場ほど数値だけでなく、実際の動作を想定した確認が重要です。

さらに、導入する技術が従来作業を完全に置き換えるのか、従来作業と並行して使用するのかも確認します。新技術と従来機器を同時に配置する期間がある場合、必要スペースは想定以上に増える可能性があります。

狭小現場では、新技術を導入した結果として現場内の機器が増え、かえって作業が難しくなるケースを避けなければなりません。導入によって何が不要になるのかまで整理し、現場全体として必要スペースがどのように変化するかを見ることが重要です。

適用条件2 測位・通信・電源などの利用環境を確保できるか

2つ目の適用条件は、技術を安定して使用するための周辺環境です。

建設分野の新技術では、電子機器、センサー、位置情報、通信、クラウド処理などを利用するものが増えています。こうした技術では、機器を現場に持ち込めるだけでは十分ではありません。測位、通信、電源など、その技術が動作するための条件が現場で確保できるかを確認する必要があります。

例えば、衛星測位を利用する技術では、上空の開け方が重要になる場合があります。狭小現場では高層建物、擁壁、橋梁、樹木、仮設構造物などによって空が遮られることがあります。建物間や構造物付近では、周辺環境によって測位状態が変化する可能性もあります。

そのため、位置情報を利用するNETIS技術では、「屋外だから使用できる」と単純に判断するのではなく、実際に使用する位置で測位状態を確認することが重要です。

施工前の現地確認時には、現場中央だけでなく、施工範囲の端部や構造物際なども確認します。狭小現場では数メートル移動しただけで上空条件が変わることがあるためです。

通信を使用する技術についても同様です。現場事務所では通信できても、掘削部、地下、建物内部、構造物裏側などでは通信状態が異なる可能性があります。クラウドへデータを送信する仕組みや遠隔確認を行う技術では、通信状態が作業速度に影響することも考えられます。

通信が一時的に切れた場合に作業を継続できるかも重要な確認事項です。

通信が途切れた瞬間にすべての作業が停止する技術と、端末内にデータを保存して後から送信できる技術では、現場への影響が異なります。狭小現場では作業場所を簡単に変更できないため、通信障害時の動作を導入前に確認しておくことが重要です。

電源条件も見落とせません。

携帯型機器であれば、連続使用できる時間と実際の作業時間を比較します。長時間使用する場合は、充電方法や予備電源の運用も考えます。外部電源が必要な装置であれば、電源を取る位置だけでなく、配線が作業動線を横切らないかも確認する必要があります。

狭い通路に電源ケーブルを敷設すると、つまずきや断線の原因になる可能性があります。そのため、単に電源容量を確認するだけではなく、安全な配線経路まで検討することが重要です。

粉じん、水滴、泥、振動、直射日光、温度などの環境条件も確認します。狭小現場では機器を安全な場所へ離して設置できないことがあり、施工箇所の環境影響を直接受ける場合があります。

つまり、NETIS技術の利用環境を確認するときは、「正常な条件で動作するか」だけでなく、「この現場で発生し得る厳しい条件でも運用を継続できるか」という視点が必要です。

通信、測位、電源などに不安がある場合は、本施工を始めてから確認するのではなく、施工前に現地で実機確認を行うことが有効です。

適用条件3 既設構造物や第三者との安全な離隔を確保できるか

3つ目は、安全性に関する適用条件です。

新技術を導入する目的が生産性向上や省人化であっても、安全条件を満たさなければ現場では使用できません。特に狭小現場では、作業員、施工機械、既設構造物、一般利用者が近接しやすいため、導入前の安全確認が重要になります。

まず確認したいのが、既設構造物との離隔です。

道路工事であれば地下埋設物、側溝、防護柵、道路附属物などがあり、建物周辺では外壁、配管、設備、基礎などがあります。狭い場所で施工機械や計測機器を動かす場合、これらの既設物と接触する可能性がないか確認する必要があります。

図面上の位置だけを前提にすると、現況との差によって干渉が起きる可能性があります。そのため、必要に応じて現況確認や事前測量を行い、実際の位置関係を把握したうえで導入を判断します。

重機や移動機械を利用するNETIS技術では、機械本体の位置だけでなく、旋回範囲や作業装置の可動範囲も考えます。狭小現場では、通常施工では問題にならないわずかな動作が既設構造物や仮設設備との接触につながる可能性があります。

作業員との距離も重要です。

機械による省人化を目的とした技術でも、初期設定、監視、機器調整、データ確認などで作業員が近くにいる必要がある場合があります。そのため、「作業員が減るから安全」という判断ではなく、実際に誰がどこに立ち、どこから操作し、機械とどの程度離れるのかを確認します。

さらに、市街地の狭小現場では第三者への影響を考えなければなりません。

歩行者、自転車、一般車両、近隣施設の利用者などが施工区画の近くを通る現場では、技術導入によって新たな作業位置や機器が追加されることがあります。従来施工では必要なかった場所に作業員が立つ場合や、撮影・計測のため一定時間通路付近に滞在する場合もあります。

この場合、NETIS技術そのものの性能だけではなく、交通誘導や立入防止、機器の固定方法などを含めて安全性を確認します。

また、狭小現場では作業スペースの確保に意識が向き、避難経路や緊急時の動線が後回しになることがあります。機器や資材を追加した結果、緊急時の通路を塞いでしまわないよう確認が必要です。

技術導入後の状態を図面や写真だけで判断するのではなく、実際の作業動作を想定して確認することが重要です。

誰が操作するのか、どこから機器を搬入するのか、作業中に別の機械が通るのか、異常が発生した場合にどこへ退避するのかまで考えれば、導入後に発生し得るリスクを把握しやすくなります。

適用条件4 導入効果を比較・確認できる条件が整っているか

4つ目は、NETIS技術を導入した効果を確認できるかという条件です。

新技術は導入すること自体が目的ではありません。施工時間、安全性、省人化、品質、出来形確認、記録作成など、現場で解決したい課題があり、その改善手段として利用します。

ところが狭小現場では、「新しい技術を使った」という事実だけが残り、本当に効果があったのか判断できなくなることがあります。

これを防ぐためには、導入前に何を比較するかを決めておくことが重要です。

例えば施工時間の短縮を目的とする場合、単に一日の作業時間を見るだけでは十分とは限りません。準備時間、機器設定、計測、施工、データ処理、片付けなど、どこまでを作業時間として扱うかを決めておかなければ比較できません。

省人化を確認する場合も同様です。

従来施工が3人、新技術が2人という人数だけを見るのではなく、それぞれの作業時間まで確認する必要があります。人数が減っても作業時間が大幅に伸びれば、現場全体の投入量は想定どおりに減らない場合があります。

狭小現場では、搬入や設置に要する時間も大きな要素です。広い施工ヤードで効果的な技術であっても、狭い場所へ機器を搬入する準備に時間がかかれば、短時間の作業では効果を得にくい場合があります。

反対に、一度設置すれば繰り返し使用できる現場では、初期準備に時間を要しても施工期間全体では効率化につながる可能性があります。

そのため、一つの作業だけで判断せず、現場全体の施工回数や使用期間を踏まえて考えることが重要です。

品質面の評価も必要です。

計測や出来形確認を行うNETIS技術の場合、従来方法と比較して必要な確認ができるか、成果物として必要なデータを作成できるかを確認します。

ここでは「高精度」という一般的な表現だけで判断するのではなく、その現場で管理する項目に対して必要な性能を満たせるかを見ることが重要です。

例えば位置、高さ、距離、面積、体積など、何を確認するのかによって必要な条件は異なります。狭小現場では障害物や遮蔽物によって計測条件が不利になることもあるため、実際の施工場所で確認する必要があります。

また、成果物の形式も事前に確認しておきます。

現場では技術を使用できても、必要な施工記録や写真、座標、計測結果などを適切な形で整理できなければ、後工程で手作業が増えることがあります。

NETIS技術を活用する場合は、現場作業だけでなく、記録整理や報告まで含めて効果を見ることが重要です。

導入前には、「何を改善したいのか」「どの数値や記録で判断するのか」「従来方法と何を比較するのか」を明確にします。

この条件を決めておけば、本施工後に感覚だけで効果を評価することを避けられます。

適用条件5 施工体制とトラブル時の代替手段を準備できるか

5つ目は、NETIS技術を運用する施工体制です。

どれだけ性能の高い技術でも、現場で操作できる人がいなければ継続的に使用できません。特に狭小現場では施工工程が細かく、短時間のうちに複数の作業が切り替わることがあります。そのため、担当者一人だけが操作方法を理解している状態は避けたいところです。

まず、誰が機器を準備し、誰が操作し、誰が結果を確認するのかを決めます。

一人で完結できる技術であっても、担当者が不在になった場合の代行者を決めておくと運用が安定します。

また、操作方法だけではなく、正常な状態を判断できることも重要です。

例えば測位、通信、センサーなどを利用する場合、画面に数値が表示されているだけで正常と判断するのではなく、作業開始前に何を確認するのかを決めておきます。

異常が発生したときの対応も整理します。

再起動や接続確認で復旧する問題なのか、その日の使用を中止すべき問題なのかを事前に整理しておけば、現場で判断に迷いにくくなります。

狭小現場では、一つの工程が止まると後続作業にも影響が広がることがあります。機械や作業員を別の場所へ移動させる余地が小さいため、新技術の停止がそのまま施工全体の停止につながる可能性があります。

そこで必要になるのが代替手段です。

新技術が使用できない場合に従来方法へ切り替えられるのか、通信が使えない場合でも作業を継続できるのか、機器故障時にその日の施工をどこまで進められるのかを考えておきます。

代替手段を準備することは、新技術の利用価値を否定することではありません。むしろ導入初期ほど、予期しない現場条件が見つかる可能性があります。バックアップを準備しておくことで、安心して新技術を試しやすくなります。

データ管理の担当も明確にします。

計測結果や施工写真を電子化できる技術では、データ量が増える場合があります。誰がデータを保存するのか、どの現場や施工箇所のデータなのか、いつ取得した情報なのかが分からなくなると、せっかく記録しても後から利用しにくくなります。

ファイル名、施工箇所、日時などの管理方法を現場内で統一しておくことが大切です。

NETISの情報を確認するときも、技術名称や概要だけではなく、適用条件、施工条件、留意事項、過去の活用に関する情報などを確認し、自分の現場で想定している使用方法との差がないかを見ることが重要です。

登録されている技術をそのまま現場へ当てはめるのではなく、施工体制まで含めて「この現場で再現できるか」を確認してから導入します。

狭小現場への導入前に実施したい現地確認

5つの適用条件を整理したら、可能な限り現地で確認します。

狭小現場では図面や施工計画だけでは分からない条件が多いためです。

例えば、図面には十分な幅が記載されていても、現場には仮囲い、資材、既設設備などが存在する場合があります。上空条件や通信状態も図面から完全に判断することはできません。

現地確認では、まずNETIS技術を使用する場所を具体的に決めます。

「施工区域内で使用する」という大まかな計画ではなく、どこに機器を置き、作業員がどこから操作し、どの方向へ移動するかまで想定します。

次に、その状態で他の施工と干渉しないかを確認します。

狭小現場では同じ空間を複数の作業が利用することが多く、新技術だけを見て配置すると工程が重なったときに問題が発生します。

例えば午前中は計測作業に使える場所でも、午後には資材搬入経路になる可能性があります。作業時間帯によって一般車両や歩行者の状況が変わる現場もあります。

そのため、現地確認では空間だけでなく時間軸も含めて考えることが重要です。

施工工程表と照らし合わせながら、どの工程で使用するかを具体化すると判断しやすくなります。

現場写真を残すことも有効です。

導入検討時の写真があれば、現場事務所に戻ってから配置を再確認できます。また、技術提供者や別の担当者へ状況を説明するときにも役立ちます。

写真だけでは位置関係が分かりにくい場合は、撮影位置や対象箇所も記録しておくと確認しやすくなります。

さらに、必要に応じて現況位置を計測しておく方法もあります。

狭小現場では、既設構造物の位置や施工範囲のわずかな違いが機器配置に影響するためです。現況を座標や点群などで記録できれば、施工計画と照らし合わせながら検討しやすくなります。

重要なのは、現地確認を形式的な下見で終わらせないことです。

「現場を見た」という状態ではなく、5つの適用条件について使用できるかどうかを確認する場として実施することで、導入後のトラブルを減らしやすくなります。

本施工の前に小規模な試験施工を行う

現地確認で問題が見つからなかった場合でも、可能であれば本施工前に小規模な試験施工を行うことが有効です。

狭小現場では、実際に機器を動かして初めて分かる問題があります。

例えば操作場所から施工箇所が見えにくい、周辺作業の音で合図が伝わりにくい、機器を設置すると通路が予想以上に狭い、通信が一定の場所で不安定になるといった問題です。

こうした状況は図面確認だけでは把握しにくいため、短時間でも実際の施工条件で試す価値があります。

試験施工では、本施工とできるだけ近い条件を設定します。

広い場所で操作練習をして問題がなかったとしても、それだけで狭小現場への適用性を確認したことにはなりません。機器の基本操作を確認する練習と、現場適用性を判断する試験施工は分けて考える必要があります。

狭い場所で実際に機器を配置し、作業員の動線、設置時間、操作方法、施工時間などを確認します。

計測技術であれば、実際の施工対象を一部計測し、必要な結果が得られるか確認します。通信を利用する技術であれば、施工予定範囲を移動しながら接続状態を確認します。

試験結果は感覚だけで終わらせず、導入前に設定した評価条件と照らし合わせます。

想定していた施工時間との差が大きい場合は、その原因を確認します。操作への不慣れが原因であれば教育によって改善できる可能性がありますが、現場空間そのものが原因であれば運用方法の変更が必要です。

狭小現場では、一度決めた運用方法に固執しないことも重要です。

例えば機器の設置位置を少し変更する、作業時間帯を変える、他工程との順序を入れ替えるだけで利用しやすくなる場合があります。

試験施工は技術の合否を決めるだけでなく、その現場に適した使用方法を探す機会として考えるとよいでしょう。

また、試験施工時には実際に作業を担当する人が参加することが重要です。

管理者だけが確認して導入を決めても、本施工時の作業員が使い方を理解していなければスムーズに運用できません。実際の担当者が試験段階から参加することで、操作上の問題や現場特有の改善点を見つけやすくなります。

NETIS技術の活用記録を残して次の現場へつなげる

NETIS技術を狭小現場で活用したら、結果を記録しておくことが重要です。

特に残したいのは、「使えた」という結果だけではなく、どのような条件で使えたのかという情報です。

同じ技術を次の現場で利用するとき、施工条件が異なれば結果も変わります。そのため、施工場所、作業スペース、周辺構造物、天候、通信状況、作業人数、施工時間など、効果に影響した条件を整理しておくと再利用しやすくなります。

狭小現場では、成功した配置や作業手順そのものが有用なノウハウになります。

機器をどこへ設置したか、作業員がどこから操作したか、資材搬入とどのように時間を分けたかなどを写真と合わせて残しておけば、類似現場の施工計画を作成するときに参考にできます。

一方、うまくいかなかった条件も重要な情報です。

通信が不安定になった場所、機器を設置できなかった場所、他工程と干渉した時間帯などを記録しておけば、次回は事前に対策できます。

新技術活用では成功事例だけを残したくなりますが、実務では失敗条件や使用上の制約を蓄積することにも大きな意味があります。

現場写真を活用する場合は、写真だけを大量に保存するのではなく、施工位置や日時と関連付けて整理すると後から確認しやすくなります。

狭小現場では似たような壁面、通路、構造物が連続していることがあり、写真だけではどこを撮影したのか分からなくなることがあります。撮影位置の情報を残しておけば、施工後に記録を確認するときの手間を減らせます。

記録を残す目的は報告だけではありません。

次の現場で同じNETIS技術を採用するか判断するとき、自社の施工実績として参照できるようになります。

「以前使ったことがある」という経験を、「幅がこの程度の現場で使用した」「この条件では通信確認が必要だった」「この配置であれば作業動線を確保できた」といった具体的な知識へ変えることで、新技術導入の判断精度を高められます。

狭小現場でNETIS技術を生かすためのまとめ

NETIS技術を狭小現場へ導入するときは、技術の機能や導入実績だけで採用を決めるのではなく、自分の現場で必要な適用条件を満たしているかを確認することが重要です。

第一に、機器の寸法だけではなく、搬入、設置、操作、作業員の移動まで含めた作業空間を確認します。

第二に、測位、通信、電源、周辺環境など、技術を安定して利用するための条件を確認します。

第三に、既設構造物、施工機械、作業員、歩行者などとの位置関係を整理し、安全な離隔と動線を確保します。

第四に、施工時間、省人化、品質、記録作成など、導入効果を何によって評価するのかを決めます。

第五に、操作担当者や代行者、データ管理方法、異常時の対応、従来方法への切り替えなど、現場で継続運用できる体制を準備します。

この5条件を施工前に確認し、必要に応じて現地調査や試験施工を実施することで、狭小現場でも新技術を活用しやすくなります。

特に重要なのは、「使えるかどうか」を技術単体で判断しないことです。

同じNETIS技術でも、施工場所や工程、周辺環境、担当者によって使いやすさは変化します。技術の仕様と現場条件の両方を確認し、必要に応じて配置や工程を調整することが、導入を成功させる基本になります。

また、新技術活用を一度限りで終わらせず、現場条件と結果を記録しておけば、次の施工計画にも生かせます。特に狭小現場では現場写真や位置情報を組み合わせて記録することで、どの位置で何を確認し、どのような条件で施工したのかを振り返りやすくなります。

現場写真、位置情報、施工記録をまとめて管理したい場合には、LRTK Phoneを活用する方法もあります。現場で取得した情報を位置と関連付けて残しておくことで、施工前の現況確認から施工中の記録、施工後の確認までを整理しやすくなります。

NETIS技術の導入判断でも、「どこで」「どのような条件で」「どのように活用したか」という現場情報を残すことが、次の活用につながります。狭小現場ほど事前確認と記録の価値は高くなるため、技術の選定だけでなく、現場条件の把握と施工記録の管理まで含めて導入計画を組み立てることが重要です。

現場を3Dで残して、あとから測る。
実際の画面と動画で使い方を確認できます。

LRTK Phoneの使い方・実例を見る
資料請求導入相談
現場をスマホで3DスキャンLRTK Phone実例を見る

技術記事一覧へ戻る →