LRTKレフィクシア株式会社

iPhoneで紙の説明書をスキャン保存|必要な時に探せる4工夫

紙の説明書をiPhoneでスキャン保存するメリット

紙の説明書は、購入直後には手元に置いていても、いざ必要になった時には保管場所が分からなくなりやすい書類です。機器の初期設定、故障時の確認、部品交換、保証や点検の前後など、説明書を見返したい場面は突然発生します。家庭用の機器だけでなく、事務所や現場で使う備品、測定機器、通信機器、工具、設備まわりの書類も、担当者が変わった途端に所在が分からなくなることがあります。そこで役立つのが、iPhoneで紙の説明書をスキャン保存しておく方法です。

iPhoneでスキャンしておけば、紙の束を探す前に端末内や保存先を確認できます。説明書そのものを持ち歩かなくても、必要なページを画面で開けるため、現場や外出先で確認しやすくなります。特に実務では、型番、接続手順、エラー表示、警告表示、清掃方法、消耗品の交換方法など、限られた情報だけを急いで確認したいことが少なくありません。紙の説明書をそのまま保管しているだけでは、該当ページを探すまでに時間がかかりますが、スキャン保存しておけば、ファイル名やフォルダの工夫によって探す手間を減らせます。

紙の説明書は、保管しているうちに折れ、汚れ、破れ、色あせが起こりやすい資料でもあります。現場で使う機器の説明書は、持ち出しや貸し借りの途中で紛失することもあります。スキャン保存は、紙を捨てるためだけの作業ではなく、必要な情報を残し、複数人で見返せる状態にするための整理作業です。紙の原本が必要な場合は残しつつ、日常確認用としてデータを用意しておくと、急ぎの問い合わせや点検前の確認にも対応しやすくなります。

ただし、説明書をただ撮影して保存するだけでは、後から探しやすい状態にはなりません。写真として保存したままだと、似たような画像が増え、どれがどの機器の説明書なのか分からなくなることがあります。必要なページだけが抜けていたり、表紙だけ保存されて中身が不足していたり、ファイル名が初期状態のままで検索しにくかったりすることもあります。大切なのは、スキャンする前に保存範囲を決め、保存後に見つけやすい名前を付け、重要ページを識別し、共有とバックアップまで含めて管理することです。

この記事では、iPhoneで紙の説明書をスキャン保存し、必要な時に探せる状態にするための4つの工夫を解説します。対象は、家庭内の整理だけでなく、事務所、店舗、倉庫、工事現場、保守点検、総務、設備管理などで説明書を扱う実務担当者です。難しい運用ではなく、今日から使える保存ルールとして整理していきます。

工夫1として使う前提ごとに保存範囲を決める

紙の説明書をiPhoneでスキャンする時に最初に考えたいのは、どこまで保存するかです。説明書は、すべてのページを保存した方が安心に見える一方で、ページ数が多いほどスキャン作業に時間がかかり、後から確認する時にもファイルが重くなりがちです。反対に、必要そうなページだけを保存すると、後から見たい情報が抜けていることがあります。そこで、説明書の用途に合わせて保存範囲を決めることが重要です。

まず、日常的に見返す可能性が高い説明書は、表紙、型番が分かるページ、安全上の注意、初期設定、操作方法、エラー表示、清掃、部品交換、問い合わせ時に必要な情報が載っているページを中心に保存します。表紙は一見不要に思えますが、機器名や型番、シリーズ名、版数を確認する入口になります。似た機器を複数台使っている場合、表紙がないとどの説明書なのか判断しにくくなります。特に実務では、同じ種類の機器でも年式や仕様違いがあり、説明書を取り違えると誤った設定や部品発注につながることがあります。

次に、故障時や点検時に使う説明書は、エラー一覧、ランプ表示、警告音、点検周期、清掃手順、消耗品交換、保管条件、禁止事項のページを優先します。普段は読まないページでも、トラブル発生時には必要になる情報です。紙の説明書を探している時間が長くなるほど、現場作業や問い合わせ対応が止まりやすくなります。スキャン保存する時点で、トラブル時に見たいページを含めておくと、緊急時の確認が速くなります。

保証や修理のために説明書を保管する場合は、説明書だけでなく、保証内容が記載された書類、購入日や管理番号が分かる資料、付属品一覧、修理依頼時に確認する情報も一緒に保存すると便利です。ただし、個人情報や契約情報が含まれる書類を一緒に扱う場合は、保存先や共有範囲に注意が必要です。誰でも見られる共有場所に置いてよい資料なのか、担当者だけが見られる場所に分けるべき資料なのかを確認してから保存します。

ページ数が多い説明書では、すべてを一つのファイルにまとめる方法と、用途ごとに分ける方法があります。一つにまとめると管理対象は少なくなりますが、必要ページまで移動する手間が増えます。用途ごとに分けると探しやすくなりますが、ファイルが増えて管理が複雑になります。おすすめは、説明書全体を保存する場合でも、よく使うページだけを別ファイルとして切り出す考え方です。たとえば、全体版とは別に、初期設定、エラー一覧、清掃交換、管理情報のように分けておくと、日常業務では短いファイルだけを開けば済みます。

スキャン前には、ページの抜けや順番の乱れも確認します。紙の説明書は、折り込みページや別紙、追補資料が挟まっていることがあります。小さな紙の補足説明、注意書き、設定変更の案内、付属品リストなどは紛失しやすく、後から重要になる場合があります。スキャン前に一度全体をめくり、保存対象をそろえてから作業すると、二度手間を防げます。

また、複数ページをまとめてスキャンする時は、ページの向きと明るさをそろえることも大切です。縦向きと横向きが混在している説明書では、後から画面で読む時に回転が必要になり、確認のたびに手間が増えます。図面や配線図のように横向きのページがある場合は、読める向きで保存されているかを確認します。細かい文字が多いページは、影や反射が入ると読みづらくなるため、明るい場所で紙を平らに置き、画面上で文字がつぶれていないか確認しながら進めます。

保存範囲を決めることは、単に作業量を減らすためではありません。説明書を使う場面を先に想定し、必要な情報を後から迷わず取り出せるようにするための準備です。iPhoneでスキャンする前に、誰が、いつ、どこで、何を確認するための説明書なのかを考えるだけで、保存後の使いやすさは大きく変わります。

工夫2として探しやすいファイル名とフォルダ名に整える

説明書をスキャン保存しても、ファイル名が分かりにくいままだと、必要な時に見つけられません。iPhoneでスキャンした直後のファイル名は、日時や汎用的な名称になりやすく、そのまま増えていくと、後から内容を判断しにくくなります。説明書を探せる状態にするためには、保存した直後にファイル名を整える習慣が必要です。

ファイル名には、機器の種類、管理名、型番、用途、版や日付を入れると探しやすくなります。たとえば、事務所で使う備品なら、備品の区分、機器名、設置場所、説明書の種類が分かる名前にします。現場や店舗で使う機器なら、現場名、設備名、管理番号、用途を含めると、複数人で見ても判断しやすくなります。ファイル名を見ただけで、どの説明書なのか、どの場面で使うものなのかが分かる状態を目指します。

実務では、同じ機器を複数台管理することがあります。その場合、機器名だけでは区別できません。設置場所、管理番号、導入年月、担当部署など、社内で共通して使っている情報を加えると取り違えを防げます。特に点検や修理で説明書を使う場合、別の機器の説明書を見てしまうと、部品や設定を誤るおそれがあります。型番が長い場合でも、検索に必要な部分は省略しすぎない方が安全です。

フォルダ名も重要です。説明書を一つの場所にまとめるだけでは、数が増えた時に探しにくくなります。大きな分類として、家庭用、事務所用、現場用、設備用、保守用のように分ける方法があります。実務では、部署別、拠点別、現場別、機器分類別、年度別など、組織の管理方法に合わせると続けやすくなります。大切なのは、保存する人によって分類が変わらないようにすることです。

フォルダを細かく分けすぎると、保存時に迷う原因になります。たとえば、同じ説明書が設備用にも保守用にも見える場合、どちらに入れるべきか判断が分かれます。分類は、探す時の視点に合わせるのが基本です。担当者が普段、機器名で探すのか、設置場所で探すのか、現場名で探すのかを考えて決めます。複数の視点が必要な場合は、ファイル名に検索用の語句を入れておくと、フォルダ分類だけに頼らず探せます。

ファイル名に日付を入れる場合は、購入日、スキャン日、説明書の発行時期、改訂時期のどれを表すのかを混同しないようにします。単に日付だけを入れると、何の日付なのか分からなくなります。必要に応じて、導入日、保存日、改訂版などの意味が分かる語句を添えると安心です。説明書が更新される可能性のある機器では、古い説明書と新しい説明書が混在しないよう、版や保存時期を明記します。

検索しやすさを高めるには、表記ゆれを減らすことも大切です。同じ意味の言葉を毎回違う書き方にすると、検索で漏れが出ます。たとえば、説明書、取扱説明、操作説明、手順書のように似た言葉が混在すると、探す側が複数の語句で検索しなければならなくなります。社内で使うなら、説明書という語を基本にする、型番は半角でそろえる、設置場所の略称を統一するなど、簡単なルールを決めておくと効果的です。

また、ファイル名には不要な記号を増やしすぎない方が扱いやすくなります。記号が多いと見た目が複雑になり、共有先や保存先によって表示が分かりにくくなることがあります。区切りには読みやすい文字を使い、長すぎる名前にならないようにします。ただし、短くしすぎて意味が失われるのも避けます。検索に必要な語句と、人が見て分かる語句のバランスを取ることが大切です。

説明書のファイル名を整える作業は、スキャン直後に行うのが最も確実です。後でまとめて名前を変えようとすると、どれが何の説明書だったか思い出す手間がかかります。スキャンしたその場で表紙や型番を見ながら名前を付ければ、間違いが少なくなります。説明書をデータ化する作業は、読み取ることだけで完了ではありません。保存名を整え、探せる形にして初めて実務で使える資料になります。

工夫3として重要ページを後から見返せる形にする

説明書は、すべてのページを同じ重要度で見るわけではありません。日常的に確認するページ、トラブル時だけ見るページ、初回設定の時だけ見るページ、保管しておけばよいページがあります。スキャン保存した説明書を本当に使いやすくするには、重要ページを後から見返しやすい形にしておくことが大切です。

まず、よく使うページは別ファイルとして保存する方法があります。説明書全体を一つのファイルにまとめておくことは保管上便利ですが、毎回ページをめくって探すのは手間です。エラー表示、部品交換、清掃方法、初期設定、接続手順など、何度も確認するページは、短い確認用ファイルとして分けておくと開きやすくなります。全体版と確認用の両方を保存しておけば、詳細を見たい時には全体版、急ぎの時には確認用という使い分けができます。

次に、保存後にページの順番を確認します。スキャン作業中にページを飛ばしたり、同じページを重複して保存したり、途中で向きが変わったりすることがあります。説明書は手順の順番が意味を持つため、ページ順が乱れると誤解につながります。特に組み立て、設定、交換、解除、初期化などの手順は、順番が入れ替わると作業ミスの原因になります。保存直後に最初から最後まで軽く確認し、表紙から必要ページまで自然にたどれるかを見ておきます。

小さな文字や図が多いページは、読みやすさを優先して保存します。説明書には、注意書き、配線図、部品番号、寸法、表示記号など、細かい情報が多く含まれます。画面上では読めるように見えても、拡大した時に文字がにじんでいる場合があります。スキャン後に重要ページだけは拡大表示し、数字、単位、記号、警告文が判読できるか確認します。特に型番、部品番号、端子番号、設定値のような情報は、一文字の読み違いが実務上のミスにつながりやすい部分です。

紙が反っている説明書や冊子型の説明書では、ページの中央付近が影になりやすくなります。影が入ると、文字が薄くなったり、図の線が見えにくくなったりします。スキャン時は紙をできるだけ平らにし、必要に応じてページを押さえながら読み取ります。ただし、手や影が写り込むと見づらくなるため、画面で確認しながら調整します。光沢紙の場合は反射が入りやすいため、照明の角度を変えると読みやすくなることがあります。

重要ページには、後から検索しやすい語句をファイル名に入れることも有効です。たとえば、説明書全体のファイル名とは別に、エラー、交換、清掃、設定、配線、保管、点検のような語句を入れておくと、必要な場面で検索しやすくなります。現場で急いでいる時は、正式な機器名よりも、症状や作業内容で探すことが多いものです。説明書の保存名に作業目線の言葉を入れることで、探す時間を短縮できます。

また、説明書の中で注意事項や禁止事項にあたるページは、単に保存するだけでなく、確認しやすい位置に置いておくと安全です。機器の使い方を知っているつもりでも、保管条件、使用温度、清掃方法、電源の扱い、分解禁止、交換時の注意などは見落とされがちです。新しい担当者に引き継ぐ時や、久しぶりに機器を使う時には、操作手順だけでなく注意事項も一緒に確認できるようにしておくと安心です。

説明書をスキャン保存する目的は、紙を減らすことだけではなく、必要な情報へすばやく到達することです。そのためには、重要ページを見つけやすくし、開いた時に読める品質で保存し、検索しやすい語句を付けることが欠かせません。全体版を保管しながら、実務でよく使うページを別に整えるだけで、説明書データの使いやすさは大きく向上します。

工夫4として共有とバックアップまで含めて管理する

説明書をiPhoneでスキャン保存した後は、端末内に置くだけでなく、共有とバックアップまで考える必要があります。個人で使う説明書なら自分が見つけられれば十分ですが、実務では複数人が同じ機器を扱うことがあります。担当者だけが説明書データを持っている状態では、その人が不在の時に確認できません。説明書を業務で使うなら、必要な人が必要な時に見られる保存場所へ整理しておくことが重要です。

共有する時は、まず閲覧範囲を決めます。すべての説明書を全員に共有する必要はありません。一般的な操作説明は広く共有しても問題ない場合がありますが、管理番号、契約情報、保証情報、設置場所、保守記録などが含まれる資料は、共有先を絞るべき場合があります。説明書そのものに機密情報が少なくても、ファイル名や一緒に保存した資料から内部情報が分かることがあります。共有前には、誰に見せてよい資料なのかを確認します。

バックアップも欠かせません。iPhone本体だけに保存していると、端末の故障、紛失、容量整理、誤削除によって説明書データを失うおそれがあります。紙の原本が残っていれば再スキャンできますが、原本を処分した後にデータを失うと復旧が難しくなります。説明書を長く使うつもりなら、端末とは別の保存先にも複製を置いておくと安心です。個人利用でも、業務利用でも、一つの場所だけに頼らない考え方が大切です。

共有先やバックアップ先を決める時は、保存場所を増やしすぎないことも重要です。同じ説明書が複数の場所にばらばらに保存されると、どれが最新版なのか分からなくなります。古い説明書を見て作業してしまうと、設定や部品、手順を誤る可能性があります。業務で使う場合は、正式な保管場所を一つ決め、個人端末や一時保存場所に残ったファイルは整理する運用が向いています。必要に応じて、閲覧用の複製と管理用の原本を分ける考え方もあります。

説明書を共有する際には、更新時のルールも決めておきます。新しい版の説明書を入手した時、古いファイルをどう扱うのかを決めていないと、同じ機器の説明書が複数並び、担当者が迷います。古い版を削除するのか、過去版として残すのか、ファイル名に旧版であることを明記するのかを決めます。設備や機器によっては、古い版の説明書が必要になることもあるため、単純に削除せず、現行版と過去版を区別できる形にする方が安全です。

複数人で使う説明書フォルダには、管理メモを付けると運用しやすくなります。どの機器の説明書を保存しているのか、どの担当者が更新するのか、紙の原本はどこにあるのか、更新時はどこを確認するのかといった情報を残しておくと、担当者交代時の混乱を減らせます。説明書データだけが置かれていても、管理ルールが分からなければ、時間が経つほど整理が崩れます。

iPhoneから共有する時は、送信前の確認も重要です。説明書のファイルを送る相手、添付するファイル、ファイル名、ページ数、個人情報や社内情報の有無を確認します。似たファイル名が並んでいると、別の説明書を誤って送る可能性があります。特に外部へ送る場合は、必要なページだけを送るのか、説明書全体を送るのかを慎重に判断します。内部確認用に保存した資料には、不要な情報が含まれていることもあります。

共有とバックアップを整えることで、説明書スキャンは個人の整理から、業務で使える情報管理に変わります。必要な人が見られること、見てよい人だけが見られること、データを失わないこと、最新版を間違えないこと。この4点を意識すると、説明書のスキャン保存は長く使える仕組みになります。

説明書スキャンで失敗しやすい場面と防止策

iPhoneで紙の説明書をスキャン保存する作業は手軽ですが、いくつかの失敗が起こりやすい作業でもあります。よくある失敗を知っておくと、保存後に見返せない、探せない、共有できないといった問題を防ぎやすくなります。

一つ目の失敗は、表紙や型番ページを保存していないことです。操作方法だけを急いでスキャンすると、後からどの機器の説明書か判断できなくなることがあります。特に似た製品や同じカテゴリの機器を複数管理している場合、表紙と型番ページは重要な識別情報になります。本文ページだけで内容が分かると思っても、後から見る人には判断できないことがあります。表紙、型番、対象機種、版の情報は、できるだけ保存対象に含めます。

二つ目の失敗は、文字が読みにくい状態で保存してしまうことです。スキャン直後は全体が写っているように見えても、細かい文字を拡大すると読めないことがあります。説明書には、注意文、数値、記号、端子名、部品番号など、細かくても重要な情報が含まれます。保存後に読めなければ、データ化した意味が薄れてしまいます。重要ページは必ず拡大して確認し、読みにくい場合は明るさ、角度、距離を調整して再スキャンします。

三つ目の失敗は、ページの抜けと重複です。冊子型の説明書では、ページをめくりながらスキャンするため、同じページを二度保存したり、途中のページを飛ばしたりしやすくなります。作業を急ぐほど、抜けに気づきにくくなります。複数ページを保存した後は、ページ番号や章の流れを確認します。すべてのページ番号を細かく確認する必要はありませんが、重要な章が欠けていないかは見ておくべきです。

四つ目の失敗は、保存しただけでファイル名を変更しないことです。初期名のまま保存された説明書は、数日後には内容を思い出しにくくなります。スキャンした本人でさえ、似たファイルが複数あると見分けにくくなります。保存直後にファイル名を整えることは、後回しにしない方がよい作業です。説明書の整理は、スキャンと命名をセットで考えると失敗が減ります。

五つ目の失敗は、共有先を考えずに個人端末だけで管理することです。担当者が自分のiPhoneで保存したままにしていると、他の人が必要な時に使えません。退職、異動、休暇、端末変更のタイミングで説明書データが見つからなくなることもあります。業務で使う説明書は、個人の保存ではなく、組織として確認できる場所へ置くことが重要です。

六つ目の失敗は、古い説明書と新しい説明書が混在することです。機器の仕様変更や付属品変更があると、説明書の内容が変わる場合があります。古い説明書を誤って使うと、作業手順や部品確認を間違えることがあります。新しい説明書を保存した時は、古い版との関係を分かるようにします。削除する場合も、必要な過去情報がないか確認してから行います。

こうした失敗の多くは、スキャン作業そのものよりも、保存後の整理不足から起こります。説明書をiPhoneでスキャンする時は、読み取る、確認する、名前を付ける、保存場所を決める、共有範囲を整えるという流れで進めると、後から使える資料になります。手軽にできる作業だからこそ、最初のルールづくりが大切です。

実務で続けるための運用ルール

説明書のスキャン保存は、一度だけ整理して終わりではありません。新しい機器を購入した時、説明書が更新された時、担当者が変わった時、保管場所を見直す時など、継続的に管理する必要があります。実務で続けるためには、細かすぎるルールではなく、誰でも同じように実行できるシンプルな運用が向いています。

まず、新しい説明書が発生した時点でスキャンする習慣を作ります。後でまとめて保存しようとすると、紙の説明書が別の場所に移動したり、付属書類が抜けたり、どの機器のものか分からなくなったりします。購入、設置、受け入れ、貸与、点検開始など、説明書を受け取るタイミングでスキャンする流れにしておくと、保存漏れを防げます。業務では、機器を管理台帳に登録するタイミングと合わせて説明書も保存すると運用しやすくなります。

次に、ファイル名の型を決めます。すべての担当者が自由に名前を付けると、検索しにくくなります。機器分類、管理番号、機器名、型番、説明書、版や保存時期のように、必要な要素の順番を決めておくと、一覧で見た時にそろって見えます。完全に厳密な命名規則でなくても、最低限入れる情報を決めるだけで効果があります。説明書を探す時に何の語句で検索するかを考え、その語句がファイル名に入るようにします。

また、紙の原本をどう扱うかも決めておきます。スキャンしたからといって、すべての紙をすぐに処分できるとは限りません。保証、契約、法令、社内規程、メーカー対応、点検記録との関係で、紙の原本が必要な場合があります。処分してよい資料と、一定期間保管する資料を分けて考えます。紙を残す場合は、データの保存場所と紙の保管場所を対応させておくと、必要時に両方を確認できます。

定期的な見直しも大切です。説明書フォルダは、時間が経つほど古い資料や重複ファイルが増えます。使用終了した機器の説明書、過去版、誤って保存したファイル、名前が不明なファイルが混ざると、検索性が落ちます。年に数回でも、不要なファイルや重複を確認し、現行で使う説明書が分かる状態に保ちます。実務では、棚卸し、設備点検、年度更新、担当者変更のタイミングで見直すと続けやすくなります。

担当者間で共有する場合は、保存ルールを短い文章で残しておくと効果的です。どこに保存するのか、ファイル名に何を入れるのか、重要ページは分けるのか、古い版はどう扱うのか、外部共有時に何を確認するのかを簡単にまとめておきます。口頭だけで伝えると、担当者が変わった時に運用が崩れます。短いルールでも、見える場所に残しておけば、迷った時の判断基準になります。

説明書のスキャン保存を続けるには、完璧を目指しすぎないことも大切です。すべての説明書を最初から細かく分類しようとすると、作業負担が大きくなり、継続しにくくなります。まずは、よく使う機器、故障時に困る機器、複数人で使う機器から優先して始めます。必要性の高い説明書から整えることで、効果を実感しやすくなり、運用が定着しやすくなります。

iPhoneを使ったスキャン保存は、特別な設備を用意しなくても始められる整理方法です。しかし、実務で使える状態にするには、保存範囲、ファイル名、重要ページ、共有、バックアップ、見直しの流れを整える必要があります。日常業務の中に無理なく組み込めるルールを作ることで、説明書は探す資料から、すぐに使える資料へ変わります。

まとめ

iPhoneで紙の説明書をスキャン保存する時は、ただデータ化するだけでなく、必要な時に探せる状態に整えることが大切です。説明書は、普段は使わなくても、故障、設定変更、点検、引き継ぎ、部品交換、問い合わせの場面で急に必要になります。その時に紙の所在が分からなかったり、保存したファイルが見つからなかったりすると、確認作業に余計な時間がかかります。

最初の工夫は、使う前提ごとに保存範囲を決めることです。表紙、型番、初期設定、エラー表示、清掃、部品交換、注意事項など、後から必要になりやすいページを意識して保存します。すべてのページを保存する場合でも、よく使うページを別に分けると確認しやすくなります。

次の工夫は、探しやすいファイル名とフォルダ名に整えることです。機器名だけでなく、型番、設置場所、管理番号、用途、版や保存時期を必要に応じて入れることで、検索しやすくなります。表記ゆれを減らし、担当者によって命名が変わらないようにすると、複数人で管理する場合にも便利です。

三つ目の工夫は、重要ページを後から見返せる形にすることです。説明書全体を保存するだけでなく、エラー一覧、交換手順、清掃方法、設定手順など、頻繁に使うページを短い確認用ファイルにしておくと、現場や外出先でも確認しやすくなります。保存後には、文字が読めるか、ページの順番が正しいか、抜けがないかを確認します。

四つ目の工夫は、共有とバックアップまで含めて管理することです。業務で使う説明書は、個人端末だけに置かず、必要な人が見られる場所に整理します。同時に、閲覧範囲、外部共有時の確認、最新版管理、バックアップの考え方も整えておく必要があります。説明書のデータを失わず、誤った版を使わないためには、保存後の運用が欠かせません。

紙の説明書は、きちんと整理すれば業務を支える重要な情報資産になります。iPhoneスキャンを使えば、手元の紙をすばやくデータ化し、必要なページを持ち歩きやすくできます。さらに、保存名や共有ルールを整えれば、担当者が変わっても探しやすい状態を維持できます。紙の説明書をため込むだけの管理から、必要な時にすぐ開ける管理へ移行したい場合は、まず身近な機器の説明書からスキャン保存を始めてみてください。現場や事務所で書類をもっと活用しやすくしたい場合は、次の段階としてPhoneを使った情報整理や現場記録の仕組み化にもつなげられます。

現場を3Dで残して、あとから測る。
実際の画面と動画で使い方を確認できます。

LRTK Phoneの使い方・実例を見る
資料請求導入相談
現場をスマホで3DスキャンLRTK Phone実例を見る