LRTKレフィクシア株式会社

LRTKクラウド活用術:ブラウザだけで点群データ閲覧から計測まで

現場で3D点群データを取得しても、「データが重すぎて扱いづらい」「専用ソフトがなくて見られない」と苦労した経験はないでしょうか?LRTKクラウドはそんな課題を解決し、ブラウザだけで点群データの閲覧や距離・面積の計測まで可能にする革新的なクラウドサービスです。

近年、ドローンやレーザースキャナーだけでなく、スマートフォンを使って手軽に周囲を3次元スキャンし、「点群データ」を取得できる時代になりました。点群データ(ポイントクラウド)とは、現実空間の形状を多数の点の集合で表現した3Dデータのことです。各点には位置を示すX・Y・Z座標値(場合によっては色彩情報も)が含まれ、点の集まりによって地形や構造物の形状を詳細に記録できます。従来、このような3D点群を活用するには高価な専用ソフトウェアや高性能なPCが必要でしたが、LRTKクラウドを使えばブラウザだけで点群データを閲覧・共有し、距離や面積、体積まで測定できます。

本記事では、LRTKクラウドとは何か、その基本的な使い方から、ブラウザ上での点群データ閲覧・計測の方法、そして実際の活用メリットまでを初心者にも分かりやすく解説します。最後にはLRTKを用いた簡易測量についてもご紹介します。では、さっそくLRTKクラウドの詳しい活用方法を見ていきましょう。

LRTKクラウドとは?

LRTKクラウドは、スマートフォン連携型の測量デバイスLRTK Phoneで取得した高精度3Dデータを、クラウド上で管理・活用できるウェブサービスです。インターネット経由で現場の点群データや測位情報をアップロードすれば、専用ソフトをインストールしなくてもWebブラウザ上で3D点群を閲覧し、様々な計測が行えます。複数の点群データや3Dモデルを同時に表示したり、地図上で位置を確認したりできるのも特徴です。現場で取得したデータをすぐクラウドで共有できるため、離れた場所からでも即座に状況を把握し、必要な寸法の確認や解析が可能になります。まさにブラウザだけで点群データの閲覧から計測まで完結できる、革新的なクラウドサービスと言えるでしょう。

LRTKクラウドへの点群データアップロード

では、現場で取得した点群データをどのようにLRTKクラウドに取り込むのでしょうか。その手順は非常に簡単です。まず、LRTK Phone(スマートフォン装着型のGNSS受信機)と専用アプリによって現場の点群スキャンや測位を行います。データ取得後、スマホがインターネットに接続できる環境下で、アプリ内の同期ボタンをタップするだけで計測データがクラウドへアップロードされます。大容量の3Dデータも、クラウドに自動保存されるため、スマホ本体のストレージを圧迫しません。アップロードが完了したら、事務所のPCからすぐにクラウド上のデータを閲覧・活用できます。

また、LRTKクラウドのWeb画面から追加のデータファイルをアップロードすることも可能です。例えば、設計図面(CADデータ)をクラウドに取り込めば、点群と重ね合わせて表示して比較する、といった活用もできます。現場で取得した写真や座標点の情報もクラウドに同期されるため、関連資料を一元管理できるのも便利な点です。

ブラウザで点群データを閲覧する方法

クラウドにデータが上がったら、早速Webブラウザで点群を表示してみましょう。PCやタブレットのブラウザからLRTKクラウドにログインし、該当のプロジェクトやデータを選択します。点群データを開くと、画面上に3Dビューアが起動し、取得した点群がカラー表示されます。マウスドラッグやタッチ操作で視点を自由に動かし、現場を様々な角度から観察できます。拡大縮小もスムーズに行え、細部まで詳細に確認可能です。

また、点群が持つ位置情報を活かして、ビューア画面上で背景に地図や航空写真を表示することもできます。点群が実際のどの場所に相当するかを俯瞰して把握でき、現場全体の状況を地理的な観点からも確認できます。

LRTKクラウドのビューアでは、複数のデータを同時に扱うこともできます。例えば、別々にスキャンした点群同士を重ねて表示したり、点群に設計時の3Dモデルを重ねて比較したりできます(点群が絶対座標を持つため、自動で正しい位置に位置合わせされます)。さらに、点群取得と同時に撮影した写真がある場合、ビューア上でその写真を確認することもできます。点群内のカメラアイコンをクリックすれば、実際の現場写真と3Dデータを見比べられるので、点群上では識別しにくい細かな部分も把握しやすくなります。

このように、LRTKクラウドなら専用ソフトが無くてもブラウザ上で直感的に3次元データを閲覧でき、現場の状況を手に取るように確認できます。高解像度の点群データであってもクラウド上で最適化されて表示されるため、手元のPCのスペックに関係なく快適に操作できる点も嬉しい特徴です。

ブラウザで点群データを計測する方法

LRTKクラウド上では、点群データをただ眺めるだけでなく、必要な寸法を直接測定することができます。現場に行かなくても、オフィスで点群さえあれば欲しい長さや面積をすぐに知ることが可能です。主な計測機能として、距離測定・面積測定・体積測定・座標確認があります。

まず、距離測定は点群上の2点間の距離を求める機能です。ビューア上で計測したい任意の2点をクリックすると、その直線距離が表示されます。これにより、例えば建物や構造物の寸法、離れた物同士の間隔、高さの違いなどを手軽に把握できます。

次に、面積測定は点群上で指定した範囲の面積を計算する機能です。複数のポイントを結んでポリゴン(多角形)を描くことで、その内部の面積が算出されます。地面の区画面積や壁面の広さなど、平面的な面積はもちろん、傾斜地の表面積のように通常は計測しにくい箇所でも、点群データから正確に面積を割り出すことができます。

体積測定は、任意の領域における盛土・切土などの体積を求める際に使います。点群データ上で対象領域の輪郭を指定すると、その範囲に含まれる土量(体積)が自動計算されます。これにより、工事現場の盛土のボリュームや堆積物の量を短時間で算出でき、土量管理や出来形の確認に役立ちます。

さらに、座標確認機能では点群中の任意の点をクリックして、そのポイントの3次元座標値(緯度・経度・高さや、設定した座標系でのX・Y・Z値)を取得できます。例えば、ある地点の高さ(標高)や位置を知りたいときに、点群データさえあればその場で正確な数値を得られます。

さらに、点群データから任意の断面を切り出して図面化する機能もクラウド上で提供されています。ビューア上で断面線を指定するだけで、高さ情報付きの断面図を生成し、CADデータ(DXF形式)として出力することも可能です。これにより、簡易な現況図や報告資料の作成にも点群データを直接活用できます。

これらの計測機能は全てブラウザ上で簡単に実行可能で、結果は即座に画面上に表示されます。専門的なCADソフトで図面を起こしたり、手作業で計算したりする必要はありません。現地で追加の測定をし忘れた場合でも、クラウド上の点群データから後から必要な寸法を拾い出せるため、再度現場に赴く手間も省けます。

LRTKクラウドのメリットと活用例

以上のように、LRTKクラウドを使うことで3D点群データの活用が飛躍的に手軽になります。最後に、そのメリットを整理し、どのような場面で役立つか活用例を紹介しましょう。

手軽さと効率性: 専用ソフト不要でブラウザから利用できるため、現場からオフィスまで誰でもすぐに操作できます。データのアップロード・共有もワンタップで完了し、メールやUSBでファイル受け渡しをする手間もありません。一人で取得したデータをその場でクラウドに上げれば、オフィスにいる同僚が即時にチェックできるなど、業務のタイムロスを大幅に削減できます。

高精度な測定: LRTK Phoneによる点群データはセンチメートル級の測位精度を備えており、クラウド上でもそのまま高精度な距離・面積・体積計測が行えます。従来は専門の測量技術者が長時間かけて行っていた体積算出なども、LRTKクラウドなら現場でスキャンしてすぐ結果を得られるため、迅速な意思決定が可能になります。

大規模データ対応: クラウド上で大容量データを扱えるため、高密度な点群や広範囲のスキャンデータも問題ありません。PC側のスペックに依存せず、重い点群もストレスなく閲覧・解析できます。容量無制限のストレージにデータを蓄積できるので、時間が経った後でも過去の現場データをすぐに取り出して比較するといった使い方も容易です。

さまざまな活用シーン: LRTKクラウドは土木・建設現場の出来形管理や進捗管理に大きな威力を発揮します。例えば、毎日の掘削量や盛土量を点群で記録しておき、クラウド上で体積計算することで、工程管理や出来高管理を効率化できます。また、災害現場の測量では危険な場所に人が立ち入らずに周辺をスキャンし、クラウドで安全に必要寸法を割り出せます。インフラ点検では構造物の変化を定期的に点群で保存し、過去データとクラウド上で見比べることで劣化状況を把握するといったことも容易です。さらに、取得した点群に設計モデルや図面を重ねて比較することで、施工箇所の出来形が設計通りかをリモートで検証するといった高度な活用も可能です。

さらに、クラウド上に蓄積した3Dデータは、現場ではLRTKアプリのAR表示機能を使って実際の景色に重ねて確認することもできます。こうしたクラウドとARの組み合わせにより、設計と現況のズレをその場で直感的に把握するなど、よりスマートな施工管理が実現します。

これらのメリットにより、LRTKクラウドは現場の生産性向上と意思決定のスピードアップに貢献します。現場担当者から施工管理者、設計者まで、クラウド上で同じ3D情報を共有しながら議論できるため、認識のズレを防ぎスムーズな協働が可能になります。

LRTKクラウドで実現する簡易測量

従来、測量というと専門の資格や高価な機器が必要で、結果が得られるまでに時間と人手を要するものでした。しかしLRTKクラウドの登場により、「簡易測量」とも呼べる新しい形の測量手法が現実のものとなっています。LRTK Phoneを使った現場スキャンとLRTKクラウドでの即時解析によって、誰でも短時間で必要十分な測量結果を得ることが可能だからです。

例えば、小規模な造成地の縦横寸法や高低差を確認したい場合、従来であれば測量士に依頼してトータルステーション等で計測してもらう必要がありました。それがLRTKなら、現場を一人でスマホ片手に歩き回るだけで3D点群を取得し、即座にクラウド上で距離や高低差を把握できます。測量図面を起こすほどではない簡易な計測であっても、LRTKクラウドなら精度の高いデータに基づく信頼性のある数値を取得できるため、現場判断の裏付けとして十分に役立ちます。

また、LRTKクラウドは取得データが全て絶対座標付きの点群で保存されるため、必要に応じて後から正式な図面や報告書にまとめることも容易です。つまり、その場での「ざっくり測量」から、後日の詳細解析まで、一貫してLRTKで対応できる柔軟性があります。これまで時間やコストの制約で測量を省略していた場面でも、LRTKクラウドを活用することで確かな現地データを基に判断できるようになります。

このように、LRTKクラウドは高度な測量機能を平易にし、必要なときに誰もが使えるものにしました。 専門家でなくても正確な3Dデータを扱えるため、現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を力強く後押しします。点群データの閲覧から計測までブラウザで完結するLRTKクラウドを是非活用し、日々の業務における簡易測量にお役立てください。

FAQ

Q: LRTKクラウドの利用に専用のソフトウェアは必要ですか?

A: いいえ、必要ありません。LRTKクラウドはWebブラウザ上で動作するサービスなので、パソコンやタブレットに特別なソフトをインストールすることなく利用できます。主要なWebブラウザに対応しており、特別な設定なしでご利用いただけます。インターネットに接続できる環境さえあれば、どこからでも3D点群データの閲覧・計測が可能です。

Q: LRTKクラウドを使うには何が必要ですか?

A: LRTKクラウドを最大限活用するには、現場でデータを取得するためのLRTK Phoneデバイスと対応するスマートフォン(iOS)および専用アプリが必要です。まずLRTK Phoneで点群や測位データを取得し、それをクラウドに同期することでブラウザから利用できるようになります。なお、クラウド上の機能自体はブラウザがあれば誰でも閲覧可能なので、共有リンクを使って関係者にデータを見てもらうことも可能です。

Q: どんな計測がクラウド上でできますか?

A: 距離測定・面積測定・体積測定といった基本的な寸法計測はもちろん、点の座標値の確認や、2点間の高低差・勾配の算出なども行えます。現地で測り忘れた箇所が後から見つかっても、点群データさえ取っておけばクラウド上で追加計測できるため安心です。

Q: 計測結果の精度はどのくらい信頼できますか?

A: LRTK Phoneで取得される点群データは、GNSS(衛星測位)と画像計測を組み合わせており、水平・平面方向で約1〜2cm程度、高さ方向でも約3cm程度の精度を実現しています。そのため、クラウド上での距離や面積・体積計測結果も、基本的にはセンチメートル単位の精度で信頼できます。ただし、公的な測量成果として提出する場合には測量法上の要件がありますので、用途に応じてご留意ください。

Q: インターネット圏外の現場でも利用できますか?

A: 現場での点群取得自体はオフライン環境でも可能です。LRTK Phoneは衛星補強情報を活用しており、携帯電波が届かない山間部などでも高精度な測位ができます。取得したデータはスマートフォン内に保存されるため、その場でネットに繋がなくても心配ありません。後でWi-Fiや携帯電波のある場所に戻った際に、改めてクラウド同期を行えばデータをアップロードできます。アップロード完了後は、オフィスや別拠点からクラウド上でデータを閲覧・分析できます。

Q: 複数人で同時にLRTKクラウド上のデータを見ることはできますか?

A: はい、可能です。同じプロジェクトにアクセスできる権限があれば、複数のユーザーが各自の端末から同じ点群データを閲覧したり計測したりできます。例えば、現場担当者とオフィスの技術者がそれぞれブラウザで同じデータを開き、電話で話しながら一緒に確認するといった使い方もスムーズに行えます。クラウド上にデータがあることで、地理的に離れたチーム間でもリアルタイムに3D情報を共有できるメリットがあります。

Q: LRTKクラウドから点群データや計測結果をエクスポートできますか?

A: はい、可能です。クラウド上に保存された点群データは必要に応じてダウンロードできます。また、計測した距離や面積の結果をスクリーンショットとして保存したり、点群から生成した断面図をDXFファイルで出力したりと、取得データや解析結果を社内資料や他のソフトで活用するためのエクスポート機能も備わっています。現場で取得したデータはLRTKクラウド上で蓄積しつつ、必要に応じてローカル環境に取り出して二次利用できる柔軟性があります。

Q: クラウド上のデータのセキュリティは大丈夫ですか?

A: はい、LRTKクラウドではお客様のデータを安全に取り扱うための仕組みが整えられています。通信は暗号化されており、プロジェクトごとにアクセス権限を設定できるため、許可されたユーザー以外がデータを見ることはできません。クラウド上にデータを保存することで、端末の紛失や故障によるデータ消失リスクも低減できます。信頼性の高いインフラ上でバックアップも行われているため、安心してご利用いただけます。

現場を3Dで残して、あとから測る。
実際の画面と動画で使い方を確認できます。

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