LRTKレフィクシア株式会社

OBJ形式の点群データをクラウドにアップロード:専用ソフト不要

最近、建設や測量の現場などで3Dスキャンによる 点群データ の活用が広まっています。しかし、その点群データ(特にOBJ形式のもの)を関係者と共有しようとすると、ファイルサイズや専用ソフトの問題で困った経験はないでしょうか。例えば、3Dスキャンで取得した数百MBのOBJファイルをメールで送ろうとして送れなかったり、せっかく点群データを用意しても相手にビューアソフトがなく開けなかった、といったケースです。本記事では、 OBJ形式の点群データをクラウドにアップロードして共有する方法 について、専用ソフト不要で実現するポイントを解説します。この記事を読めば、巨大な点群データをクラウドで安全に共有するための具体的な手順と注意点が理解できるでしょう。点群データの共有に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。クラウドを活用すれば、重たい点群データでも手軽に共有可能です。最後には、スマホを使った簡易測量ソリューションであるLRTKについてもご紹介します。 目次 • OBJ形式の点群データとは? • 点群データ共有の課題 • 従来の点群共有方法の問題点(専用ソフトの課題) • クラウドで点群データを共有するには? • クラウド共有のメリット(受け取る側の利点) • スマホで始める簡易測量(LRTKで点群取得) • FAQ OBJ形式の点群データとは? まず「点群データ」とは、レーザースキャナーや写真測量(フォトグラメトリ)によって取得される、空間上の多数の点の集まりからなる3次元データです。各点には現実空間での位置(X,Y,Z座標)や色彩情報が含まれており、この点の集合をコンピューター上で可視化すると、実物そっくりの立体を再現できます。建設現場の地形や構造物の形状など、複雑な対象物でも 点群 として詳細に記録できる点が大きな魅力です。 では OBJ形式 とは何でしょうか。OBJ形式はもともと3Dモデル(ポリゴンメッシュ)のデータフォーマットですが、点群データの保存にも利用されることがあります。他にも点群専用の形式としてLASやPLY、PCDなどがありますが、OBJは汎用的な3Dデータ形式であるため多くのソフトウェアで読み込み可能です。そのため、計測した点群を他者とやり取りする際にもOBJ形式が選ばれるケースが見られます。例えば、スマートフォンの3Dスキャンアプリやドローン写真測量のソフトウェアで、点群や3DモデルをOBJファイルとして出力できる場合があります。 OBJ形式の点群データは、位置情報だけでなくカラー(テクスチャ)情報を併せ持つことも可能で、視覚的に分かりやすい点も利点です。ただし、点の数が膨大な高密度点群の場合、OBJファイルのサイズは非常に大きくなりがちです。そのため、単にファイルを渡すだけでは相手が取り扱いに苦労することもあります。なお、OBJファイルは3Dモデル用に テクスチャ (貼り付ける画像データ)を付加することもできますが、テクスチャ画像を含めるとデータ容量はさらに増加します。OBJ本体とマテリアルファイル(.mtl)や画像ファイルなど複数のファイルをまとめて扱う必要もあるため、共有時には注意が必要です。 点群データ共有の課題 点群データを関係者と 共有 しようとする際、まず障壁となるのが データ容量 の問題です。高精度な点群データでは点の数が数千万点に達することもあり、ファイルサイズが数百MBから数GBに及ぶことも珍しくありません。これだけ大きなファイルになると、メールに添付して送ることは現実的に不可能です。仮にクラウドストレージにアップロードしてダウンロードしてもらおうとしても、相手がデータを取得するまでに長時間を要してしまいます。 第二の課題は、 点群データの閲覧環境 です。点群データ(OBJファイル)を開いて中身を閲覧するには、対応した3DビューアーソフトやCADソフトが必要になります。一般的な画像ファイルやPDFのように、誰もが標準搭載のソフトで簡単に開ける形式ではありません。なお、フリーの点群ビューアーソフトも一部提供されていますが、インストールや操作習得のハードルがあり、誰もがすぐ使えるわけではありません。そのため、送り先の相手が専門的なソフトウェアを持っていなかったり、高性能なパソコンを持っていなかったりすると、せっかく共有してもデータを正しく表示・活用してもらえない可能性があります。実際、点群を共有したい相手がソフトを用意できず、「せっかく3Dで取得したのに静止画にして見せるしかない」といった状況に陥るケースも多々あります。こうなると、点群ならではの詳細な空間情報を十分に共有できず、コミュニケーションが結局2D図面や写真頼りに逆戻りしてしまいます。 従来の点群共有方法の問題点(専用ソフトの課題) 現状、点群データを他者と共有する一般的な方法は、受け渡し先にも 専用ビューアー や対応するCADソフトをインストールしてもらうことです。しかし、この従来型のやり方には以下のような問題点があります。 • 導入や設定に手間がかかる: 相手に専用ソフトを導入してもらう場合、そのソフトのインストールや初期設定に時間と手間がかかります。社内PCの場合では、ソフトのインストールに管理部門の許可が必要なケースもあり、すぐに用意できないこともあります。 • 高い機材・ソフト要件: 点群データをスムーズに扱うには、高性能なPCや有償のビューアーソフトが必要になることがあります。ライセンス費用がかさむ上、関係者全員にそれらを用意するのは容易ではありません。 • 3D情報の劣化共有: 相手がソフトを用意できない場合、やむを得ず点群を静止画キャプチャや動画に変換して共有することもあります。しかしこの方法では、受け手側は固定された視点の画像を見るだけで精一杯で、自分で3D空間内を動き回って確認したり、距離を測ったりといった操作ができません。点群データ本来の価値である「自在に3次元情報を扱えること」が損なわれてしまいます。 • データ更新の煩雑さ: 点群データを更新・修正した場合、最新版のファイルを関係者全員に再配布する必要があります。常に全員が最新データを持つように管理するのは容易ではありません。 このように、専用ソフトに依存した従来の共有方法では、点群データ共有には常に手間と制約がつきまとっていました。 クラウドで点群データを共有するには? では、これらの課題を解決し OBJ点群データを手軽に共有 するにはどうすればよいでしょうか。答えはズバリ、 クラウドの活用 です。インターネット上のクラウドサービスを使えば、巨大な点群ファイルでもオンライン上に保存・共有でき、受け手は好きなときにアクセスできます。 特に近年は、クラウド上で3Dデータを表示・操作できるサービスも登場しています。例えば、あるオンラインの3Dモデル共有プラットフォームでは、OBJなどのモデルデータをアップロードしてリンクを共有するだけで、相手はウェブブラウザ上で立体モデルを閲覧できます。また、建設業界向けには点群データに特化したクラウドビューアーやコラボレーションツールも提供され始めています。こうしたサービスを利用すれば、受け手側で特別なソフトをインストールすることなく、 URLひとつで点群データを共有・閲覧 してもらうことが可能になります。 例えば、LRTK(エルアールティーケー)というスマートフォン測量ソリューションでは、取得した点群データを自社クラウドにアップロードし、ワンクリックで共有用の専用URLを発行することができます。相手は送られてきたURLをブラウザで開くだけで、3D点群をその場で表示可能です。ソフトのインストールや煩雑なファイル転送の手間もなく、現場担当者から発注者まで誰でも直感的にデータを確認できます。また、LRTKクラウドでは共有リンクにパスワードや有効期限を設定する機能もあり、セキュリティ面でも安心です。まさに「点群データをURLで共有する」というこれまで難しかったことが現実のものとなりました。 クラウドを使った点群データ共有の基本的な流れは次のとおりです。 • データをアップロード: 測量して得た点群データをクラウドサービスにアップロードします。現場からスマホ経由で直接アップすることも、オフィスのPCからまとめてアップロードすることもできます。 • 共有リンクを発行: クラウド上で共有したいデータを選び、「共有」機能を使って閲覧用のURLリンクを発行します。(必要に応じてパスワードや有効期限の設定も可能です。) • 関係者へリンク送付: 発行されたURLを、共有したい相手に連絡します。メールやチャットでリンクを送るだけで、重いファイルを添付する必要がありません。 • ブラウザで閲覧: 相手は受け取ったURLを自分のブラウザで開くだけでOKです。ログインや専用ソフトのインストールなしに、Web上で3D点群データを表示・操作できます。 なお、クラウドサービスを選定する際には、アップロード可能なデータサイズや3D表示機能の有無、セキュリティ対策(パスワード設定・有効期限設定など)の有無を確認しておきましょう。業務で利用する場合は、信頼性とサポート体制がしっかりしたサービスを選ぶことが重要です。 クラウド共有のメリット(受け取る側の利点) クラウドを用いて点群データを共有すれば、 受け取る側 にとっても多くのメリットがあります。主な利点をまとめると、次のようになります。 • 専用ソフト不要ですぐ閲覧: 届いたリンクをクリックするだけで、即座にブラウザ上で3D点群データを表示できます。特別なアプリのインストールや複雑な操作は一切必要ありません。 • PCでもスマホでも閲覧可能: 表示にはウェブブラウザを使用するため、デスクトップPCはもちろん、ノートPCやタブレット、スマートフォンからでも問題なく点群を閲覧できます。例えば出先でも、手元の端末ですぐに共有された3Dデータを確認できます。 • 3D空間を自在に操作: マウスやタッチ操作で、表示された点群データの視点を自由に動かしたりズームしたりできます。見たい角度から細部をチェックしたり、全体を俯瞰したりと、受け手側のニーズに応じて思いのままに3D空間を扱えます。 • その場で計測も可能: クラウドビューアーによっては、距離や高さを測定するツールが搭載されています。「この2点間の距離は?」といった確認も、受け手自身が点群上で直接計測して把握できます。 • 元データのダウンロードも容易: 必要に応じて、共有リンクから点群データ(OBJファイル)自体をダウンロードすることもできます。別途ファイル転送サービスを利用しなくても、リンク経由で元データを受け取れるためスムーズです。 このように ブラウザさえあれば誰でも3Dデータに触れられる ようになることで、点群データ共有のハードルは格段に下がります。さらに、クラウドサービスによっては点群上にコメントを付けたり図面データを重ね合わせたりと、単なる閲覧以上のコラボレーション機能を備えるものもあります。クラウドを活用することで、データ共有だけでなくオンライン上での共同作業まで可能になります。こうした機能により、BIM/CIMをはじめとする3Dデータ活用の現場で円滑な情報連携が可能になります。たとえ現場に詳しくない発注者や上司であっても、送られてきたリンクを開くだけで直感的に状況を把握できるでしょう。 スマホで始める簡易測量(LRTKで点群取得) ここまで、点群データ共有の課題と、その解決策としてのクラウド活用について説明しました。クラウドのおかげで、 「重い点群データもURLひとつで共有」 が現実となり、複数の関係者が同じ3Dデータを見ながら共同作業できるようになります。そのメリットは現場の業務効率に直結し、情報共有・意思決定のスピード向上、移動時間の削減、ミスや手戻りの防止など様々な効果をもたらします。 さらに近年では、点群データそのものの取得も飛躍的に手軽になっています。LRTKはスマートフォンに取り付けて使うポケットサイズの測量デバイスで、誰でも簡単にセンチメートル級の高精度測位と点群計測を実現できるソリューションです。スマホのカメラやLiDARセンサーと組み合わせることで、複雑な地形や構造物の形状をその場でスキャンして3次元点群データ化し、即座にクラウドにアップロードして共有できます。しかも、据え置き型の高価なレーザースキャナーや特別な高性能PCを必要としないため、導入コストが大幅に抑えられて 1人1台 のスマホ測量も現実的です。従来は専門技術者に頼らざるを得なかった測量や3D計測の作業も、 LRTKによる簡易測量 なら1人で手軽にこなせます。 LRTKによって自分たちで必要なときに素早くデータを計測し、すぐ共有して次のアクションに繋げられる。そんな新しい現場DXの形が現実のものとなっています。このように、クラウド共有とスマート測量技術の組み合わせにより、遠隔地から現場の3Dデータを確認したり、オンライン会議で立体的な状況共有を行ったりといった新しい活用も可能になりつつあります。例えば、現場の技術者と遠隔地の管理者が同じ点群データをブラウザ上で見ながら打ち合わせを行う、といったことも簡単に実現します。現地に赴かなくても詳細な状況を把握・検討できるため、業務効率や意思決定のスピードも飛躍的に向上するでしょう。点群データの活用を検討している方は、ぜひこのようなスマート測量ツールの導入も視野に入れてみてはいかがでしょうか。 FAQ Q: 共有リンクで点群データを見るのに特別なソフトやPCスペックは必要ですか?
A: いいえ、必要ありません。共有リンクはお使いのChromeやSafariなど標準的なウェブブラウザで開くだけで閲覧可能です。高性能なワークステーションや専用アプリがなくても、手元のPCやスマホで3D点群を確認できます。 Q: OBJ以外の点群データ形式でもクラウド共有できますか?
A: はい、可能です。クラウドビューアーによって対応形式は異なりますが、一般的にはOBJのほかにもLASやPLYなど主要な点群・3Dモデル形式に対応しています。また、LRTKクラウドでは専用アプリで取得した点群データを自動的にクラウド用に変換してアップロードできるため、フォーマットを意識せず共有できます。 Q: クラウドにアップロードしたデータのセキュリティが心配です。安全に共有できるのでしょうか?
A: 信頼できるクラウドサービスを利用すれば、安全性は確保できます。例えばLRTKクラウドでは、共有URLにパスワードや有効期限を設定することで、第三者への漏えいや長期公開を防ぐことが可能です。また、通信の暗号化やアクセス権限の管理など基本的なセキュリティ対策も施されています。自社内で利用する場合は、公開範囲を限定できるサービスを選ぶとよいでしょう。 Q: LRTKを使えば本当に誰でも点群計測ができますか?
A: LRTKは直感的なスマホアプリで操作できるよう設計されており、専門的な測量の知識がない方でも扱いやすくなっています。スマートフォンとLRTKデバイスを組み合わせてボタンを押すだけで測量データが取得でき、難しい設定も不要です。取得後のデータは自動でクラウドに保存できるため、現場ですぐ共有し、その場で確認するといったことも可能です。 Q: 非常に大きな点群データでもクラウドで共有できますか?
A: 多くのクラウドサービスでは数百MBから数GB規模のデータまでアップロード可能です。ただ、データ量が極端に大きい場合はアップロードや表示に時間がかかります。必要に応じて点群を範囲ごとに分割したり、密度を間引いたりしてサイズを調整するとよいでしょう。 Q: クラウドに点群データをアップロードする際の注意点はありますか?
A: まず、データの機密性に応じて適切な公開範囲やパスワードを設定することが重要です。また、ファイルサイズが大きい場合は安定したインターネット環境下でアップロードしましょう。スマホからアップロードする際はバッテリー残量や通信容量にも注意が必要です。 LRTKの詳細については、下記のリンクよりご覧ください。 • LRTKとは|LRTK公式サイト

現場を3Dで残して、あとから測る。
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