LRTKレフィクシア株式会社

QRコードで車両受付を省力化|運搬土量管理ツールの3活用術

運搬土量管理で車両受付が重要になる理由

造成工事や掘削工事、道路工事などでは、現場から発生した土砂をダンプトラックなどで運搬し、仮置場や受入先へ搬出する作業が繰り返されます。運搬土量が大きくなるほど、車両台数、積込場所、搬入先、土質、運搬回数など、管理しなければならない情報も増えていきます。

こうした現場で見落とされやすいのが、車両受付の重要性です。運搬開始時や搬入時に、どの車両が、どこから、どこへ、何を運んだのかを正しく記録できなければ、後から運搬実績を集計しても数字の根拠が曖昧になってしまいます。

運搬土量管理というと、1台当たりの積載量や日々の運搬回数を記録する作業が中心だと思われがちです。しかし実際には、その前段階となる車両識別が正しく行われていることが重要です。同じ車両を別の名称で登録したり、車両番号を手入力するたびに表記が変わったりすると、データをまとめる際に重複や集計漏れが生じやすくなります。

さらに、複数の運搬会社や協力会社が同じ現場へ出入りする場合には、受付担当者がすべての車両を目視だけで判断することは容易ではありません。朝の搬出開始時間帯など、複数台が短時間に集中すると、車両番号、会社名、運搬先などを一件ずつ確認するだけでも受付が滞る可能性があります。

そこで活用しやすいのがQRコードです。車両ごと、あるいは運搬条件ごとに識別情報をQRコードへ関連付けておき、受付時に読み取ることで、必要な情報を素早く呼び出せるようにします。

重要なのは、QRコードそのものが土量を測定するわけではないという点です。QRコードはあくまで車両や案件などを識別し、管理ツール上の情報と結び付けるための入口として利用します。受付情報、運搬回数、土量記録、搬入先などを一つの流れとして扱える仕組みを整えることで、受付作業の省力化だけでなく、運搬土量管理全体の精度向上にもつなげやすくなります。

「運搬土量 管理 ツール」で情報を探している実務担当者にとっても、単に集計表を電子化するだけではなく、現場でどのようにデータを取得するかという視点が欠かせません。QRコード受付は、その取得工程をシンプルにする方法の一つです。

紙や口頭による車両受付で起こりやすい課題

従来の車両受付では、受付簿への手書き、担当者による聞き取り、車両番号の目視確認などが用いられることがあります。小規模な現場で車両数が少なければ、この方法でも問題なく運用できる場合があります。しかし、運搬回数や関係車両が増えるほど、人の記憶や手入力に依存した管理の負担は大きくなります。

代表的な課題が入力の重複です。同じ車両について、ある日は登録番号だけ、別の日は会社名を付けた名称で入力すると、集計上は異なる車両として認識される場合があります。後から同一車両だと分かっても、過去データを修正する手間が発生します。

書き間違いや読み間違いも起こり得ます。手書き文字が判別しにくかったり、似た番号の車両を取り違えたりすると、その記録だけでは正しい情報を復元できないケースがあります。運搬実績を日報や出来高管理へ利用するのであれば、入力段階からできるだけ表記を統一しておくことが重要です。

また、受付時に毎回同じ情報を確認している現場もあります。運搬会社、車両番号、運転者、積込場所、搬入先などをその都度聞き取って入力していると、1回当たりは短時間でも、一日に数十回、数百回と繰り返すことで大きな作業量になります。

受付担当者が別の業務を兼任している現場では、この負担がさらに問題になります。車両が来るたびに作業を止めて受付を行えば、本来の現場管理業務が中断されます。一方、まとめて後入力しようとすると、どの車両が何時に来たのか、どの搬入先へ向かったのかといった情報が曖昧になりやすくなります。

運搬先が複数ある場合には、受付ミスが運搬そのものに影響することもあります。例えば、土質や発生場所によって搬入先を分けている現場で、受付時の伝達が正しく行われなければ、本来とは異なる場所へ向かう可能性があります。こうしたミスは、単純な入力修正だけでは済まず、現場の運行計画や受入先との調整に影響することがあります。

紙で管理している場合には、集計作業も別工程になります。受付簿を見ながら表計算用のデータへ転記し、車両ごとの回数を数え、さらに想定積載量を掛けて運搬土量を求めるという流れでは、記録と集計が分断されます。転記が発生するたびに、入力漏れや数字の取り違えが生じる余地も増えていきます。

QRコードを利用した受付は、こうした問題をすべて自動的に解決する仕組みではありません。しかし、車両を識別する工程を簡素化し、登録済み情報を再利用できるようにすることで、毎回の入力項目を減らす効果が期待できます。

運搬土量管理を効率化したい場合には、最終的な集計画面だけを見るのではなく、現場で最初に発生する受付作業まで含めて見直すことが重要です。

QRコードを運搬土量管理に取り入れる基本的な考え方

QRコード受付を導入するときは、「QRコードの中にすべての情報を入れる」と考える必要はありません。実務上は、車両や運搬案件を識別するための番号などをQRコードから読み取り、その番号に対応する情報を運搬土量管理ツールから呼び出す方法が扱いやすいでしょう。

例えば、車両Aに識別番号を設定し、その識別番号に運搬会社、車両番号、車種などの情報を関連付けておきます。受付担当者がQRコードを読み取ると、登録済みの車両情報が表示され、必要に応じて積込場所や搬入先などを選択します。

この方法であれば、同じ車両情報を毎回入力する必要がなくなります。入力項目が少なくなるため、受付作業を短縮しやすくなるだけでなく、名称の揺れを防ぎやすくなります。

また、QRコードを車両そのものだけに固定して考える必要もありません。現場の運用によっては、運搬会社単位、搬入先単位、工区単位、積込場所単位などの識別にも活用できます。

ただし、一つのQRコードにどの情報をひも付けるかは慎重に決める必要があります。例えば、搬入先が日によって変わる車両について、車両QRコードと搬入先を固定的に結び付けてしまうと、運用変更のたびに設定を変える必要があります。

そのため、変わりにくい情報と、その都度変わる情報を分けて考えることが大切です。車両番号や所属会社のように比較的固定される情報は車両マスタとして登録し、搬入先や運搬対象のように日々変化する可能性がある情報は受付時に選択する、といった設計が考えられます。

QRコードは入力を省力化するための手段であり、運用そのものを固定化するためのものではありません。現場条件の変更に対応できるよう、情報をどこまで固定し、どこから入力可能にするのかをあらかじめ整理しておくことが重要です。

活用術1|車両情報をQRコードで呼び出して受付入力を減らす

一つ目の活用術は、車両情報をQRコードから呼び出し、受付時の手入力をできるだけ減らす方法です。

運搬車両が現場へ到着するたびに、車両番号や会社名などを一から入力していると、受付作業の時間が長くなります。特に朝の搬出開始時や受入先の混雑時間帯では、数台の受付が続くだけでも待ち時間が生じることがあります。

あらかじめ車両ごとの情報を運搬土量管理ツールへ登録し、その車両に対応するQRコードを準備しておけば、受付では読み取り操作を起点として登録済み情報を表示できます。

例えば、受付画面に車両番号、所属会社、車種などが自動的に呼び出されれば、担当者は内容を確認したうえで受付を確定するだけで済みます。その日の搬入先など、変動する項目だけを入力する方式にすれば、毎回すべてを手入力する場合と比べて作業を減らしやすくなります。

このとき重要になるのが、車両マスタの整理です。同じ車両が二重登録されていると、QRコード受付を導入してもデータの重複は解消されません。導入前に既存の車両情報を確認し、一台に対して一つの識別情報となるよう整理しておく必要があります。

また、車両の入れ替えにも対応できる管理方法が必要です。長期間の工事では、途中から車両が追加されたり、別の車両へ変更されたりすることがあります。車両を削除するのではなく、使用中と使用終了を区別できるようにしておくと、過去の運搬履歴との関係を維持しやすくなります。

受付時刻の記録にもQRコードを活用できます。読み取りを受付の開始操作とすることで、どの車両がいつ受付されたのかを時系列で残しやすくなります。

ただし、読み取った時刻をそのまま積込時刻や搬出時刻として扱うかどうかは、現場ごとに定義を決めておく必要があります。受付した時点と実際に積込みを開始した時点が異なる場合もあるためです。時刻データは便利ですが、その意味を統一しなければ正確な比較ができません。

QRコードを使った受付の効果を高めるポイントは、単に紙を電子化するのではなく、「一度登録した情報を繰り返し入力しない」仕組みにすることです。

車両名、所属会社、車種など、毎回変わらない情報を登録済みデータから呼び出せるようにすると、受付担当者は当日の運搬条件だけに集中できます。

受付の省力化によって、車両が多い時間帯の滞留を減らしやすくなることも期待できます。受付待ちが運搬サイクルに影響している現場では、受付時間を短くすることが運行全体の効率改善につながる可能性があります。

活用術2|搬入先や土質情報をひも付けて誤搬入を防ぐ

二つ目の活用術は、車両受付と搬入先、積込場所、土質などの情報を関連付け、運搬条件を分かりやすくする方法です。

土砂運搬では、すべての土を同じ場所へ搬入できるとは限りません。工区、発生場所、土質、受入条件などによって、搬入先を分けて運用することがあります。

複数の搬入先が同時に稼働している現場では、「この車両はどこへ向かうのか」という情報を正しく管理する必要があります。口頭だけで指示していると、運転者の聞き違いや担当者間の伝達漏れが発生する可能性があります。

受付時にQRコードで車両を識別し、その受付データへ搬入先を登録することで、誰がどこへ向かう予定なのかを記録として残せます。

例えば、積込場所Aから発生した土砂は仮置場A、積込場所Bから発生した土砂は受入先Bへ運ぶという運用であれば、受付時に積込場所と搬入先の組み合わせを確認できるようにします。

ここで重要なのは、QRコードを読み取っただけで搬入先まで自動確定する仕組みが常に最適とは限らないことです。運搬条件が固定されている現場であれば効率的ですが、時間帯や残容量、現場の進捗によって搬入先が変わる場合には、受付担当者が最新条件を確認したうえで選択できる仕組みのほうが適しています。

仮置場には受入可能な容量があります。ある場所への搬入が続けば、当初予定していた受入余力が少なくなり、途中から別の搬入先へ切り替える場合もあります。

運搬土量管理ツール上で搬入先別の累計土量を確認できれば、受付時の行先判断にも利用できます。QRコードによる車両識別と、搬入先別の土量集計を組み合わせることで、「どの車両がどの場所へ運んだか」を追いやすくなります。

土質情報との関連付けも重要です。現場で土質を複数区分している場合、受付記録に区分情報を残しておけば、後から搬入先別、土質別の実績を確認しやすくなります。

ただし、土質区分については、担当者が現場で任意に判断して入力するのではなく、施工計画や現場の管理基準に合わせた選択肢を準備しておくことが望ましいでしょう。同じ土を担当者によって異なる名称で登録すると、集計時に分類が分かれてしまいます。

受付画面では自由入力をできるだけ減らし、事前に登録した選択肢から入力できるようにすると、表記の統一につながります。

また、搬入先の名称も統一する必要があります。「仮置場A」「A仮置場」「A置場」のように複数の名称が混在すると、同じ場所であっても別々に集計される可能性があります。

QRコード受付を導入する前に、車両マスタだけでなく、積込場所、搬入先、土質区分などのマスタ情報を整理しておくと、その後の集計が容易になります。

誤搬入を防ぐという観点では、受付記録だけに依存しないことも大切です。受付で正しい搬入先を登録しても、その情報が運転者へ伝わらなければ意味がありません。現場の誘導表示、運行指示、受入先での確認方法などと組み合わせて運用する必要があります。

QRコードは、こうした管理情報を一つにつなぐ入口として活用できます。誰が、どこから、どこへ、何を運ぶのかを受付時点で記録することで、運搬実績の追跡性を高めやすくなります。

活用術3|受付実績と運搬土量を集計して進捗管理に生かす

三つ目の活用術は、QRコード受付で取得した車両実績を、運搬土量の集計や工程管理に利用することです。

車両受付を電子化しても、受付記録だけで終わってしまえば、省力化できる範囲は限定されます。運搬土量管理ツールを導入するのであれば、受付した車両情報をその後の運搬実績へつなげることが重要です。

例えば、一台の車両について、その日の受付回数や運搬回数が記録されていれば、車両別の稼働状況を確認できます。一定の積載量を基準として概算土量を管理している現場では、運搬回数と基準値を組み合わせて日々の進捗を把握する方法もあります。

ただし、車両の積載量は土質、含水状態、積込み状況、車両条件などによって変動する可能性があります。そのため、単純に「1台何立方メートル」と固定した値を掛ければ必ず正確な土量になるとは限りません。

運搬回数から求める数字を概算として扱うのか、別途計測した数量を正式な実績とするのかは、現場の管理目的に応じて決める必要があります。

重要なのは、受付実績を土量データと関連付けられる状態にしておくことです。

例えば、車両別、日別、積込場所別、搬入先別に運搬回数や土量を集計できれば、「今日はどの場所から何台搬出したのか」「仮置場Aには累計でどの程度搬入したのか」といった情報を確認しやすくなります。

工程管理では、計画土量と実績土量の差を継続的に確認することが重要です。全体で搬出する予定の土量に対して、現在までにどの程度進んでいるかを把握できれば、残土量や今後必要な運搬回数を検討する材料になります。

例えば、計画上の総搬出量に対して実績が予定より遅れている場合、車両台数が不足しているのか、運搬サイクルが長くなっているのか、受付や積込みで待ち時間が発生しているのか、といった原因を確認できます。

QRコード受付によって受付時刻を記録している場合には、時間帯別の車両数を把握する材料にもなります。ある時間帯だけ車両が集中している、午後になると運搬回数が落ちている、といった傾向が分かれば、配車計画を見直すきっかけになります。

ただし、受付時刻だけでは運搬サイクル全体を正確に判断できないことがあります。積込開始、現場退出、搬入、再入場など複数の時刻が必要になる場合もあるため、何を分析したいのかに合わせて記録項目を設計する必要があります。

また、運搬土量データを日報へ利用するのであれば、集計の締め時間を決めておくことも重要です。例えば日付が変わる夜間作業がある場合、暦日で集計するのか、作業日の区切りで集計するのかによって数字が変わります。

現場責任者と受付担当者で集計ルールを共有し、「1日の実績」が何時から何時までを意味するのかを統一しておくと、報告時の混乱を防ぎやすくなります。

QRコード受付のメリットは、受付作業が速くなることだけではありません。受付時点で車両を正しく識別し、その情報が土量データとつながることで、後工程の集計や確認作業を減らしやすくなります。

紙の受付簿から表計算データへ転記し、さらに日報へ再入力するといった多重入力を減らすことができれば、運搬土量管理全体の省力化につながります。

QRコード受付を導入するときに決めておきたい運用ルール

QRコード受付は仕組みを用意するだけでは安定して運用できません。現場で誰が、いつ、どのように読み取るのかを決めておく必要があります。

最初に明確にしたいのは、QRコードの管理単位です。車両一台につき一つ発行するのか、運搬会社単位で用意するのか、案件ごとに発行するのかによって、データの意味が変わります。

車両ごとの運搬回数を集計したい場合には、基本的には車両を個別に識別できる管理方法が適しています。一方で、毎日車両が入れ替わる現場では、固定的な運用が合わない場合もあります。

次に、QRコードをどこへ掲示するかを決めます。車両に掲示する場合には、受付担当者が安全に読み取れる位置であることが重要です。車両の前へ回り込んだり、走行経路へ立ち入ったりしなければ読み取れない配置は避ける必要があります。

受付作業を省力化しても、読み取りのために人と車両が接近する運用になってしまえば、安全面で新たな課題が生じます。現場の車両動線、停止位置、受付位置を考慮し、無理なく読み取れる配置を検討します。

QRコードの汚れや破損にも注意が必要です。土工現場では泥、粉じん、雨水などの影響を受けることがあります。QRコードが読み取れなくなった場合に備えて、識別番号を文字でも表示する、受付担当者が車両一覧から選べるようにするなど、代替手段を用意しておくと安心です。

さらに、QRコードを紛失した場合や、別の車両へ付け替えられた場合の対応も決めておく必要があります。QRコードだけを見て車両情報を無条件に確定するのではなく、初回受付時や変更時には登録番号などを確認する運用も考えられます。

データを修正するときの権限も重要です。受付担当者全員が過去データを自由に変更できる状態では、後から実績の根拠を確認しにくくなることがあります。

入力担当者は当日の受付のみ行い、過去記録の修正は管理者が行うなど、担当範囲を整理すると管理しやすくなります。

入力ミスを完全になくすことは難しいため、修正できない仕組みよりも、「誰がどのような理由で修正したかを追える運用」を検討することが重要です。

また、通信環境にも注意します。現場によっては通信が安定しない場所があります。QRコードを読み取れても、その後のデータ登録に通信が必要な仕組みの場合、圏外や通信不良時の動作を確認しておく必要があります。

通信が回復するまで受付できないのか、一時的に端末へ保存できるのかなど、利用する運搬土量管理ツールの仕様を事前に確認しておくと運用上のトラブルを減らせます。

運搬土量管理ツールを選ぶときの確認ポイント

「運搬土量 管理 ツール」で検索している担当者が製品やシステムを比較するときは、単にQRコードを読み取れるかどうかだけではなく、その後のデータ活用まで確認することが重要です。

まず確認したいのが、車両マスタを管理できるかどうかです。車両番号、所属会社、車種など、現場で必要となる情報をあらかじめ登録できれば、QRコード受付による省入力化が行いやすくなります。

次に、積込場所や搬入先などを選択式で管理できるかを確認します。受付担当者が毎回名称を自由入力する仕組みでは、表記揺れを完全には防ぎにくくなります。

あらかじめ登録した候補から選択できれば、後から搬入先別に実績を集計するときにも扱いやすくなります。

集計機能も重要です。日別の総運搬量だけでなく、車両別、搬入先別、積込場所別など、実務で必要な単位に分けて確認できるかを見ておきます。

現場では、単純に「今日何立方メートル運んだか」だけでなく、「どこからどこへ何回運んだか」「どの仮置場へどれだけ搬入したか」まで確認したい場面があります。

記録を後から検索できることも大切です。過去の特定日について、どの車両が何回運搬していたのかを調べたい場合、紙の受付簿を一枚ずつ確認するのでは時間がかかります。

日付や車両、搬入先などを条件に履歴を確認できれば、問い合わせへの対応や実績確認を行いやすくなります。

複数人で利用する場合には、情報共有の方法も確認しておきたいところです。受付担当者、現場監督、事務担当者がそれぞれ別のデータを持っていると、最終的にどれが正しい数字なのか分からなくなる可能性があります。

一つの運搬実績を関係者が共有できる仕組みにすると、転記による情報の分断を減らしやすくなります。

操作性も見逃せません。車両が次々に到着する受付では、一回の操作に多くの画面遷移が必要な仕組みは負担になります。QRコード読み取りから受付確定までの操作手順を実際の現場動線に合わせて確認することが重要です。

さらに、修正履歴、利用者権限、データ出力など、管理側の機能も確認します。

どれだけ高機能なツールでも、現場の担当者が継続して入力できなければ運搬土量データは蓄積されません。必要な機能を増やしすぎるよりも、受付時に必ず記録したい情報を絞り、無理なく使える構成にすることが実務では重要です。

QRコードだけに頼らない現場運用も重要

QRコードは便利な識別手段ですが、現場のすべての受付をQRコードだけに依存させることには注意が必要です。

屋外では、汚れ、破損、逆光、雨天、端末の状態などによって、一時的に読み取りにくくなる場合があります。また、新規車両が急きょ追加され、事前にQRコードを準備できていないことも考えられます。

そのため、読み取れない場合の代替手順を最初から決めておくことが重要です。

例えば、車両番号から登録済み車両を検索する方法や、受付担当者が一覧から車両を選択する方法を用意しておけば、QRコードが利用できなくても受付を継続できます。

QRコードは受付を効率化するための入口であって、唯一の認証方法として考える必要はありません。

特に初回登録時には、実際の車両情報とシステム上の情報が一致しているかを確認することが重要です。誤った情報が車両マスタへ登録されたままQRコードを運用すると、その後は毎回同じ誤情報が呼び出されることになります。

省力化を進めるほど、元データの品質が重要になります。

また、受付業務そのものを完全に無人化できるかどうかは、現場条件によって異なります。車両の誘導、安全確認、積込場所の指示、受入条件の確認など、人による対応が必要な業務もあります。

QRコードを導入する目的は、人をなくすことではなく、繰り返し行っている単純な入力や照合作業を減らし、担当者が安全管理や運行調整などの判断業務に集中しやすくすることだと考えると、運用を設計しやすくなります。

導入時には、すべてを一度に電子化する必要もありません。

まず特定の工区や少数の車両で試し、受付時間、入力ミス、集計作業などがどの程度変化するかを確認したうえで対象を広げる方法もあります。

試行中に「搬入先の選択肢が多すぎる」「読み取り位置が悪い」「同じ車両が別名で登録されていた」といった問題が見つかれば、本格運用前に修正できます。

運搬土量管理ツールの導入では、機能の多さだけでなく、現場の受付から集計まで一連の業務がつながることが重要です。

LRTK Phoneを現場のデータ活用につなげる

運搬土量管理を効率化していくと、次に必要になるのが「現場の状態をどのようにデータとして残すか」という視点です。

QRコード受付によって、どの車両が、いつ、どの搬入先へ向かったかを整理できるようになっても、運搬対象となる土量そのものを把握する場面では、別の計測や記録が必要になります。

例えば、掘削前後の地形を比較して土量を確認したい場合や、仮置きした土砂の形状から体積を把握したい場合には、車両台数だけでは判断できません。

車両受付による運搬実績と、現場で取得した位置情報や三次元データなどを組み合わせて確認できれば、運搬回数による管理とは異なる角度から土量を確認できます。

また、現場で位置情報を扱える環境があれば、「どこで取得したデータなのか」を記録しやすくなります。仮置場が複数ある現場や、広い造成現場では、数量だけでなく場所と関連付けて記録することが重要です。

LRTK Phoneのような現場向けの測位・計測手段を活用することで、位置情報を伴った現場記録や測量データを取得し、施工管理へ生かす運用を検討できます。

ただし、車両受付データと測量・計測データは目的が異なります。QRコード受付は車両や運搬履歴の識別に向いており、測量は地形や位置、形状を把握するために利用します。

どちらか一方ですべてを管理するのではなく、必要なデータを役割ごとに取得し、現場の進捗確認へつなげる考え方が重要です。

例えば、受付データでは一日の運搬回数を確認し、現場計測では一定期間ごとの地形変化を確認するという使い分けができます。双方の数字に大きな差がある場合には、積載量の設定、計測範囲、土量算出条件などを見直すきっかけになります。

運搬土量管理を単なる台数管理で終わらせず、位置情報や現場計測まで含めてデータ活用を進めたい場合には、受付工程と測量工程を別々に考えるのではなく、施工全体の情報フローとして整理してみることが大切です。

まとめ

QRコードを使った車両受付は、運搬土量管理の入口となる車両識別をシンプルにし、現場で繰り返される入力作業を減らす方法の一つです。

一つ目の活用術は、車両ごとの情報をあらかじめ登録し、QRコードから呼び出すことで受付入力を減らすことです。同じ車両番号や会社名を何度も入力する必要がなくなれば、受付時間の短縮だけでなく、名称の表記揺れや入力ミスも抑えやすくなります。

二つ目は、受付した車両に積込場所、搬入先、土質などを関連付ける方法です。誰がどこからどこへ運んだのかを記録として残すことで、複数の仮置場や搬入先を使う現場でも実績を整理しやすくなります。

三つ目は、受付実績を運搬回数や土量の集計へつなげる方法です。車両別、日別、搬入先別などで実績を確認できれば、計画土量に対する進捗や配車状況を判断する材料になります。

一方で、QRコードを導入するだけで運搬土量管理が完成するわけではありません。車両マスタの重複をなくし、搬入先名称や土質区分を統一し、QRコードが読み取れない場合の代替手段まで決めておく必要があります。

運搬土量管理ツールを比較するときも、QRコード対応という一つの機能だけを見るのではなく、受付から実績集計、履歴確認、情報共有までの流れを一貫して管理できるかという視点が重要です。

現場の負担を減らすには、後から集計を効率化するだけでなく、最初にデータが発生する受付工程から見直すことが効果的です。受付時の入力項目を減らし、登録済み情報を再利用し、運搬実績をそのまま集計へつなげられる仕組みを整えることで、日々の管理業務をよりシンプルにできます。

さらに、車両による運搬実績だけでなく、仮置場や掘削箇所の形状、位置、地形変化なども把握したい場合には、現場で取得する測量・計測データとの組み合わせが重要になります。QRコードによる受付管理を入口として施工データの活用範囲を広げたい場合は、位置情報や三次元計測を現場で扱えるLRTK Phoneの活用も検討してみてください。

現場を3Dで残して、あとから測る。
実際の画面と動画で使い方を確認できます。

LRTK Phoneの使い方・実例を見る
資料請求導入相談
現場をスマホで3DスキャンLRTK Phone実例を見る