LRTKレフィクシア株式会社

現場で土量管理の敷鉄板下整地土を仮設数量に残す4確認

現場で土量管理をするときに敷鉄板下整地土を分ける理由

建設現場では、重機や運搬車両の走行路、資材置場、作業ヤードなどに敷鉄板を設置することがあります。敷鉄板は、地盤の局部的な沈み込みを抑えながら走行性や作業性を確保する目的で使われますが、既存地盤へそのまま敷設できるとは限りません。地盤に凹凸がある場合、軟弱な箇所がある場合、排水や乗り入れの条件を整える必要がある場合には、敷鉄板の下へ土砂や粒状材料を入れ、敷均しや必要な締固めを行って設置面を整えることがあります。

この整地に使用した材料は、完成後に残る盛土や埋戻し土と同じ扱いになるとは限りません。工事期間中だけ使用し、敷鉄板の撤去に合わせて回収するのであれば、工事実績や社内の土量収支では仮設用途の数量として分けて追跡すると整理しやすくなります。一方、撤去せずに路床や造成盛土などへ組み込む場合は、材料の適否を確認したうえで、本設側の数量へ振り替える必要があります。

ただし、仮設用途として社内管理する数量が、そのまま契約上の出来高や支払い対象になるとは限りません。契約上の計上方法や数量算出の範囲は、設計図書、特記仕様書、数量算出条件、施工計画、指示書や協議記録などによって異なります。現場独自の判断だけで契約数量を確定せず、適用される条件と記録方法を事前に確認することが大切です。

現場で土量管理を行う際、この区分が曖昧だと、同じ材料を仮設と本設の両方へ計上したり、反対にどちらにも計上しなかったりする原因になります。整地厚さが小さくても、敷鉄板の施工範囲が広ければ総量は増えます。場内道路や資材ヤードを工程に合わせて移動する現場では、敷設、補修、撤去、再使用が繰り返されるため、後から投入量と行き先を再現することが難しくなります。

重要なのは、敷鉄板下整地土を単なる付帯作業として終わらせず、使用目的、施工範囲、厚さ、材料、設置期間、撤去後の行き先までを一連の記録として残すことです。本記事では、現場で土量管理を担当する実務者が、敷鉄板下整地土を仮設用途の数量として取りこぼさず、二重計上も防ぐために確認したい四つの視点を解説します。

敷鉄板下整地土が土量差を生みやすい背景

敷鉄板下整地土が管理から外れやすい理由の一つは、施工時の地盤状況によって厚さや範囲が変わりやすいことです。図面上では平坦に見える場所でも、実際には轍、掘削跡、水たまり、盛り上がり、既設構造物との段差などが存在します。敷鉄板を安定させるため、現場で追加の敷均しや部分的な補修が必要になることもあります。

こうした調整は施工の安全性や作業性を確保するうえで必要ですが、口頭指示だけで進むと数量根拠が残りません。後日、敷鉄板の枚数や配置だけを確認しても、どの範囲へどの程度の材料を入れたかを正確に再現することは困難です。設置面が不整形で厚さが一定でない場合は、面積と標準厚さだけで求めた数量が実態と合わない可能性もあります。

また、使用材料が新たに場外から搬入されたものとは限りません。場内発生土を一時転用する場合、既存の仮設道路から回収した材料を再使用する場合、別の施工区画から移動する場合があります。場外搬入であれば受入れ記録を確認しやすい一方、場内移動は記録を残さなければ材料の流れが見えにくくなります。

土量の状態が変わる点にも注意が必要です。土量管理では、地山、掘削後のほぐした状態、運搬時の状態、敷均しや締固め後の状態など、どの状態の体積を扱っているかを区別します。同じ材料でも状態が異なれば見掛けの体積が変わるため、運搬記録から求めた数量と施工後の出来形から求めた数量が一致しないことがあります。差をすべて施工ミスとみなさず、測定時点、土量状態、材料の出所を照合する必要があります。

さらに、敷鉄板を撤去した後の材料の行き先によって、最終的な土量収支は変わります。別の仮設道路へ再使用した場合、場内盛土へ転用した場合、仮置場へ移した場合、場外へ搬出した場合では、台帳上の振替先が異なります。撤去後の処理を記録しないと、旧区画の仮設数量が残ったままになったり、同じ材料を新区画で新規投入量として再登録したりするおそれがあります。

敷鉄板下整地土は、施工前、使用中、撤去後という複数の段階を通過します。そのため、一度だけ数量を測るのではなく、工程ごとに状態と所在を更新する管理が必要です。

確認1 整地前後の基準面と施工範囲を確定する

最初の確認は、整地前の地盤と整地後の設置面をどのように定義するかです。土量計算では、どの面からどの面までを対象にするかが決まっていなければ、測定結果があっても一貫した計算になりません。

整地前の基準面は、原則として敷鉄板下の整地へ着手する直前の地盤を対象にします。ただし、設置直前まで別の掘削や盛土が行われていた場合、造成着手前の現況測量だけでは実際の施工開始面を表せません。古い現況面と設置直前の地盤を混同すると、仮設整地土以外の掘削や盛土まで数量へ含める可能性があります。

そのため、敷鉄板下整地土の管理では、設置直前の状態を確認できる記録を残します。全面を詳細に測定することが難しい場合でも、外周位置、代表高さ、低い箇所、既存構造物との取り合い、明確な凹凸などを記録しておくと、後から施工範囲を確認しやすくなります。測定点は地形の変化を表せるように配置し、局部的な凹部や盛り上がりを単純な平均だけで消さないようにします。

整地後の基準面は、敷鉄板を置く直前に形成した支持面とします。敷鉄板の上面高を使う場合は、鉄板厚さ、重なり、浮き、沈み込みなどが含まれる可能性があるため、土量算定の基準として使えるかを確認しなければなりません。施工後に直接測定できない場合は、施工中の高さ測定、厚さ確認、断面記録など、採用した方法と精度を明記します。

施工範囲は、敷鉄板そのものの平面寸法だけで決めないようにします。敷設のために周囲へ擦り付けた部分、車両の乗り入れ部、端部の段差解消部分、排水や作業性を確保するために整形した部分などがあれば、実際に材料を施工した範囲として記録します。反対に、敷鉄板の下であっても既存路盤や構造物上へ直接設置し、新たな材料を入れていない箇所は、整地土の数量へ含めません。

範囲を記録するときは、単に作業ヤード一式と表現するのではなく、施工区画を識別できる名称を付けます。測点、区画番号、始点と終点、近接する構造物などを使い、位置を特定できるようにすると撤去時の照合が容易になります。同じ場所で複数回施工した場合は、施工回ごとに記録を分けます。

施工範囲が長方形などの単純な形状であれば、長さと幅から面積を求められます。しかし、仮設道路や作業ヤードは不整形になりやすいため、複数の区画へ分割して計算する方法が有効です。大きな一つの形状として概算すると、曲線部、張り出し部、未施工部、厚さの異なる部分の影響が埋もれます。

基準面と範囲を確定するときは、測定日と施工日も併せて残します。降雨、車両走行、他工種の作業などによって地盤形状が変化することがあるため、測定日と施工日が離れている場合は、記録した面が施工開始時の状態を表しているかを再確認します。

この確認を丁寧に行うことで、敷鉄板下整地土の数量が、別工種の盛土、地盤改良、路盤造成などと混ざることを防ぎやすくなります。

確認2 使用材料と土量の状態を区分する

二つ目の確認は、敷鉄板下へ何を入れたのか、どの状態の数量として管理するのかを明確にすることです。同じ施工範囲に複数の材料を使用する場合、一括して整地土と記録すると、撤去後の再使用、残置、処分の判断が難しくなります。

使用材料は、場内発生土、既存仮設から回収した材料、場外から搬入した材料、選別後の再使用材など、出所と性状を識別できるようにします。土質、粒度、含水状態が異なる材料を重ねて施工した場合は、施工上確認できる範囲で層や投入時期を分けて記録します。材料の使用可否や品質条件は設計図書や施工条件によって異なるため、一般的な名称だけで適否を決めないことが重要です。

場内発生土を使用した場合は、どの掘削区画から移動した材料かを記録します。掘削側では転用として払い出し、敷鉄板下では仮設用途への受入れとして登録することで、場内土量の流れがつながります。掘削数量とは別に、同じ材料を新規発生土として加算すると、現場全体の土量が実際より多く見えるため注意が必要です。

既存の仮設道路から回収した材料を再使用する場合も、旧区画からの撤去数量と新区画への投入数量を関連付けます。再使用時に異物除去や選別を行い、使用できなかった分が生じた場合は、回収量と再投入量が一致しないことがあります。その差を不明数量のまま残さず、仮置き、別用途への転用、搬出など、確認できた行き先へ振り分けます。

土量の状態は、地山、ほぐし、運搬時、締固め後など、現場で採用する区分を明記します。異なる状態の数量を同じ欄へ混在させると、投入量、施工後数量、撤去数量を正しく比較できません。

例えば、運搬車両の記録から敷鉄板下整地土を把握する場合、その数量は施工後の締固め体積と一致するとは限りません。反対に、施工後の面積と平均厚さから求めた数量は、搬入時の見掛け体積より小さくなる可能性があります。材料の状態、含水状態、積載のばらつき、締固めの程度などが関係するためです。

この差を整理するとき、根拠のない一定の換算率をすべての材料へ一律に適用するのは避けます。換算が必要な場合は、適用する設計条件、積算や施工管理の基準、材料区分、試験結果、現場で採用した条件などを確認し、関係者間で扱いをそろえます。土質や施工条件が変われば、同じ換算条件をそのまま使えないことがあります。

数量台帳には、数値だけでなく、搬入時、敷均し後、締固め後、撤去時などの状態を記載します。単位についても、体積、質量、台数を混在させず、換算した場合は換算前の記録と計算根拠を残します。

材料と土量状態を整理しておけば、仮設として使用した後に本設へ転用する場合でも、どの数量をどこへ振り替えるべきか判断しやすくなります。

確認3 敷設から撤去までの工程で数量を追跡する

三つ目の確認は、敷鉄板を設置した時点だけで管理を終わらせず、撤去や用途変更まで数量を追い続けることです。仮設用途の材料は、工事の途中で設置場所や役割が変わるため、工程の変化に合わせて台帳を更新する必要があります。

敷設時には、施工区画、施工日、整地範囲、厚さの求め方、使用材料、材料の出所、投入数量を記録します。施工途中で材料を追加した場合は、当初数量を上書きせず、追加施工として日付と理由を分けて残します。最終値だけを書き換えると、どの時点で増えたか、何のために増えたかを確認できません。

敷鉄板を使用している期間中も、地盤の変形や車両走行により補修が必要になることがあります。鉄板のがたつきや段差を解消するために材料を追加した場合は、少量でも補修記録として残します。一回当たりの量が小さくても、長期間にわたって繰り返されると合計量が増えるためです。

敷鉄板の配置を変更した場合は、旧区画から鉄板だけを移動したのか、下の整地材料も回収したのか、材料を残して別用途へ転用したのかを区別します。整地材料を残したまま本設用途へ切り替える場合は、仮設用途としての残高を減らし、本設側へ振り替えます。振替を行わないと、同じ材料が仮設数量と本設数量の両方へ残ります。

撤去時には、回収した数量だけでなく、現地へ残した数量や確認できない差も整理します。敷設時の投入量をすべて同じ状態で回収できるとは限りません。既存地盤と混ざった部分、沈み込んだ部分、周辺へ移動した部分、施工中に別用途へ使われた部分などがあるためです。回収量との差を機械的に損失とせず、現場状況と記録を確認し、推定を含む場合はその根拠を残します。

回収した材料を別の敷鉄板下へ再使用する場合は、旧区画の撤去記録と新区画の投入記録を関連付けます。仮置場を経由する場合は、仮置場への搬入、在庫、搬出を分けて記録し、他の材料と混ざった場合は数量精度が変わることも記載します。

場外へ搬出する場合は、撤去数量、積込み記録、搬出台数、計量記録などの関係を確認します。体積と質量を比較するときは、単位や材料状態が異なる可能性があります。また、搬出記録へ他工種の残土が含まれている場合は、敷鉄板下整地土だけの数量として扱わないようにします。

撤去せず、本設の路床や造成盛土へ組み込む場合は、仮設用途から本設用途への振替日、振替量、対象区画を記録します。単に残置と書くだけでは、完成数量へ含めたかどうかが分かりません。残置材料が本設の要求条件を満たすかどうかは、設計条件や品質管理の確認を要します。仮設用途に使えた材料が、そのまま本設にも適用できるとは限りません。

敷設、追加補修、移設、撤去、再使用、残置という工程をつなげて記録することで、仮設用途の数量が現在どこにあるかを把握できます。

確認4 写真と測定記録を仮設数量に結び付ける

四つ目の確認は、写真や測定結果を数量台帳と対応させることです。敷鉄板下整地土は敷設後に見えなくなるため、施工後だけでは厚さや材料の状態を確認できません。撤去時にも既存地盤と混ざることがあるため、施工中の記録が数量根拠として重要になります。

写真は、整地前、材料投入中、敷均し後、敷鉄板設置後、撤去時など、必要な段階で残します。適用される写真管理基準や施工計画に撮影項目が定められている場合は、その条件を優先します。すべての場所を同じ枚数で撮影するのではなく、施工範囲、位置、厚さ、材料、周辺との取り合いを説明できる写真を選びます。

近接写真だけでは施工場所が分かりにくいため、全景と詳細を組み合わせます。撮影日、施工区画、撮影方向、作業内容を日報や台帳と同じ名称で整理すると、似た景色が多い現場でも資料を照合しやすくなります。

厚さを確認する写真では、都合のよい一点だけを施工範囲全体の代表値にしないようにします。地盤に凹凸がある場合、一点の厚さを全体へ適用すると数量差が大きくなります。複数点を測定し、測定位置と平均厚さの求め方を残します。厚さが大きく異なる部分は区画を分ける方法も有効です。

測定記録には、測定方法、測定点、基準高さ、測定日、使用した基準点などを記載します。施工前後の高さの差から数量を求める場合は、同じ座標系や基準に基づいて比較できているかを確認します。基準点が移動した場合、測定方法が変わった場合、測定密度が大きく異なる場合は、その影響を整理します。

平面的な施工範囲は、図面や略図へ実績として書き込みます。当初計画の範囲と実際に施工した範囲を分けて残すと、追加や縮小の状況が分かります。計画図面へ最終範囲だけを上書きすると変更の経緯が消えるため、施工日や変更回が分かる形で保存します。

写真と測定結果には、土量台帳の管理番号を付けます。施工区画ごとに識別番号を設定し、日報、写真、測定野帳、材料受入れ記録、土量計算書で共通して使えば、数量根拠を確認するときに資料をたどりやすくなります。

写真だけで数量を確定するのは難しく、計算書だけでも施工範囲や材料状態を十分に説明できない場合があります。写真、測定、日報、計算書を相互に結び付けることで、仮設用途の数量として説明しやすい記録になります。

敷鉄板下整地土の数量を計算する基本的な考え方

敷鉄板下整地土の数量は、施工範囲の面積に平均厚さを乗じて求める方法が基本的な考え方です。ただし、実際の地盤は均一ではないため、一つの面積と一定厚さだけで計算できるとは限りません。

施工範囲が比較的平坦で、整地厚さがほぼ一定であれば、長さと幅から面積を求め、確認した平均厚さを掛けて数量を算定できます。一方、施工前地盤に大きな凹凸がある場合は、区画を細分化し、区画ごとに面積と平均厚さを設定したほうが実態に近づきます。

例えば、中央部は薄く、端部や轍部分だけ厚く材料を入れている場合、全体へ最大厚さを適用すると過大になります。反対に、薄い部分だけを代表値にすると凹部への投入量を見落とします。複数の断面や測定点を設定し、地形の変化を反映させます。

施工前後の高さを面的に取得できる場合は、二つの面の差から体積を求める方法もあります。この場合は、比較する範囲の外周が一致しているか、敷鉄板や資材など土以外のものがデータへ混ざっていないか、欠測部をどのように補間したかを確認します。施工前後で測定密度や取得方法が大きく異なると、計算結果へ影響する可能性があります。

運搬台数から数量を把握する場合は、車両の荷台容量と実際の積載量が必ずしも一致しない点に注意します。一台当たりの数量を採用する場合は、積載状況、計量記録、受入れ記録など、現場で確認できる根拠を使います。台数だけの数量と施工後の体積を比較する場合は、土量状態が違うことを明示します。

計算結果は、搬入時体積、施工後体積、撤去時体積など、測定時点と状態が分かる名称で保存します。異なる方法で求めた数量に差がある場合は、一方を消して合わせるのではなく、測定時点、材料状態、施工範囲外への使用、記録漏れなどの可能性を確認します。

小数点以下の扱いや端数処理も統一します。区画ごとに端数処理してから合計する方法と、合計後に処理する方法では結果が異なることがあります。適用する数量算出条件を確認し、現場内で計算方法をそろえます。

敷鉄板の枚数から整地面積を推定する場合は、鉄板の重なり、隙間、端部の擦り付け、未施工箇所を考慮します。枚数と一枚当たりの面積を単純に掛けただけでは、実際の整地範囲と一致しないことがあります。鉄板配置と実績施工範囲を照合して計算します。

二重計上と計上漏れを防ぐ土量台帳の作り方

敷鉄板下整地土を仮設用途の数量として確実に残すには、現場全体の土量台帳とは別に孤立した記録を作るのではなく、掘削、搬入、仮置き、転用、撤去、搬出の流れへ組み込むことが重要です。

土量台帳には、管理番号、施工区画、施工日、材料区分、出所、受入れ数量、施工後数量、追加数量、撤去数量、再使用数量、残置数量、搬出数量などを記録します。すべての欄を最初から埋めるのではなく、工程の進行に合わせて更新し、未確定部分は未確定と分かる表示にします。

特に重要なのは、数量の移動元と移動先を対応させることです。場内発生土を敷鉄板下へ使用した場合は、発生区画から仮設区画へ移動した記録を残します。仮設区画から回収して本設盛土へ転用した場合は、仮設区画から本設区画へ振り替えます。この関連付けがあれば、一つの材料が複数の場所へ同時に存在するような台帳になりにくくなります。

二重計上は、同じ施工を異なる名称で登録したときに起こりやすくなります。例えば、仮設道路整地土と敷鉄板下敷均し材が同じ作業を示している場合、担当者ごとに別項目へ計上すると重複します。工種名だけで判断せず、施工場所、施工日、材料の出所、管理番号を照合します。

計上漏れは、少量の補修や他作業と同時に行った整地で発生しやすくなります。重機が掘削作業の途中で敷鉄板下へ材料を運んだ場合、独立した搬入作業として認識されず、日報に残らないことがあります。作業指示の時点で管理番号を付け、施工後に数量を追記する仕組みにすると漏れを減らせます。

台帳では、計画数量と実績数量を分けます。計画数量を実績欄へそのまま転記すると、現場で増減があっても差が見えません。計画範囲、実績範囲、増減理由を残し、必要に応じて施工計画や工程計画へ反映します。

仮設用途として数量を残すことは、すべてが契約上の支払い対象になることを意味しません。施工実績として管理する数量、社内原価として管理する数量、契約数量として確認または協議する数量は一致しない場合があります。台帳上で目的を区分すると、施工実績と契約上の扱いを混同しにくくなります。

定期集計では、使用中、撤去済み、再使用待ち、本設へ振替済み、搬出済みの数量を確認します。投入量から各行き先を差し引いた残りが大きい場合は、記録漏れ、重複、単位の違い、土量状態の違いがないかを点検します。

設計変更や追加施工が発生したときの整理方法

敷鉄板下の整地は、当初計画どおりに進まないことがあります。降雨後の地盤状態、施工車両の変更、資材置場の移動、作業ヤードの拡張、他工種との取り合いなどにより、施工範囲や厚さが変わる場合があります。

追加施工が必要になったときは、可能な範囲で施工前の状態を記録します。追加前の写真、地盤状況、追加範囲、必要となった理由、指示や報告の内容を残します。緊急対応で事前測定が難しい場合でも、作業直後に実績範囲、投入量の根拠、関係者への報告内容を整理します。

当初範囲と追加範囲は、図面上で区別します。全体を一つの実績範囲として描き直すだけでは、どこが追加されたのか分かりません。施工日や変更回ごとに区画を分けることで、数量の増加理由を説明しやすくなります。

追加施工に場内材料を使用した場合は、材料を採取した場所も記録します。別工区で余剰となった材料を転用したのであれば、追加整地土の増加だけでなく、転用元の在庫減少も同時に更新します。場外搬入の場合は、他の盛土材料と区別して受入れ記録を確認します。

設計変更や契約上の協議が必要かどうかは、契約条件、設計図書、指示内容、施工理由などによって異なります。現場担当者の判断だけで対象になると断定せず、施工前後の記録を整理して発注者や監督職員などの関係者と確認します。数量根拠が整っていれば、協議が必要になった際にも事実関係を説明しやすくなります。

反対に、当初計画より施工範囲が小さくなった場合も、実績数量を減らして記録します。計画数量を残したままにすると、材料在庫、原価、土量収支に差が生じます。増加だけでなく減少も記録することで、実態に沿った管理になります。

現場で続けやすい日常管理の進め方

敷鉄板下整地土の管理は、複雑な計算方法を導入することより、施工のたびに必要な記録を残せる運用を作ることが重要です。後日まとめて整理する方法では、追加投入や移設の経緯を思い出せなくなる可能性があります。

まず、敷鉄板を設置する区画ごとに管理番号を決めます。管理番号は日報、写真、測定記録、材料記録、土量台帳で共通して使用します。現場内で呼び方が複数ある場合は、正式な区画名と通称を対応させておくと混乱を防げます。

施工前には既存地盤の状態と予定範囲を確認します。施工中は材料の出所と投入回数を記録します。施工後は実績範囲と厚さの根拠を確認し、写真を整理します。撤去時には、回収、再使用、残置、本設への転用、搬出のどれに該当するかを更新します。この流れを一つの様式にまとめると、担当者が変わっても管理を継続しやすくなります。

日報では、敷鉄板設置の一言だけで終わらせず、下地整地の有無を記載します。整地を行った場合は、施工区画、材料、概算数量、追加作業の有無を残します。確定数量をその日に出せない場合は、未確定であることと確認予定を記録し、後日の点検対象にします。

毎日の数量を細かく確定することが難しい現場では、週ごとに未確定記録を点検する方法もあります。ただし、写真、施工場所、作業内容の記録は施工日に残します。時間がたつほど、鉄板下の状態を確認することが難しくなるためです。

管理者だけでなく、施工担当者、測量担当者、重機担当者などが、どの作業を記録対象とするかを共有することも有効です。少量の補修や場内移動が抜ける背景には、作業者が土量管理の対象だと認識していない場合があります。

定期的な確認では、敷設中の全区画を一覧にし、設置日、最終補修日、撤去予定、現在の数量状態を確認します。長期間使用している区画は、追加投入が積み重なっていないかを点検します。撤去済みの区画が使用中のまま台帳に残っている場合は、撤去後の行き先を確認します。

現場で土量管理を正確に続けるには、完璧な資料を一度で作るより、記録を更新する習慣を定着させることが大切です。施工直後の短い記録でも、後日の大きな数量差を防ぐ根拠になります。

まとめ

敷鉄板下整地土は、敷設後に見えなくなり、工事の途中で設置場所や用途が変わるため、現場の土量管理から外れやすい数量です。施工面積が広い場合や、追加補修と移設を繰り返す場合には、現場全体の土量収支や原価へ影響する可能性があります。

仮設用途の数量として確実に残すためには、第一に整地前後の基準面と施工範囲を確定し、どこからどこまでを計算対象とするかを明確にします。第二に使用材料と土量の状態を区分し、場内転用、場外搬入、再使用などの違いを記録します。第三に敷設時だけでなく、補修、移設、撤去、残置、本設への転用まで数量を追跡します。第四に写真、測定記録、日報、計算書を管理番号で結び付け、見えなくなる施工の根拠を残します。

管理上は、仮設用途として投入した数量と、本設へ振り替えた数量を同じ残高へ重ねて残さないことが重要です。移動元と移動先を対応させ、数量の状態と測定時点を明示すれば、二重計上や計上漏れを見つけやすくなります。

契約上の数量区分や算出方法は、設計図書や現場ごとの条件を優先し、必要に応じて指示や協議の内容を記録します。仮設用途として管理している数量が、すべて同じ契約上の扱いになるとは限りません。施工実績、社内管理、契約数量を区別することが、安全な数量整理につながります。

敷鉄板下整地土の管理を日常業務へ定着させるには、現場で記録しやすい方法を選ぶことも欠かせません。施工位置、写真、測定値、材料の出所、撤去後の行き先をその場で関連付けられる記録手段を整えることで、後から資料を探し直す負担を減らせます。

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