LRTKレフィクシア株式会社

土地改良施設の小動物被害を減らす侵入防止6つの工夫

土地改良施設で小動物対策が必要になる理由

土地改良施設では、揚排水機場、用排水路、水門、樋門、取水施設、管理棟、電気設備収納部など、さまざまな場所で小動物の侵入が問題になることがあります。屋外に設置される施設が多く、農地や水路、林地、草地と近接しているため、建築物だけで完結する設備よりも小動物が接近しやすい環境になりやすいからです。

問題となるのは、小動物そのものが施設内にいることだけではありません。配線をかじられる、断熱材や梱包材を巣材として持ち込まれる、排せつ物で盤内や床面が汚れる、換気口や排水口付近に異物が集まるといった二次的な影響が発生する場合があります。電気設備や通信設備の周囲では、わずかな損傷でも点検や復旧作業が必要になることがあります。

また、土地改良施設は常時人がいる施設とは限りません。農繁期や降雨期には頻繁に確認する一方、それ以外の期間は巡回間隔が長くなる施設もあります。そのため、侵入が始まってもすぐに気付かず、次回点検時には被害が広がっているという状況も考えられます。

小動物対策というと、侵入した動物を追い出したり捕獲したりする方法が先に思い浮かびます。しかし、土地改良施設の維持管理では、侵入後の対応だけに頼らず、そもそも入りにくい状態をつくることが重要です。侵入口を減らし、隠れ場所や餌になるものを減らし、侵入の兆候を早く見つける仕組みをつくることで、被害が大きくなる前に対応しやすくなります。

特に注意したいのは、施設全体を一度に完全密閉しようとすることです。土地改良施設には換気、排水、配線、配管、点検などのために必要な開口部があります。むやみにふさぐと、設備本来の機能や維持管理性を損なう可能性があります。したがって、小動物対策では施設機能を維持しながら侵入経路を減らすという考え方が基本になります。

小動物被害は侵入口と被害箇所を分けて確認する

小動物被害を減らすには、最初に「どこから入っているか」と「どこで被害が起きているか」を分けて考えることが大切です。被害箇所だけを補修しても、侵入口が残っていれば同じ場所や別の場所で被害が再発する可能性があります。

例えば、制御盤付近の配線にかじられたような跡があったとしても、その周辺に直接侵入口があるとは限りません。建物外周の配管貫通部から入り、壁際やケーブルラックに沿って移動し、最終的に制御盤付近まで到達している場合も考えられます。侵入口と被害箇所が数メートル以上離れていることも珍しくありません。

現場確認では、まず施設外周を一周し、壁面、基礎際、屋根周辺、換気口、配管貫通部、排水口、扉周辺などを確認します。その後、施設内部で壁際、配線経路、機械設備の裏側、棚の下、収納部などを確認すると、侵入経路を整理しやすくなります。

確認するときは、大きな穴だけを探すのではなく、小さな隙間にも注意します。動物の種類や成長段階によって通過できる隙間は異なり、見た目では「これくらいなら入らないだろう」と思える場所が侵入口になることがあります。そのため、穴の大きさだけで判断するのではなく、擦れ跡、汚れ、毛、足跡、ふん、かじり跡、巣材など周辺の痕跡も合わせて見ます。

ただし、痕跡だけから動物種を断定することは避けた方が安全です。似た痕跡を残す動物もいるためです。重要なのは、種類を完全に特定することよりも、実際に通過可能な経路が残っていないかを把握することです。

侵入口を記録する際には、単に「北側に穴あり」と書くのではなく、施設図面や写真上で具体的な位置を残すと、補修後の確認がしやすくなります。複数の担当者で維持管理する土地改良施設では、誰が見ても同じ場所を確認できる記録方法が効果的です。

工夫1 開口部や配管周りの隙間をふさぐ

小動物の侵入防止で最初に見直したいのが、建物や設備の開口部です。特に配管、電線管、ケーブル、ダクトなどが壁や床を貫通する部分には、施工時や改修時に隙間が残ることがあります。

新設時には問題がなくても、設備更新によって不要になった配管を撤去した後の穴や、追加配線によって広げられた貫通部が、そのまま残っている場合があります。長期間使用している施設では、補修材の劣化や変形によって隙間が広がることも考えられます。

対策では、まず現在使用している開口部と不要になった開口部を区別します。不要な穴であれば、施設の構造や防水性、防火性などを確認したうえで適切に閉塞します。使用中の配管や配線が通っている部分では、設備を傷めないように隙間を小さくしていきます。

ここで注意したいのは、柔らかい材料だけで簡単に埋めればよいとは限らないことです。小動物によっては柔らかい材料をかじったり押し広げたりする可能性があります。使用環境に応じて、耐候性や耐水性、耐久性、設備との相性を確認し、必要に応じて金属製の網や板材など、通過されにくい構造と組み合わせる考え方が必要です。

換気口についても同様です。換気口は設備の温度管理や湿気対策のために必要な場合があるため、単純に閉じることはできません。通風性能を確保しながら侵入を抑える必要があります。既設の網が破損していないか、枠との間に隙間がないか、固定部が外れていないかを確認します。

地面に近い開口部は特に注意が必要です。草や土で見えにくくなっていると、小さな隙間を発見しにくくなります。建物外周の草刈りや清掃を行った直後に点検すると、基礎周辺の状態を確認しやすくなります。

また、補修した場所は施工直後だけでなく、その後も確認することが重要です。補修材が収縮したり、振動や温度変化によって隙間が再び生じたりすることがあります。侵入防止対策は一度の工事で終わりではなく、維持管理の一部として状態を追跡する必要があります。

工夫2 扉やシャッター下部からの侵入を防ぐ

土地改良施設では、設備搬入や点検のために比較的大きな扉を設けていることがあります。扉自体が閉まっていても、下端や側面に隙間があると、小動物の侵入経路になる場合があります。

特に床面に段差や凹凸がある施設では、扉を閉じた状態でも部分的な隙間が残りやすくなります。長年の使用によって扉がわずかに変形したり、蝶番や戸車の状態が変わったりすると、以前は問題がなかった場所に隙間が発生することもあります。

点検時には、扉を開けた状態だけでなく、完全に閉じた状態で外側と内側の両方から確認します。日中であれば、施設内部から扉の周囲を見て、外光が入っている部分を探す方法もあります。ただし、光が見えないから侵入できないとは限らないため、目視確認と隙間の実測を組み合わせるとより確実です。

扉下部に隙間がある場合は、扉の開閉を妨げず、雨水や泥の排出にも支障がない方法を検討します。屋外施設では、落ち葉や砂、泥がたまりやすいため、侵入防止部材を追加したことで扉が閉まりにくくなることがあります。現場の使用条件に合わせた調整が必要です。

扉そのものだけでなく、扉の横に設けられた配管や排水溝にも注意します。扉下をふさいでも、そのすぐ横に開口部があれば、小動物は別の経路を利用する可能性があります。対策は一点だけを見るのではなく、壁、床、扉、排水部を連続した境界として確認することが重要です。

また、日常運用にも侵入リスクがあります。作業中に扉を長時間開放したままにすると、構造上の対策が十分でも侵入される可能性があります。頻繁に出入りする時期ほど、作業終了後の閉鎖確認をルール化すると効果的です。

土地改良施設では、豪雨や設備異常への対応で急いで入退室することもあります。そのため、通常時だけを前提にした管理方法ではなく、緊急対応後に扉や点検口が確実に閉じられているかを確認する流れも考えておくと安心です。

工夫3 ケーブルや配線をかじられにくい状態にする

小動物被害の中でも、電気設備や通信設備に関わる配線の損傷は注意が必要です。被覆の一部が傷付くだけでも、設備の信頼性に影響する可能性があります。重要設備につながる配線であれば、軽微に見える損傷でも専門的な確認が必要になります。

侵入防止対策を行っていても、完全に侵入可能性をなくすことは難しいため、被害を受けにくい配線環境をつくるという二重の考え方が有効です。

まず確認したいのは、床面や壁際に配線が無造作に露出していないかという点です。床に近い位置を長距離引き回している配線は、小動物が接触しやすくなります。また、設備の裏側など人の目が届きにくい場所では、損傷しても発見が遅れる可能性があります。

必要に応じて配線経路を整理し、保護管や配線用の収納経路を利用して物理的に接触しにくい状態にします。既設設備では全面的な変更が難しい場合もあるため、重要な区間や過去に被害が発生した区間から優先的に見直す方法が現実的です。

配線を保護しただけで安心せず、端部や接続部にも注意します。保護管の途中が頑丈でも、端部から配線が露出していれば、その部分が狙われる可能性があります。盤への引き込み部や機器接続部など、保護が途切れる位置を重点的に確認します。

また、ケーブル周辺に足場となる物が置かれていると、高い位置にある配線でも接触される可能性があります。収納箱、不要資材、木材、脚立などの配置を見直し、小動物が移動しやすい連続した足場をつくらないことも対策になります。

すでにかじり跡のような損傷が見つかった場合は、見える部分だけを応急処置して終わらせないことが大切です。同じ配線経路の別の場所にも損傷がないか確認し、侵入経路についても再点検します。電気設備については、感電や短絡などの危険があるため、必要な安全措置を取り、担当者や専門技術者の判断に従って点検・補修することが重要です。

工夫4 餌や巣材になるものを施設周辺から減らす

小動物を施設に近づけにくくするには、侵入口をふさぐだけでなく、周辺環境を整えることも重要です。施設周辺に餌になるものや巣材になるものが多いと、小動物が長く滞在しやすくなり、その結果として侵入の機会が増える可能性があります。

土地改良施設の周辺には、刈草、落ち葉、木材、古い袋類、段ボール、梱包材などが一時的に置かれることがあります。これらは管理上は単なる資材でも、小動物にとっては隠れ場所や巣材になることがあります。

特に施設壁面に沿って物を積み上げると、外壁点検がしにくくなります。小動物が隠れていても見つけにくくなり、壁の穴や配管周りの隙間も確認できません。可能な範囲で外壁周辺に点検できる空間を確保し、物を長期間置かない管理が有効です。

草刈りも重要です。施設周囲の植生が密集すると、小動物が人目を避けて移動しやすくなるだけでなく、基礎部分の点検も難しくなります。ただし、草刈りの時期や範囲は地域の環境条件や施設管理計画と調整する必要があります。一律に植生をなくせばよいというものではありません。

ごみや食品類の管理にも注意します。管理棟などで作業員が休憩する場合、食品の包装や残り物が放置されると、小動物を引き寄せる要因になる可能性があります。施設内に食品類を長期間保管しない、ごみを適切に回収する、容器を開放したまま置かないといった基本的な管理を徹底します。

また、巣が見つかった場合には、いきなり手で触れたり撤去したりせず、安全を確認します。動物の種類によっては法令上の扱いや衛生面の配慮が必要になることがあります。捕獲や駆除を行う場合も、対象となる動物や方法によって関係法令、自治体のルール、許可の要否などが異なるため、必要に応じて関係機関や専門家へ確認することが大切です。

土地改良施設の目的は農業用水の供給や排水、施設管理であり、小動物対策そのものが本来業務ではありません。だからこそ、特殊な作業を増やすより、日常の整理、清掃、草刈り、巡回の中に対策を組み込むと継続しやすくなります。

工夫5 水路や排水経路からの侵入経路を見直す

土地改良施設では、一般的な建物とは異なり、水路や排水設備が建物や設備と直接つながっていることがあります。このため、壁や扉だけを対策しても、水路側や排水側から侵入される可能性があります。

例えば、建物内の排水口が外部の側溝につながっている場合、その経路が小動物の移動経路になることがあります。また、配管周囲の隙間や、水路と構造物の接合部に生じた空間が侵入口となる場合も考えられます。

点検では、水が流れている部分だけでなく、通常は水がない部分も確認します。季節によって水位が変化する用排水施設では、ある時期だけ露出する開口部が存在することがあります。水位が高い時期には確認できなかった侵入口が、渇水期や停止期間に見つかる場合もあります。

スクリーンや網などが設置されている場合は、目詰まりや破損を確認します。小動物侵入を防ぐ目的で目の細かい網を追加すると、流下物が詰まりやすくなり、排水能力や維持管理性に影響することがあります。水路や排水経路に対策を追加する場合は、侵入防止だけでなく通水機能や清掃性も考える必要があります。

降雨時に大量の水が流れる排水経路では、通常時には問題のない部材でも、水圧や流下物の衝突によって変形する可能性があります。対策部材を設置する場合には、施設管理者の判断のもと、設計条件や維持管理方法との整合を確認することが重要です。

地中からの侵入にも注意します。基礎周辺に掘り返した跡や穴がある場合、単に土で埋め戻すだけでは再び掘られることがあります。何が原因で穴ができたのかを確認し、必要に応じて構造的な対策を検討します。

水路周辺では安全確保も欠かせません。足場が不安定な場所、急な法面、水深のある水路、機械設備の近くなどでは、侵入口を探すために無理な姿勢で確認することは避けます。土地改良施設の点検では、小動物対策よりも作業者の安全確保が優先されます。

工夫6 定期点検で侵入の兆候を早期に見つける

小動物対策は、侵入口をふさいだ時点で完了ではありません。周辺環境や建物の状態は少しずつ変化するため、新たな侵入口が生じる可能性があります。そのため、日常の施設点検に小動物被害の確認項目を組み込むことが重要です。

確認したいのは、ふん、足跡、かじり跡、異臭、巣材、土の掘り返し、網や板の変形、補修材の欠損などです。同じ場所で繰り返し痕跡が見つかる場合は、その周囲に見落としている侵入経路がある可能性があります。

点検頻度は施設の立地や過去の被害状況によって変える必要があります。過去に繰り返し被害が出ている施設と、長期間被害が確認されていない施設を同じ頻度で点検する必要はありません。被害履歴をもとに重点施設を決めることで、限られた維持管理時間を有効に使えます。

季節による変化も考慮します。周囲の植生、水位、気温、農作業の状況などが変わることで、小動物の行動範囲や施設への接近状況が変化する可能性があります。特定の時期に被害が集中しているのであれば、その前後で点検を強化する方法も考えられます。

点検時には、前回補修した場所を必ず再確認します。新しい補修箇所だけを増やしていくと、過去の対策が現在も機能しているか分からなくなります。「いつ、どこを、どのように補修したか」を記録し、次回点検で状態を比較できるようにします。

また、侵入防止設備自体が別の不具合を生じさせていないかも確認します。網によって換気量が不足していないか、排水経路が詰まっていないか、扉の開閉が重くなっていないかなど、施設本来の機能への影響を点検します。

小動物対策は、被害ゼロを一度の作業で達成するという考え方よりも、侵入しにくくし、侵入された場合でも早く発見し、被害を小さい段階で止めるという継続的な管理として考える方が現場では運用しやすくなります。

小動物対策は施設ごとの優先順位を決めて進める

土地改良施設を多数管理している場合、すべての施設で一度に同じ対策を行うのは現実的ではありません。そこで、施設ごとにリスクを整理し、優先順位を付けて進めることが重要です。

優先度を考える際は、過去の被害履歴、電気設備や通信設備の重要度、常駐者の有無、巡回頻度、周辺の植生、建物の老朽化状況、代替設備の有無などを総合的に見ます。

例えば、小動物被害が原因で設備停止につながる可能性がある場所は優先度が高くなります。一方、侵入の痕跡があっても設備への影響が限定的で、すぐに確認できる場所であれば、緊急度は相対的に低くなる場合があります。

重要なのは、「小動物がいたかどうか」だけで優先順位を決めないことです。同じ小動物の侵入でも、制御設備のある施設と資材保管場所では影響が異なります。被害の発生可能性と、発生した場合の影響を分けて考えると、優先順位を決めやすくなります。

対策内容も段階的に進められます。まず清掃や資材整理、目視できる隙間の確認から始め、それでも痕跡が続く施設について詳細調査や補修範囲の拡大を検討します。この方法であれば、必要以上に大規模な対策を行うことを避けながら、問題のある施設へ重点的に対応できます。

補修を外部へ依頼する場合にも、現地の写真や侵入口の位置、過去の被害状況が整理されていると、状況を共有しやすくなります。反対に「小動物が出たので何とかしてほしい」という情報だけでは、必要な対策範囲を判断しにくくなります。

土地改良施設の維持管理では、小動物対策だけでなく、機械設備、電気設備、水路、構造物、草刈り、堆積物など多くの点検対象があります。小動物対策を独立した特別業務にするのではなく、既存の維持管理計画の中に位置付けることが継続のポイントです。

写真と位置情報を残して再発防止につなげる

小動物被害は、同じ施設の同じ場所で繰り返すことがあります。しかし、点検担当者が変わったり数か月経過したりすると、過去にどこで問題があったのか分からなくなることがあります。

そこで有効なのが、写真と位置情報を組み合わせた記録です。侵入口、かじり跡、ふん、掘り返し、破損した網などを撮影し、どの施設のどの位置なのかを残します。

写真を撮る際には、対象部分だけを大きく写した写真と、場所が分かる周辺写真を残すと後から確認しやすくなります。穴だけの写真では、数か月後に見たとき「どこの穴だったのか」が分からないことがあります。壁面全体や設備との位置関係が分かる写真も合わせて保存すると有効です。

補修前と補修後を同じ方向から撮影しておけば、対策内容も共有できます。さらに次回点検時に同じ場所を撮影すると、補修材の劣化や新しい隙間の発生を比較できます。

複数の施設を管理する場合は、施設名、位置、撮影日、異常内容、対応状況を一定の形式で整理しておくと検索しやすくなります。写真だけが大量に保存されている状態では、必要な記録を探す作業に時間がかかります。

位置情報を活用すると、広い土地改良区や複数の農地に分散した施設でも、異常箇所を地図上で整理しやすくなります。巡回前に過去の異常箇所を確認できれば、現地で重点的に見るべき場所を把握できます。

また、小動物の侵入記録と設備故障記録を関連付けておくことも有効です。配線損傷が発生した場所で、その数週間前から小動物の痕跡が確認されていたのであれば、次回からより早い段階で対策する判断材料になります。

このような記録は、小動物対策だけでなく土地改良施設全体の維持管理にも役立ちます。補修箇所、漏水、ひび割れ、腐食、草木の繁茂などを同じ考え方で位置付きの記録として蓄積すれば、巡回点検の履歴を追いやすくなります。

土地改良施設の維持管理を省力化するために

土地改良施設の小動物被害を減らすには、特別な対策を一度だけ行うより、侵入経路を減らし、被害を受けにくい設備環境を整え、周辺を整理し、点検を継続することが重要です。

第一の工夫は、開口部や配管周りの隙間を確認し、施設機能を妨げない方法で侵入経路を減らすことです。第二の工夫は、扉やシャッター下部の隙間を確認し、日常運用を含めて閉鎖状態を維持することです。

第三の工夫は、重要な配線やケーブルを小動物が接触しにくい状態に整理することです。第四の工夫は、施設周辺の資材、食品、ごみ、草木などを管理し、小動物が滞在しやすい環境をつくらないことです。

第五の工夫は、土地改良施設特有の水路や排水経路も侵入経路として確認することです。そして第六の工夫は、ふん、足跡、かじり跡、掘り返しなどの兆候を定期点検で見つけ、被害が大きくなる前に対応することです。

大切なのは、単純に「穴を全部ふさぐ」という発想にしないことです。土地改良施設では換気、排水、通水、設備点検などを維持しなければなりません。侵入防止対策によって本来の施設機能を損なえば、別の維持管理上の問題につながります。

そのため、実務では現在の施設状態を記録し、侵入経路と被害箇所を特定し、重要度の高い場所から順番に対策していく方法が適しています。補修後も記録を残し、再発していないかを継続的に確認することで、小動物被害への対応を属人的な経験から再現性のある維持管理へ変えていけます。

特に多数の土地改良施設を巡回している現場では、「どこで異常を見つけたか」を正確に残すことが重要です。施設名だけでは位置を特定しにくい水路沿いや農地内の構造物では、写真と位置情報を同時に記録できる仕組みがあると、事務所へ戻った後の整理や次回巡回時の再確認が行いやすくなります。

現場で確認した小動物の侵入口、補修が必要な開口部、配線損傷、周辺環境の変化などを位置情報付きで残し、点検履歴として活用したい場合には、LRTK Phoneを土地改良施設の現場記録や位置確認に取り入れる方法も検討できます。日常の巡回で得た情報を確実に蓄積し、次の点検や補修判断につなげることが、土地改良施設の維持管理をより効率的に進める第一歩になります。

現場を3Dで残して、あとから測る。
実際の画面と動画で使い方を確認できます。

LRTK Phoneの使い方・実例を見る
資料請求導入相談
現場をスマホで3DスキャンLRTK Phone実例を見る

技術記事一覧へ戻る →