LRTKレフィクシア株式会社

地中埋設管の露出養生中に紫外線劣化を防ぐ4つの管理

地中埋設管の露出養生で紫外線対策が必要な理由

地中埋設管は、完成後に土中や構造物内へ収まることを前提とするものが多い一方、施工中には一時的に屋外へ露出します。布設から埋戻しまでの検査待ち、既設管の切替、他工種との工程調整、降雨、資材の納入遅延などにより、予定より露出期間が延びることもあります。

露出中に受ける太陽光の影響は、管材、色、添加剤、表面層、外面被覆、製造仕様によって異なります。紫外線に対する安定性が考慮された材料もあり、表面の色調変化が直ちに実用性能の低下を意味しない管材もあります。そのため、樹脂管はすべて短時間で劣化する、変色した管はすべて使用できない、といった一律の判断は適切ではありません。

一方で、管本体だけでなく、外面被覆、ゴム製シール、継手部材、端部保護材、接着や融着に関係する部位、識別表示などが、紫外線や日射熱の影響を受ける可能性があります。完成後に見えなくなる部分であるため、露出中の状態を管理し、埋戻し前に確認できる体制が必要です。

確認すべき変化には、変色、光沢の変化、白っぽい外観、粉化のように見える付着、微細なひび割れ、硬化、軟化、被覆の浮き、変形などがあります。ただし、泥、乾燥跡、擦れ、製造時の外観差も似た状態に見えるため、目視だけで原因や使用可否を断定してはいけません。

紫外線対策というと、管へ不透明なシートを掛ける方法が思い浮かびます。しかし、密閉しすぎると内部に熱や湿気がこもり、養生材を直接密着させると日射熱の伝達や風による擦れが生じることがあります。遮光だけでなく、通気、排水、固定、支持、点検を組み合わせることが大切です。

地中埋設管の露出養生では、露出期間と対象部位を明確にし、現場条件に合う養生を設け、継続して状態を確認し、埋戻し前に最終判定を行います。具体的な許容露出期間や保管条件は一律ではないため、設計図書、施工計画、材料仕様、供給者の取扱要領、現場で定めた承認手順を優先します。

管理1 露出期間と管理対象を明確にする

最初の管理は、いつから、どの範囲が、どの状態で露出しているかを記録することです。養生が設置されていても、露出開始日が分からなければ、当初想定した期間を超えているか判断できません。

翌日に埋め戻す予定だった箇所が、検査変更、接続材料の不足、周辺工事の遅れ、悪天候などで数日間露出することがあります。週末や長期休暇をまたぐ場合は、通常の一日作業とは異なる固定方法や点検体制が必要になることもあります。

管理開始の基準を現場で統一します。新設管であれば屋外保管を始めた時点、掘削溝へ配置した時点、接続後に埋戻し待ちとなった時点などが候補です。既設管であれば、掘削によって管表面が露出した時点を記録します。どの時点を採用するかは、材料の保管履歴と施工管理の範囲を踏まえて決めます。

対象範囲も具体的に示します。管全体が露出している場合だけでなく、管頂部、継手、分岐部、端部、補修箇所など、一部だけが見えている場合も管理対象です。朝夕の低い角度から光が入り、限られた部位だけが照射されることもあるため、上面だけを見て判断しません。

管本体と付属部材は分けて考えます。ゴム輪、パッキン、端部キャップ、外面被覆、表示材、接着部、融着部などは、管本体と異なる材料で構成されることがあります。管本体の耐候性が確認できても、付属部材まで同じ条件で扱えるとは限りません。

特に管端部は、紫外線対策と異物侵入防止を同時に管理します。仮蓋やキャップが熱や風で変形したり外れたりすると、雨水、土砂、虫などが管内へ入る可能性があります。遮光状態だけでなく、閉塞状態、固定状態、内部の清浄性も確認します。

露出箇所が複数ある場合は、管理番号を付けて施工図や平面図と対応させます。露出開始日時、予定埋戻し日、管種、口径、継手の有無、養生方法、点検履歴を同じ番号で管理すると、写真や記録の取り違えを防ぎやすくなります。

工程延期が決まった場合の見直し条件も定めます。短時間向けの簡易養生から継続使用に適した養生へ変更する、固定点を増やす、点検頻度を上げる、材料仕様を再確認するといった対応を、担当者の感覚だけで決めない仕組みにします。

作業終了時に埋戻しができないと判明した場合は、撤収前に遮光、固定、排水、端部閉塞を完了させます。翌朝の対応では、夜間の風雨や早朝の日射を受ける時間が生じるため、養生完了をその日の作業終了条件へ組み込みます。

紫外線対策の第一歩は、シートを掛けることではなく、管理対象と期間を明確にすることです。対象が曖昧なままでは、養生のずれや露出期間の延長に気付いても、誰が対応するか決まりません。

管理2 遮光と通気を両立した養生を設置する

二つ目の管理は、直射日光を遮りながら、内部の熱、湿気、雨水を逃がせる養生を設置することです。不透明に見える材料でも、屋外使用への適性や遮光性が確認できなければ、必要な性能を維持できるとは限りません。

養生材は、想定する使用期間、風雨、気温、現場の火気や薬品の有無を踏まえて選びます。色だけで遮光性能を判断せず、用途、材質、厚さ、屋外耐久性を確認します。養生材自体が短期間で破れたり、透光しやすくなったりする場合は、点検と交換の基準が必要です。

濃い色の材料は日射熱を吸収して表面温度が上がることがあります。明るい色でも遮光性を備える材料はあるため、色の印象だけで選ばず、直射日光を遮る性能と温度上昇への配慮を両立させます。

養生材を管へ直接密着させると、温められた材料の熱が伝わりやすくなり、風で動いた際に表面や被覆を擦る可能性があります。現場条件が許す場合は、簡易な支持枠や間隔材を設け、管との間に空間を確保します。

通気口を設ける場合は、そこから直射日光が入らない形にします。側面を大きく開けると、朝夕に斜めから光が差し込むことがあります。通気部を下側や影になる位置へ設ける、ひさし状に重ねるなど、通気と遮光を同時に満たす形を検討します。

掘削溝では、上面を覆うだけで十分とは限りません。風で養生材がめくれたり、掘削溝の側面から光が入ったりします。管の深さ、溝幅、周囲の構造物、日射方向を確認し、必要な範囲を側面まで保護します。

ただし、掘削溝全体を密閉すると、雨水や地盤からの湿気がこもりやすくなります。養生の内側に結露が生じたり、支持金具や被覆の傷に水分が残ったりすることも考えられるため、排水経路と通気を確保します。

養生材の上に雨水がたまらないよう、勾配と張りを調整します。たるみに水が集中すると、養生枠や支持部へ荷重がかかり、風を受けた際に破損しやすくなります。排水先が掘削溝や管端部へ向かないことも確認します。

固定材を管本体へ強く巻き付ける方法は避けます。局部的な締付け、振動による擦れ、被覆への食い込みが生じる可能性があります。周囲の仮設材、専用支持部、地盤側の固定点などを利用し、管へ不要な荷重を与えない方法を選びます。

風の影響を受ける場所では、端部から風が入り込まないよう複数箇所を固定します。一部へ重しを置くだけでは、風が養生材の下へ入り、全体が持ち上がることがあります。ばたつきが見られる場合は、遮光状態だけでなく接触位置と固定方法を直します。

地上仮置きでは、上面の日射だけでなく、明るい地面、金属板、コンクリート面、水面などからの反射光にも注意します。長期保管では全周を保護しつつ、地面から離して安定支持し、通気と排水を確保します。

積み重ね保管では、外周部と端部、管同士の隙間を確認します。積載方法や支持間隔が不適切であれば、日射熱や自重と重なって変形につながる可能性があります。保管高さや支持方法は、材料仕様と現場の安全条件に従います。

既設管を仮受けしている場合は、養生によって支持状態が見えなくならないようにします。点検時に受け材、金具、管のたわみ、継手周辺を確認できる開閉部を設けるなど、養生を維持したまま管理できる構造が有効です。

養生設置後は周囲から見直し、日光の差し込み、管との接触、固定不足、水のたまりやすさを確認します。完全に覆うことだけを目標にせず、紫外線、高温、湿気、風、雨水、擦れを総合的に抑えることが重要です。

管理3 日常点検で養生状態と管材の変化を確認する

三つ目の管理は、露出期間中の点検を継続することです。養生は一度設置すれば同じ状態を保てるとは限りません。風雨、重機の移動、作業員の通行、資材搬入、周辺作業により、少しずつずれたり緩んだりします。

点検では、シートが掛かっているかだけでなく、内部の状態を確認します。外から正常に見えても、養生材が管へ密着している、水がたまっている、端部だけが露出している、固定材が被覆へ食い込んでいる場合があります。

点検頻度は、露出期間、季節、気象、現場環境、材料仕様に応じて定めます。作業開始前と作業終了時を基本とし、強風、大雨、降雪、著しい気温変化の後や、周囲で重機作業を行った後には臨時点検を行います。必要な頻度は現場条件によって異なるため、一律の回数だけで管理しません。

作業開始前には、夜間のめくれ、破れ、固定部の緩み、雨水流入、端部キャップの外れを確認します。早朝は日射角度が低く、側面の小さな隙間から光が入ることがあるため、昼間の見え方だけで判断しません。

作業終了時には、その日に養生を一時撤去した箇所の復旧を確認します。配管接続、検査、測量、写真撮影の後は、元に戻したつもりでも固定が不足することがあります。最後に誰が復旧を確認するかを決めます。

強風後には、めくれや破れに加えて、管表面の擦れを確認します。養生材と管の間に砂や細石が入り込んだ状態で動くと、外面や防食被覆を傷つける可能性があります。小さな傷であっても、使用可否や補修の判断は材料仕様と承認手順に従います。

降雨後には、内部への浸水、管周辺の水たまり、泥の付着、排水経路の閉塞を確認します。管端部の閉塞状態と管内への水や土砂の侵入も点検します。

養生材自体も点検対象です。硬化、裂け、固定穴の拡大、薄化、透光、補修部の再開口などがないか確認します。広い範囲で劣化している場合は、部分補修を繰り返すのではなく交換を検討します。

管材の外観は、露出開始時の状態と比較します。変色、白化、光沢の変化、粉状付着、細かなひび割れ、膨れ、変形、被覆の浮き、硬化や軟化のような変化を確認します。ただし、これらは必ずしも紫外線劣化を示すものではないため、原因を決めつけません。

泥や乾燥跡が変色のように見えることもあります。露出開始時の写真を残し、同じ位置、方向、距離で撮影すると、施工前からあった状態か、露出後に生じた変化かを比較しやすくなります。

ゴム輪やパッキンなどの弾性部材は、表面のひび割れ、硬化、べたつき、変形、異物付着を確認します。使用前の部材を管上や掘削溝の縁へ置いたままにせず、指定された保管条件を守り、使用直前に取り出します。

接着や融着を伴う箇所では、採用工法の施工条件に従います。施工前は接続面への日光、雨水、ほこり、油分などの影響を避け、施工後は所定の工程が完了するまで外力や不適切な温度条件を与えないようにします。具体的な待機時間や許容条件は工法ごとに確認します。

記録には、遮光、固定、通気、排水、養生材の破損、管表面、端部、継手、支持部の確認結果を残します。「異常なし」だけで終わらせず、何を確認したかが分かる形式にします。

異常がなかった日も記録します。継続した履歴があれば、後から変化が見つかった際に、いつまでは異常がなかったかを整理できます。点検記録は品質説明だけでなく、原因調査にも役立ちます。

休日や長期休暇をまたぐ場合は、固定、排水、飛散防止を通常より詳しく確認します。悪天候が予想されるときは、現場の安全計画に従い、追加固定や臨時点検の要否を判断します。

日常点検の目的は、大きな損傷が出てから発見することではありません。小さなずれや固定の緩みを早期に見つけ、長時間の露出や二次的な損傷へつながる前に復旧することです。

管理4 埋戻し前に最終確認と記録を行う

四つ目の管理は、埋戻し直前に養生を外し、露出していた範囲を確認して記録することです。埋戻し後は管表面や継手を直接確認しにくくなるため、露出中の影響を確認できる重要な段階です。

最終確認は、埋戻し用土や重機を配置する前に工程へ組み込みます。作業準備が完了してから異常を見つけると、工程を止めにくくなり、確認が不十分なまま進むおそれがあります。

養生を外した後は、日光が入りやすかった側面、養生材との接触部、固定材周辺、管端部、継手、支持部、被覆の継ぎ目、補修箇所を重点的に確認します。

泥や水分が付着している場合は、管材や被覆を傷めない方法で必要な範囲を清掃します。硬い工具や適合性が確認できない薬剤を使用すると、確認作業そのものが損傷原因になるため避けます。

露出開始時の写真がある場合は、埋戻し前の状態と比較します。色や光沢は照明や撮影条件で見え方が変わるため、可能な範囲で同じ方向と距離から撮影します。異常がある場合は、全景と近接に加えて、範囲や寸法が分かる記録を残します。

変色や傷を見つけても、目視だけで問題なし、使用不可と即断しません。管種、用途、圧力条件、損傷の位置、深さ、範囲、材料仕様によって判断が異なるため、現場の承認手順に従って確認します。

管壁のひび割れ、著しい変形、外面被覆の剥離、継手部材やゴム部材の異常などが認められた場合は、埋戻しを一時停止し、責任者へ報告します。紫外線が原因と決めつけず、擦れ、衝撃、熱、薬品、施工条件なども含めて確認します。

補修は現場独自の方法で行いません。使用可能な補修材、補修範囲、下地処理、検査方法は、管材、被覆、用途によって異なります。表面を覆って見えなくすることと、必要性能を回復させることは同じではありません。

補修や交換が必要な場合に備え、露出期間中から予備材や切替手順を検討しておくと、確認待ちによる露出延長を抑えやすくなります。ただし、具体的な対応は設計者、発注者、管理者、材料供給者など、現場で定めた関係者の確認を受けます。

最終確認では、紫外線の影響だけでなく、管の位置、勾配、接続状態、継手の施工状態、支持材の撤去、管内の異物、端部閉塞なども合わせて確認します。養生解除を、埋設前の施工品質確認と関連付けることが有効です。

確認後は、対象範囲、露出期間、養生方法、点検履歴、最終状態、確認者、確認日時を記録します。補修や交換を行った場合は、処置前、処置中、処置後の写真、範囲、使用材料、確認結果を残します。

埋戻し班への引継ぎは口頭だけに頼りません。確認済み範囲と未確認範囲を現地表示や図面で明確にし、未確認箇所が誤って埋め戻されないようにします。

管種や付属部材によって管理方法を変える

露出養生では、すべての地中埋設管を同じ条件で扱わないことが重要です。管本体の材質だけでなく、配合、色、構造、表面層、外面処理、用途、付属部材によって、紫外線や熱への性質が異なります。

樹脂系管材には、紫外線に対する安定性が考慮されたものがある一方、露出可能な条件が限定されるものもあります。同じ樹脂名であっても製品仕様は同一ではないため、材質名だけから許容期間を推定せず、表示、仕様書、取扱要領を確認します。

表面に変色が生じても、それが管全体の性能低下へ直結しない場合があります。反対に、外観変化が小さくても、付属部材や接続面の管理が必要な場合があります。外観だけで一律に判定せず、管材ごとの評価方法を優先します。

樹脂系管材では、紫外線とともに日射熱や支持条件を確認します。高温時に支持間隔が広い、局部荷重がある、不安定に積載されているといった条件が重なると、たわみや変形のリスクが高まる可能性があります。

金属系管材では、金属本体が紫外線の影響を受けにくい場合でも、外面被覆、防食層、塗膜、シール材、表示材などが別材料であることがあります。金属管であることだけを理由に遮光管理を省略しません。

防食被覆を持つ管では、紫外線だけでなく、養生材の擦れ、固定具の圧迫、砂のかみ込みを確認します。被覆に傷がある場合の補修要否と方法は、材料仕様に従って判断します。

ゴム輪、パッキン、シール材などの弾性部材は、日光、熱、油、溶剤、汚れ、変形を避けて保管します。保管条件や使用期限は材料ごとに異なるため、指定された包装や保管場所を維持し、使用直前に状態を確認します。

接着剤、表面処理材、清掃材などを使用する工法では、容器や材料も直射日光や過度な温度から保護します。管だけを覆っても、接続材料の保管条件が外れていれば施工品質へ影響する可能性があります。

識別表示や施工マーキングも確認します。文字が薄くなると、管種、方向、管理番号、接続位置を誤認する原因になります。埋戻し前に施工図や材料記録と照合し、必要な情報が読み取れる状態にします。

地上の仮設配管は、埋設前の一時露出より長期間日光を受けることがあります。簡易シートを毎日掛け直す運用だけに頼らず、継続的に遮光でき、点検と通行を妨げない構造を検討します。

既設管を掘り出した場合は、掘削直後の全景と近接写真を撮影し、傷、変形、補修跡、被覆状態を記録します。もともとの経年変化と、露出後に生じた変化を区別するためです。

管種や材料仕様が確認できない場合は、外観や色から耐候性を推測しません。管理図、施工記録、表示、過去の工事資料を確認し、特定できないまま長期間露出させることを避けます。

紫外線以外の露出リスクも同時に管理する

露出中の地中埋設管へ影響するのは紫外線だけではありません。高温、降雨、結露、強風、粉じん、飛来物、重機接触、養生材の擦れ、支持状態の変化が重なることがあります。

夏季は、遮光していても養生内部の温度が上がる場合があります。通気がなく、高温状態が続くと、材質や支持条件によっては変形しやすくなる可能性があるため、必要に応じて内部温度や通気状態を確認します。

昼夜の温度差が大きい時期には、管と養生材の伸縮を考慮します。強く張りすぎると固定部が破れたり管へ力が加わったりし、緩すぎると風でばたつきます。現場条件に合わせて張りと固定を調整します。

降雨時には、養生材上の滞水、掘削溝への地表水流入、泥の付着を防ぎます。水を入れない構造だけでなく、入った水を安全に排出できる経路も確保します。

強風時には、養生材の飛散防止を現場全体の安全管理として行います。管を守るための材料が外れ、作業員、通行車両、周囲の設備へ影響を与えないようにします。

道路沿いや重機走行路の近くでは、粉じん、飛び石、排気、泥はねにも注意します。養生材が破損したり、汚れで点検できなくなったりした場合は、清掃や交換を行います。

切断、溶接、塗装などを近くで行う場合は、火花、熱、塗料、溶剤から管を保護します。紫外線対策用の養生材が火気や薬品への保護性能を持つとは限らないため、作業内容に適合する別の対策を追加します。

露出箇所を作業床や資材置場として使わないよう、周囲の動線を整理します。作業員が養生材を踏む、資材を載せる、電線やホースを掛けるといった行為が、養生や管の損傷につながることがあります。

長期間露出する場合は、周辺環境の変化も確認します。設置時には仮囲いや建物の影にあっても、仮設物の撤去や季節による太陽高度の変化で、後から日光が当たるようになることがあります。

紫外線対策だけを優先して密閉すると、高温や湿気のリスクを増やすことがあります。完成時とは異なる環境に置かれていることを前提に、遮光、通気、排水、固定、支持を一体として管理します。

異常を発見したときの対応手順

日常点検や埋戻し前確認で変色、ひび割れ、擦り傷、被覆の浮き、変形などを見つけた場合は、対象箇所を再び保護し、追加の日射、風雨、接触を受けない状態にします。

発見した作業者が、その場で削る、磨く、塗る、接着する、テープを巻くなどの処置を行うことは避けます。状態を変えると、原因や損傷程度の確認が難しくなるためです。

発見日時、場所、管種、口径、対象部位、露出開始日、養生状態、天候、異常の形状と範囲を記録します。写真は近接だけでなく、管路上の位置が分かる全景も撮影します。

養生が外れていた場合は、前回の点検記録を確認し、いつから露出していた可能性があるかを整理します。正確な時間が分からない場合は、推測を確定情報として書かず、不明であることを記録します。

変色だけであっても、外観のみで問題の有無を決めません。泥、熱、油、薬品、摩擦など、紫外線以外の原因も考えられます。材料仕様と設計条件を確認し、現場で定めた責任者へ報告します。

判断が終わるまでは、対象箇所を明確に表示し、埋戻し対象から外します。他の作業班が知らずに進めないよう、現地表示、作業指示、打合せ記録で共有します。

補修や交換を行う場合は、処置前、処置中、処置後を記録し、補修範囲、交換長さ、接続位置、使用材料、確認方法を施工記録へ反映します。

原因が養生方法にある可能性がある場合は、同じ方法を使っている他の露出箇所も点検します。固定不足、通気不足、養生材の劣化、点検漏れが共通していることがあるためです。

一つの異常を個別処理で終わらせず、養生方法、点検頻度、担当者、記録内容まで見直し、再発防止につなげます。

露出養生の管理漏れを防ぐ現場体制

紫外線対策を継続するには、個人の注意だけに頼らず、役割と確認方法を明確にします。養生設置者、日常点検者、異常時の判断責任者、埋戻し前の最終確認者を決めます。

一人が複数の役割を担う小規模現場でも、どの段階で何を確認したかを区別します。統一した確認項目を使用し、感覚的な判断や確認済みの思い込みを減らします。

露出箇所が複数ある場合は、管理番号、管路名、測点、構造物名などを使い、現地表示、図面、写真、点検記録を一致させます。

点検記録には、露出開始日、予定埋戻し日、管種、口径、養生方法、確認日時、確認者、異常の有無、処置内容を記載します。予定日を超えて露出している箇所や点検が抜けている箇所を把握できる形にします。

作業前打合せでは、その日に新たに露出する管、継続露出中の管、養生を外す作業、埋戻し予定箇所を共有します。工程変更で露出期間が延びた場合も、その日のうちに記録と養生条件を見直します。

他工種が養生を移動させる可能性がある場合は、無断で外さないこと、外す場合の連絡先、復旧後の確認者を周知します。露出養生は配管担当だけでなく、現場全体で守る品質管理項目です。

担当者交代時には、養生の有無だけでなく、露出開始日、過去の異常、重点確認部位、予定埋戻し日を引き継ぎます。口頭だけでなく、図面と記録を使用します。

記録は保管するだけでなく、管理へ活用します。露出期間が長い箇所、補修が繰り返される箇所、固定が外れやすい箇所を把握し、養生方法や点検頻度の改善につなげます。

地中埋設管の位置と状態を記録する重要性

露出中は、管路、継手、分岐部、曲管、補修箇所、他の埋設物との交差部を直接確認できる機会です。埋戻し後は見えにくくなるため、位置と状態を関連付けて記録します。

一般的な現場写真だけでは、後から撮影場所が分からなくなることがあります。周囲の仮設物が撤去され、構造物が完成すると、写真の目印が失われるためです。

管路位置を施工図、測点、基準点、座標などと関連付けると、将来の維持管理や近接工事で活用しやすくなります。特に継手、分岐、曲管、補修、交差部は位置を明確にします。

位置を数値で記録する場合は、使用した座標系、基準点、測定方法、測定日時を残します。座標値だけでは、どの基準に基づくか分からず再現できないことがあります。

写真は全景と近接を分けます。全景では周囲との位置関係、近接では管表面、継手、養生状態、補修箇所が分かるようにします。管理番号や撮影方向を写し込み、取り違えを防ぎます。

埋戻し前には、露出開始時、養生中、最終確認時の記録を時系列でまとめます。写真、位置、日時、管種、点検結果を同じ管理番号で関連付けると、異常や補修の場所を追跡しやすくなります。

位置記録は、将来の誤掘削や接触のリスクを抑えるための基礎資料になります。ただし、測定精度や記録方法には限界があるため、将来の掘削時も図面だけを過信せず、現地確認や管理者との照合を行うことが重要です。

まとめ

地中埋設管の露出養生中に紫外線の影響を抑えるには、単にシートを掛けるだけでなく、露出期間、遮光方法、日常点検、埋戻し前確認を一連の管理として実施します。

管理1では、露出開始日、予定埋戻し日、管種、対象部位を明確にし、工程延長時の見直し条件を決めます。

管理2では、直射日光を遮りながら、熱と湿気がこもらない養生を設けます。養生材の密着、ばたつき、雨水の滞留、固定材による傷を防ぎます。

管理3では、作業開始前、作業終了時、悪天候後などに状態を確認します。養生材だけでなく、管表面、継手、端部、支持、浸水、擦れを点検し、異常がない場合も記録します。

管理4では、埋戻し前に養生を外して最終確認します。変色、傷、ひび割れ、変形、被覆の浮きなどが見つかった場合は、目視だけで使用可否や原因を断定せず、材料仕様と現場の承認手順に従います。

紫外線に対する性質は、管本体、外面被覆、ゴム部材、接着部、表示材ごとに異なります。樹脂管や金属管という大まかな分類だけで判断せず、実際の仕様を確認します。

また、露出中は高温、降雨、結露、強風、粉じん、重機接触などの影響も受けます。遮光によって別のリスクを増やさないよう、通気、排水、固定、支持を含めて管理します。

露出養生の履歴と埋戻し前の状態を、管路位置と関連付けて残せば、施工品質の確認と将来の維持管理に活用できます。現場写真、施工図、測点、座標などを組み合わせ、使用した基準と測定方法も記録します。

現場で位置と状態を効率よく残す方法として、スマートフォンを用いた写真管理や現地計測を検討できます。ただし、使用する機器やアプリの精度、座標系、測定条件を確認し、必要な品質管理基準を満たす方法として採用することが大切です。

現場を3Dで残して、あとから測る。
実際の画面と動画で使い方を確認できます。

LRTK Phoneの使い方・実例を見る
資料請求導入相談
現場をスマホで3DスキャンLRTK Phone実例を見る