LRTKレフィクシア株式会社

災害復旧の測量をスマホで効率化する5つの手順|被災状況の記録から土量算出まで

災害復旧の測量でスマホを活用するメリットと適用範囲

豪雨による道路の崩落、地震による擁壁の変位、土砂災害による斜面への堆積など、災害復旧の現場では被害の全体像をできるだけ早く把握する必要があります。一方、発災直後は立ち入り可能な場所が限られ、地形も変化しているため、平常時と同じ段取りで測量を進められるとは限りません。写真撮影、位置の記録、測量野帳の整理を別々に実施すると、現地への再訪や情報の転記が増えることもあります。

そこで役立つのが、スマホを中心にした現地記録です。位置情報付きの写真で損傷箇所を特定し、対応する機種や計測アプリで3Dスキャンを行えば、被災箇所の形状を立体的に残せます。測位機器と組み合わせることで、記録の位置を現場の座標体系に結び付けることも可能です。現地確認から共有資料の作成まで、同じ情報を繰り返し入力する負担を減らせる点が大きな利点です。

ただし、スマホで撮影した画像がそのまま測量成果になるわけではありません。一般的な内蔵測位機能による位置情報には誤差があり、3D計測に対応しない機種もあります。センチメートル級の位置精度を必要とする場合は、対応する高精度測位機器や補正情報を利用したうえで、現場条件に応じた検証が欠かせません。また、位置の精度が高くても、スキャンした地表面の形状が同じ精度で取得できるとは限りません。

災害復旧の測量では、緊急の状況共有に使う記録と、設計、数量算出、出来形確認などに使う測量データを区別することが重要です。まずはスマホで安全な範囲から被害を記録し、必要な箇所を高精度に計測するという段階的な進め方が現実的です。発注者や管理者が求める成果の種類、必要精度、適用する測量・施工管理の基準を先に確認しておけば、現場で取得したデータの使い道も明確になります。

手順1:安全を確認し、測量の目的と記録範囲を決める

最初に行うべきことは、撮影や計測ではなく作業可能な範囲の確認です。被災斜面では小規模な崩落が続く場合があり、河川沿いでは増水や洗掘、道路上では落下物や路肩の空洞化が懸念されます。地震後であれば余震によって擁壁や構造物の状態が変わる可能性もあります。スマホが持ち運びやすいからといって、危険な場所まで近づいて計測する判断は避けなければなりません。

現場に入る前に、施設管理者や災害対応の責任者と立ち入り条件を確認し、気象情報、周囲の変状、通行規制、重機の稼働状況を共有します。退避経路と連絡方法を定め、必要に応じて監視員を配置してください。崩落面の直下や不安定な法肩に入らず、見通しの取れる安全な地点から概況を撮影することを優先します。必要な範囲が安全に見えない場合は、遠隔計測や専門の測量方法への切り替えを検討します。

安全条件を整理したら、誰が何の判断に使う測量なのかを明らかにします。例えば道路災害なら、通行可能幅の把握、崩落延長の記録、仮設道路の検討、復旧土量の概算では、それぞれ必要な情報が異なります。応急復旧の資機材を手配するための概算と、正式な設計数量を確定するための計測とでは、求める精度や確認方法も同一ではありません。目的が曖昧なままスキャンを始めると、後から必要な断面や地表面が取得できていなかったと気付くことがあります。

記録範囲は、被害そのものだけでなく、その前後につながる健全部を含めて設定します。斜面の崩壊では崩壊頭部、側方の境界、堆積土砂の末端まで把握できる範囲が望まれます。道路の陥没では、穴の輪郭に加えて周辺舗装や排水施設との位置関係が重要です。比較対象になる変状の少ない部分を残しておくと、後の断面作成や復旧形状の検討が進めやすくなります。

さらに、記録する項目を着手前に統一します。被災箇所の識別番号、計測日時、記録担当者、撮影方向、異常の種類、安全上の制約、使用した測位方法、未計測範囲を一組の情報として残します。現場で撮影した直後に簡潔な説明を入力すれば、事務所に戻って写真の撮影場所を推測する手間を減らせます。通信障害がある場合に備え、端末内への一時保存と、復旧後のデータ同期方法も決めておきましょう。

手順2:位置と標高の基準を統一して測位環境を整える

災害復旧の測量で複数の記録を重ね合わせるには、位置と高さの基準をそろえる必要があります。スマホで得た緯度・経度を地図に表示するだけなら概況の把握に利用できますが、既存図面との重ね合わせや土量の比較を行うときは、使用する座標系、標高の基準、測定時期を明示しなければなりません。水平方向の位置が一致して見えても、高さの基準が異なれば地表面の差分がそのまま数量誤差につながります。

特に大きな地震の後は、地殻変動により既存の基準点やその成果が影響を受けている可能性があります。災害前の座標や標高を無条件に正しいものとして使わず、対象地域の基準点成果の扱い、改定・補正の要否、利用できる既知点を確認してください。公共測量に該当する業務では、必要な手続きと適用基準を発注者や測量の担当者と確認することも大切です。緊急時であっても、計測データの出所と基準を後から追跡できる状態にしておく必要があります。

位置精度を高めたい場合は、衛星測位の補正情報を受け取れる測位機器をスマホと組み合わせる方法があります。周辺の建物、樹木、切り立った斜面などで衛星信号が遮られると、測位状態が不安定になったり、反射した信号によって位置がずれたりすることがあります。画面に高精度な測位状態が表示されていても、それだけで必要な精度を満たしたと判断せず、既知点や独立した検証点で差を確認することが重要です。

アンテナを使う場合は、観測する位置と実際に記録したい地面の点との高さの差にも注意します。アンテナの取り付け位置や高さの補正を誤ると、計測値全体に一定方向の偏りが生じかねません。斜めに構えたときの取り扱いや機器固有のオフセットも、使用する装置の手順に沿って設定します。異なる担当者が交代して計測する現場ほど、設定値を作業記録として残すことが効果的です。

山間部や停電地域では通信回線が使えないこともあります。補正情報がネットワーク経由で届く方式を使うなら、通信が途絶えた際に計測を続けられるかを事前に確認しましょう。通信に依存しない補正方式が利用できる条件もあれば、補正が得られず高精度測位を中止すべき条件もあります。位置を確定できない場合は、無理に高精度データとして扱わず、概況写真として保存して後日再計測する範囲を明示します。

手順3:写真と3Dスキャンで被災状況を漏れなく記録する

基準を確認できたら、まず被災箇所の全景を撮影します。最初から亀裂や破損部の接写だけを集めると、被害が道路のどちら側にあるのか、崩落土砂がどこまで広がっているのかを説明しにくくなります。周囲の構造物や目印が入る全景、変状範囲が分かる中景、亀裂・段差・露出した配管などの詳細を順に記録すると、現場に来られない関係者にも状況を伝えやすくなります。

位置情報付き写真を利用する場合は、撮影位置と写っている対象の位置を混同しないことが重要です。一般に写真へ付与される座標は、被災箇所そのものではなく撮影した端末の位置を示します。道路の反対側から撮影した擁壁の損傷位置を写真の座標だけで判断すると、地図上の位置を取り違えるおそれがあります。撮影方向や対象物の識別番号を添え、必要に応じて損傷箇所自体を別途計測します。

次に、3D計測に対応する機種やアプリを用いて立体形状を取得します。道路の段差、土砂の堆積、洗掘された水路の側壁、崩れた法面の手前側などは、現地の状態に応じて点群や立体モデルとして記録できます。取得できる範囲や密度は端末のセンサー、対象までの距離、光の条件、表面の材質、計測方法によって異なります。対応機種であっても、すべての地形を一度の走査で正確に再現できるわけではありません。

スキャンは安全な歩行経路を選び、対象が連続して見える範囲を小分けにして行います。端末を急に振ったり、同じ模様が続く面ばかりを写したりすると、位置合わせが不安定になる場合があります。隣り合う計測範囲には共通して見える地形や構造物を残し、後で重ね合わせやすくします。計測中に画面の形状が途切れたり、不自然な段差が現れたりしたときは、移動経路や測定距離を見直してください。

崩落斜面の上部や裏側、草に覆われた地表、水面下の地形など、スマホから見えない部分は取得できません。特に植生の表面を地盤として扱うと、土量計算の基準面が実際の地表より高くなるおそれがあります。取得できない場所を推測で埋めて完成データに見せるのではなく、未計測範囲として記録します。必要に応じて安全な遠隔位置からの専用機器による計測、従来の測量、既存地形資料との照合を組み合わせます。

撮影・計測の終了前には、現地で全景写真とスキャン範囲を見比べます。重要な変状が画面に写っていても、点群上では欠けていることがあります。後から確認する担当者のため、どの地点を計測したのか、何を計測できなかったのかを現場で記録しておくと、不要な再訪を減らせます。二次災害の危険が増した場合は網羅性より退避を優先し、無理な追加計測は行いません。

手順4:点群を整理し、被災範囲と地形の変化を把握する

現地で取得した点群は、持ち帰ってすぐに数量計算へ進むのではなく、品質と位置の整合性を確認します。複数回に分けたスキャンの継ぎ目に段差がないか、路面や擁壁が不自然に傾いていないか、周辺の既知の寸法と大きく食い違っていないかを調べます。重ね合わせの結果が見た目に滑らかでも、全体が同じ方向にずれている可能性があるため、独立した検証点で確認できると安心です。

整理段階では、車両、作業員、仮設資材、飛散した小物など、求めたい地形を表していない点を区別します。ただし、倒木や流木、災害土砂のように復旧対象として数量に含める可能性があるものは、機械的に削除してはいけません。地盤面、堆積物、構造物、計測ノイズをどのように分類したかを残しておくことで、後から別の担当者が同じデータを使う際の判断がぶれにくくなります。

被災範囲の確認では、平面図だけでは見えにくい高さの変化に着目します。道路の陥没なら健全な舗装面との高低差、法面崩壊なら崩壊前後の断面形状、護岸なら基礎付近の洗掘や背面側の沈下などが確認対象になります。必要な位置に縦断・横断の切断面を設定すると、写真だけでは伝えにくい変状を寸法と形状で説明できます。ただし、計測対象の状態やデータ精度に応じて、数値は概算と確定値を区別して示します。

災害前の測量データがある場合は、現在の点群と比較することで地形変化の分布を把握できます。その際、両者の座標系、標高基準、基準点の扱い、計測範囲を一致させる必要があります。異なる基準で得られた二つの地形をそのまま引き算すると、実際には変わっていない場所まで盛り上がったり沈下したりしたように見えてしまいます。地震前の成果を比較に使うときは、地殻変動の影響にも注意してください。

災害前データがない場合も、健全部の断面、設計図面、既存の地形資料から検討用の基準面を作る方法はあります。しかし、失われた地形を完全に復元できるとは限りません。推定に用いた資料の作成時期と精度、境界の設定、補間した範囲を明示することが不可欠です。特に崩壊量や流出土砂量を算出する場合は、被災前の地形が不明な部分の不確かさが結果に直結します。後工程に渡す資料には、測れた事実と推定した形状を区別して記載します。

手順5:復旧に必要な土量を算出して関係者と共有する

被災状況の把握が進んだら、復旧工事で扱う土量を整理します。ここで最初に決めたいのは、何の体積を求めるかです。斜面から流れ出た土砂の量、道路上に堆積した土砂の除去量、復旧計画に基づく掘削量、埋め戻しに必要な盛土量は、似ていても同じ数量ではありません。対象を混同すると、3Dデータ自体が正しくても手配数量や施工計画を誤る原因になります。

例えば堆積土砂を撤去する場合は、堆積物の上面と、その下にある元の地盤面を設定して、両者の間の体積を求めます。土砂が残る前の地盤面が現地で見えない場合は、既存地形や堆積していない周辺部分から推定する必要があります。一方、道路の復旧に向けた盛土量なら、現在の地形面と復旧後の計画面を比較します。いずれも「どの二つの面の間の体積か」を明確にすることが計算の出発点です。

点群から地表面モデルを作る際は、対象範囲の境界をそろえ、不要な点を適切に除外します。そのうえで、地表面を小さな三角形や格子に分割し、比較する二つの面の高さの差を各部分で積算する方法などにより体積を算出します。単純に面積へ平均の厚さを掛ける考え方も概算には役立ちますが、複雑な地形では場所ごとに厚さが変わるため、計測データに応じた計算方法が必要です。

例として、土砂の堆積面積が200平方メートルで、基準となる地盤面からの平均的な堆積厚が0.4メートルと適切に見積もれるなら、概算体積は80立方メートルです。しかし、平均厚が分からないまま最大厚さを当てはめたり、未計測部分を同じ高さと仮定したりすると、数量が過大または過小になります。数値を示す際には、堆積範囲、基準面、計算方法、欠測や推定の有無を一緒に説明しましょう。

また、地山の状態で求めた体積と、掘削してほぐされた土砂の運搬体積は通常一致しません。土質や含水状態、締固め状態に応じて体積が変わるため、掘削土量、運搬量、盛土の締固め後の数量を区別して扱います。運搬車両の台数を決める段階では、現場の土質条件や採用する換算方法を施工担当者と確認し、測量の体積をそのまま積載量へ置き換えないことが重要です。

集計結果は、数値だけでなく範囲図、代表断面、計算に使った地形面、撮影時点の状況と組み合わせて共有します。応急対応の初期段階では概算値に「暫定」と明記し、後の詳細測量で更新する運用が有効です。設計数量や契約数量、出来形管理に利用する場合は、発注者が求める方法や精度に適合するかを確認し、必要な検証と承認を経て確定させます。計算結果を更新した際は、以前の数字との差と変更理由も残してください。

スマホ測量の精度を確保するための注意点

災害復旧の現場で起きやすい誤解は、高精度な衛星測位ができれば3Dスキャンのすべての点が同じ精度になるという考え方です。測位機器が示す座標の精度と、スマホのセンサーが形状を再現する精度は別に評価する必要があります。長い区間の連続計測では、移動に伴って形状が徐々にずれることもあります。位置の基準を一度与えただけで安心せず、区間ごとに寸法や基準点との整合性を確認しましょう。

現場での確認方法としては、被災箇所の近くにある安定した地点を複数選び、別の測量手段で得た位置や高さ、距離と比較する考え方があります。点群の結合部分や段差の大きい箇所も重点的に点検すると、局所的な異常を見つけやすくなります。必要な検証点数、許容差、測定方法は用途と適用基準によって異なるため、一律の精度を前提にせず案件ごとに決めることが大切です。

撮影環境にも配慮が必要です。雨滴が付いたレンズ、暗所、強い逆光、光沢面、濁った水面、密集した草木などは、画像や3D計測の品質に影響する場合があります。衛星測位が不安定な深い谷間や構造物の陰では、写真の位置情報だけで厳密な位置を確定できません。屋内や地下、トンネル内のように衛星信号を受けにくい場所では、別の位置決め方法と組み合わせる必要があります。

もう一つの注意点は、作業の途中で現場条件が変わることです。追加の崩落、雨による土砂の再移動、応急措置による盛土や土のうの設置があると、午前と午後に取得したデータで地形が異なる可能性があります。測量日だけでなく時刻と作業状況を記録し、異なる時点の点群を混ぜる際には対象面が同じ状態だったかを確認してください。誤差の小ささだけでなく、いつの地形を表しているかも成果の信頼性を左右します。

災害の種類別に見るスマホ測量の活用方法

道路の崩落や路肩の陥没では、通行規制の判断や応急復旧の検討に向け、損傷の延長、幅、段差、周辺構造物との位置関係を記録します。全景写真と位置情報付きの詳細写真を対応させ、立ち入り可能な範囲から道路面の3D形状を取得すると、現況説明に役立ちます。ただし、空洞の奥行きや舗装下の損傷は外観のスキャンだけでは分からないため、必要に応じて別の調査が必要です。

土砂災害や法面崩壊では、崩壊源頭部、斜面の側方境界、流下経路、堆積域を区別して記録します。安全な地上位置から見えない斜面上部の形状まで、スマホだけで把握しようとしないことが重要です。堆積土砂の量を求めるときは、上面だけでなく元の地盤面の推定根拠が必要になります。植生や倒木を含む状態の点群をそのまま地盤として利用すると、土量を誤る可能性があります。

河川や護岸の被害では、護岸天端の変状、背後地の洗掘、流入した土砂の堆積など、陸上から確認できる部分の記録にスマホを活用できます。一方、水面の下にある河床や基礎の洗掘深さは、通常の写真や近距離3Dスキャンだけでは適切に計測できません。水深や水中地形を含む復旧設計が必要なら、目的に合った専用測量を組み合わせます。増水時は安全を最優先とし、水際への接近を避けてください。

地震による擁壁や構造物の変状では、亀裂、目地の開き、段差、傾きの変化を継続して記録する用途が考えられます。ただし、微小な変位や構造物の安全性をスマホの見た目だけで判断することはできません。変位の管理基準に応じた計測機器と専門的な評価を併用し、スマホの記録は位置関係と経過を伝える資料として活用するのが適切です。

復旧工事まで測量データを生かす記録・共有の工夫

スマホ測量の効果を高めるには、計測が終わった後の情報整理を現場運用に組み込むことが重要です。写真、点群、断面、土量計算書を別々の担当者が保管すると、対象箇所や計測時期の対応が分からなくなるおそれがあります。被災箇所ごとに共通の識別番号を付け、写真と3Dデータ、確認結果を同じ単位でひも付けると、復旧計画の打ち合わせでも必要な資料を探しやすくなります。

記録の名称には、場所、日付、調査回、データ種別などを一貫した順序で使い、後から上書きせずに改訂履歴を保存します。災害現場では応急措置が連続するため、初回の被災状態、応急復旧後、正式な復旧施工前、施工後のデータを区別して管理する必要があります。比較に使った計測時点が明確なら、土量や断面に差が生じた理由も追跡しやすくなります。

共有の際には、誰でも確認しやすい全景写真と位置図に加え、必要な担当者が再解析できる元データも適切に保管します。閲覧用の軽量な資料だけでは、計算条件を変えて土量を再検討したいときに対応できない場合があります。点群の座標系、標高基準、機器設定、補正方法、精度確認記録、欠測範囲、処理履歴をそろえておけば、詳細設計や施工管理への引き継ぎが円滑になります。

通信回線が不安定な被災地では、現場での記録と事務所での共有を分けて考えます。端末に保存したデータの紛失や破損を防ぐため、通信が回復したら権限を管理した共有先へ速やかに複製し、元データと確認済み成果を区別します。被災施設や個人宅が写る写真には、公開範囲や個人情報への配慮も必要です。関係者が最新情報を確認できるよう、更新担当者と更新日時を明確にしておきましょう。

まとめ:安全と精度を両立した災害復旧測量へ

災害復旧の測量をスマホで効率化するには、最初に安全と調査目的を確認し、位置と高さの基準を統一したうえで、写真と3Dスキャンによって被災状況を記録することが基本です。取得した点群は品質を確認してから被災範囲や断面の把握に利用し、復旧土量の算出では比較する地形面と計算対象を明確にします。この5つの手順をつなげることで、現場確認から関係者への情報共有までを進めやすくなります。

一方で、スマホは万能な測量機器ではありません。危険な箇所に近づかない判断、衛星測位や3D計測の精度検証、見えない地表面の扱い、正式な数量や測量成果に求められる基準の確認は省略できません。概況把握に使う情報と確定数量に使う成果を区別し、必要な箇所で専門の測量方法を組み合わせることが、迅速さと信頼性の両立につながります。

現場写真の撮影位置や方位、被災箇所の位置情報、3D計測結果、施工段階ごとの記録を一体的に管理したい場合は、LRTK Phoneの活用も選択肢になります。対応する測位・計測機能を現場条件に合わせて利用し、記録を整理して共有することで、被災直後の状況確認から復旧工事の進捗確認まで情報を引き継ぎやすくなります。まずは安全に計測できる小さな範囲から運用を整え、現場に必要な精度と記録方法を確認しながら活用を広げていくことが大切です。

現場を3Dで残して、あとから測る。
実際の画面と動画で使い方を確認できます。

LRTK Phoneの使い方・実例を見る
資料請求導入相談
現場をスマホで3DスキャンLRTK Phone実例を見る