LRTKレフィクシア株式会社

RTK対応GNSS受信機の選び方:現場で失敗しないチェックリスト

RTKとは?なぜ高精度GNSS受信機が必要か

近年、建設・土木やインフラ保守の現場でRTK対応GNSS受信機(高精度GNSS測位システム)の重要性が飛躍的に高まっています。カーナビやスマートフォンに内蔵されたGPSで位置を計測することは日常業務に欠かせませんが、一般的な単独測位(スタンドアロンGPS)の精度は数メートル程度に留まり、場合によっては10mほどの誤差が生じます。施工管理や測量ではミリ単位の精度が要求されるため、この誤差では不十分です。そこで登場したのがRTK測位(リアルタイムキネマティック)と呼ばれる高精度測位手法です。RTK対応のGNSS受信機を使えば、位置誤差を数センチメートルまで縮小し、測量や施工に必要な高精度を実現できます。

RTK測位では、既知の正確な座標を持つ基準局(ベースステーション)と、移動しながら観測する移動局(ローバー)の2台のGNSS受信機を同時に運用します。基準局は自分の正確な位置がわかっているため、GNSS衛星から受信した信号に含まれるさまざまな誤差成分をリアルタイムに算出できます。そしてその補正情報を通信で移動局に送り、移動局側で自分の測位結果に補正を適用することで、単体のGPSでは除去できない誤差を打ち消し、センチメートル級の高精度を得る仕組みです。

このようにRTK測位を行うには専用の機器と手順が必要ですが、その分、土木施工や測量現場の生産性に大きく貢献します。RTK技術の導入によってトータルステーション(光波測距儀)など従来の手法と比べ作業効率が飛躍的に向上し、場合によっては1人で広範囲の測量作業を完結できるようになります。近年は各メーカーから多種多様なRTK対応GNSS受信機が販売されており、その機能・性能もさまざまです。どの機器を選べば現場で失敗しないか? 以下にRTK受信機選びのチェックポイント10項目をまとめました。それぞれのポイントをしっかり確認し、自社の業務に最適なモデルを選定しましょう。

RTK対応GNSS受信機選定のチェックリスト10項目

1. 対応衛星システム(GPS・GLONASS・Galileo・みちびき)

まず確認したいのは、そのRTK受信機が対応する衛星測位システムの種類です。GNSS衛星にはアメリカのGPS、ロシアのGLONASS、ヨーロッパのGalileo、中国のBeiDou(北斗)、そして日本の準天頂衛星システム「みちびき(QZSS)」などがあります。受信可能な衛星の種類が多ければ、それだけ上空に見える衛星数が増え、都市部のビル陰や山間部でも測位が安定しやすくなります。特に日本国内で利用するなら、みちびきへの対応は大きなメリットです。みちびき衛星は日本上空に長時間とどまる軌道を持つため、常に一基は頭上に見える設計になっており、山間部などでも精度向上が期待できます。

近年発売されている高精度GNSS受信機は、GPS+GLONASSはもちろん、GalileoやBeiDouにも対応したマルチGNSS受信が主流です。将来的に衛星の信号や数が増えることも見据えて、できるだけ多くの衛星システムに対応した機種を選ぶと良いでしょう。

2. 対応周波数帯(L1/L2/L5など)

GNSS衛星から送信される信号は、複数の周波数帯(Lバンド)に分かれています。代表的なのはL1帯(約1.5GHz)ですが、より高精度な測位を行うにはL1に加えてL2帯やL5帯といったマルチ周波数受信が重要になります。デュアル周波数(L1+L2)に対応した受信機では、電離層による誤差を相殺できるため、単一周波数受信よりも測位精度が向上し、初期化(整数アンビギュイティの解決)にかかる時間も短縮されます。

さらに最近では、GPSの新しい民間信号であるL5に対応したトリプル周波数受信機も登場しています。L5信号は従来よりも出力が強く帯域幅も広いため、マルチパス(ビルや地表面での信号反射)や電波干渉に強く、測位の信頼性向上に寄与します。例えば最新の受信機では、GPSのL1/L2/L5、GLONASSのG1/G2、GalileoのE1/E5、BeiDouのB1/B2といった複数帯域の信号を同時に受信可能です。将来的なGPS衛星のL5信号本格運用も見据え、余裕があればL5までサポートしたモデルを選ぶと安心です。

3. 補正データ方式(RTKネットワーク・Ntripなど)

RTK測位では、基準局から移動局へ補正データを送信する通信手段が不可欠です。その補正データをやり取りする方式も、受信機選定時の重要なチェックポイントになります。大きく分けると、自前の基準局を設置して無線で通信する方法と、インターネット経由で補正情報を受け取るネットワーク型RTK(VRS方式など)があります。近年は国土地理院の電子基準点ネットワークや民間の補正サービスが整備されており、多くの現場ではNtripプロトコルを使ってインターネット経由で補正データを取得する方法が一般的です。そのため、受信機がNtripクライアント機能を備え、モバイル通信でリアルタイムに補正情報を受信できるか確認しましょう。

一方、トンネル内の工事や山奥の測量など、現場によってはインターネット接続が不安定・困難なケースもあります。その場合には、自社で用意した基準局(固定局)と移動局を直接無線通信で結ぶ従来型のRTK方式も有効です。受信機によっては内部にUHF帯の無線モデムを内蔵し、基地局⇔移動局間をダイレクトに通信できるモデルや、外付け無線機に対応しているモデルもあります。自社の利用環境に合わせて、ネットワークRTKに対応しているか、自前無線による直接通信に対応しているか、またはその両方が可能かを確認しましょう。また、補正データのフォーマットもRTCM3やCMRなど用途に合った形式に対応している必要があります。国や地域によっては、補正情報サービスの利用に月額費用がかかる場合もあるため、その点も予算に応じて検討しましょう。

4. 測位精度(水平精度・高さ精度)

要求される精度を満たせるかどうか、カタログに記載された測位精度のスペックも必ず確認しましょう。RTK受信機の精度は通常、水平(平面位置)と垂直(高さ)それぞれについて「誤差◯mm + ◯ppm」などの形式で表記されます。例えば高性能なRTK受信機では、「固定解(RTK Fix)時の精度:水平8mm + 1ppm、垂直15mm + 1ppm(RMS)」といった具合です。ppm(parts per million)とは距離比例の誤差で、基準局との距離が長くなるほど増加する成分を指します。この例では、基準局から10km離れていても水平誤差は約8mm + 10km×1ppm = 約18mm程度に収まる計算です。

メーカーにより、この誤差表記をRMS(一標準偏差)で示す場合や2シグマ(95%信頼区間)で示す場合がありますが、いずれにせよ数センチ未満の精度が出ることに変わりありません。ただし一般に、垂直方向の精度は水平の約1.5倍程度になる点に留意が必要です。また、初期化(整数解確定)に要する時間や、ロスト後に再度固定解(Fix)に復帰するまでの時間も機種によって差があります。カタログ上は同程度の精度を謳っていても、実際の現場(マルチパスの多い都会部や樹木下など)での安定度には違いが出る場合があります。可能であれば実機を使った評価データや、利用者のレビュー情報なども参考にすると安心です。

5. 通信方式(無線・Bluetooth・SIMカード対応)

RTK測位では基準局-移動局間の通信手段が重要です。通信方式の対応状況もしっかり確認しましょう。上記の通り、基地局⇔移動局間の通信には専用無線(UHF帯の電波通信)またはインターネット回線の利用が考えられます。多くの測量向けRTK受信機は本体にUHF無線モデムを内蔵しており、インターネットが届かない山間部などでも無線免許を取得しておけばリアルタイムに補正情報を受信できます(日本国内でUHF特定局を運用するにはデジタル簡易無線の免許申請、または特定小電力無線の届け出が必要です)。

一方、ネットワーク型RTKを利用する場合、移動局側でモバイルインターネット通信が必要となります。そのため、近年は受信機自体にSIMカードスロットやLTE通信モジュールを内蔵したモデルも増えてきました。内蔵のSIM対応モデルであれば受信機単体で補正情報サービスに接続できますし、非対応機でもBluetoothやWi-Fi経由でタブレット・PCと接続し、その端末の通信回線を共有する形でインターネットに接続することができます。

Bluetoothはほぼ全ての受信機に標準搭載されており、スマートフォンや専用データコレクタとワイヤレス接続して受信機を操作可能です。またWi-Fiアクセスポイント機能を備え、スマホからブラウザ経由で設定やデータ転送を行える機種もあります。現場での使い方をイメージしながら、必要な通信インターフェース(内蔵無線の有無、SIM対応可否、Bluetoothのバージョンなど)を持つ受信機を選びましょう。

6. 内部メモリとデータ記録

RTK測位ではリアルタイムに座標を得るのが基本ですが、必要に応じて観測データの記録ができるかもポイントです。多くのRTK受信機は内部にメモリを搭載しており、スタティック測量(長時間の静的観測)や後処理解析(PPK: Post Processed Kinematic)のために生データ(RINEXなど)を記録できます。内部ストレージ容量は機種によって様々で、数MB程度のものから数GB~32GB以上まで差があります。大量の観測データを高頻度で長時間ログ取得するなら、大容量メモリ搭載モデルが安心です。

また機種によってはUSBメモリやSDカードスロットに対応し、データを手軽に外部にコピーできるものもあります。さらに最近ではクラウド連携機能を持つ製品も登場しています。測位データや記録した点群データをそのままクラウドにアップロードし、現場からオフィスへ即座に共有できる仕組みです。例えば弊社のLRTKでは、取得した座標データがクラウド上のデータベースに自動保存され、インターネット経由で事務所PCから一覧確認することも可能です。自社のデータ管理フローや後処理ニーズに合わせて、必要十分な記録機能を備えた受信機を選びましょう。

7. 耐環境性(防塵・防水・動作温度範囲)

建設や測量の現場は過酷な環境になることもあります。雨天や粉塵が舞う環境、泥まみれの足場や高低差の激しい地形など、屋外の現場で使うRTK受信機は耐環境性能もしっかりチェックしましょう。多くの測量機器は国際的な防塵・防水規格であるIP規格で保護等級が示されています。例えばIP67相当の受信機なら、「粉塵が内部に全く侵入せず、一時的な水没にも耐えられる」ことを意味します。実際、主要メーカーの受信機はIP65~IP67程度の防塵防水性能を備えているのが一般的です。

耐衝撃性も重要です。堅牢な設計の機器では、2mの高さ(ポールに据え付けた状態)からコンクリート地面に落としても壊れないよう試験されています。また動作温度範囲も確認が必要です。通常は-20℃~+60℃程度が多いですが、極寒地や真夏の炎天下で使用する場合は、仕様上の温度範囲を超えないか注意しましょう。特に内部にバッテリーを持つ機種では、温度範囲の制約がバッテリー性能に左右される場合もあります。長く現場で使う機器ですから、筐体の素材(マグネシウム合金製か強化プラスチック製か)や全体の頑丈さも含め、信頼できる耐久性を持つ製品を選定してください。

8. バッテリー駆動時間

屋外で長時間使用する測量機器にとって、バッテリーの持ちは死活的に重要です。RTK受信機は高精度な測位演算や無線通信を常時行うため消費電力が大きく、内蔵バッテリーによる駆動時間は機種ごとに差があります。一般的な受信機では満充電から連続作業できる時間は約5~10時間程度ですが、省電力設計の製品では20時間近く稼働するものもあります。

例えばEmlid社の「Reach RS2」は大容量バッテリーにより18時間以上のRTK測位が可能とされています。一方で、超小型・軽量なスマートフォン連携型デバイスでは内蔵バッテリー容量が小さいため数時間程度しか持たないものもあります。長時間の測量作業が見込まれる場合は、バッテリー交換が可能な機種や、ホットスワップ(電源を入れたままバッテリー交換)対応のデュアルバッテリー機構を持つ製品が安心です。また外部からの給電に対応したモデルであれば、モバイルバッテリーや車載電源で充電しながら使うこともできます。カタログスペックの「連続動作時間」は必ずチェックし、現場で必要な稼働時間に見合うかを検討しましょう。予備バッテリーを複数用意できるか、充電時間はどの程度か、といった点も考慮に入れると万全です。

9. 重量・サイズ(携帯性)

RTK受信機の重量やサイズも現場で扱う上で重要なポイントです。従来型の据え置き型GNSS受信機はアンテナ・バッテリー・無線機を内部に一体化しているため堅牢ですが、そのぶん重量が1kg前後とずっしりしています。例えば国内外の大手メーカーが出しているアンテナ一体型の受信機は、だいたい1.0~1.5kg程度の重さがあります。一方、近年登場したスマートフォンやタブレットと連携して使うモバイル型のRTKデバイス、ウェアラブル型のGNSS受信機などは、わずか数百グラムという非常に小型軽量なものも増えてきました。

弊社のLRTKもその代表例で、従来の据え置き型GNSS測量機やトータルステーションと比べて圧倒的にコンパクト・軽量です。これまで2人1組で山中に機材を担いでいたような測量作業でも、LRTKなら1人で完結できるという報告もあります。

携行性に優れた受信機であれば、道が狭い現場や徒歩でしか行けない測量地点にも負担少なく持ち込めるでしょう。ただし小型化すればバッテリー容量やアンテナ性能はどうしても犠牲になりがちなため、必要な測位精度とのトレードオフで判断する必要があります。車両に据え付けて使う用途であれば多少大きくても問題ありませんが、担いで長距離を移動するような測量には可能な限り軽量なモデルが適しています。

10. ソフトウェア・アプリ連携

ハードウェアの性能だけでなく、対応するソフトウェア環境も受信機選びでは重要です。RTK受信機を現場でフル活用するには、測量用のフィールドアプリやデータ処理ソフトとの連携が不可欠になります。大手メーカーの機器では専用のデータコントローラ(野外用タブレット)とソフトウェアが提供されており、例えばTrimble社の「Access」やTopcon社の「MAGNET Field」、Leica社の「Captivate」といったアプリを使って、観測から設計図との照合まで現場で一貫して作業可能です。

一方で、新興メーカーのRTK製品では汎用のスマートフォン・タブレットを使って操作するスタイルが増えています。例えばEmlid社の受信機はAndroid/iOS対応の専用アプリから機器設定やデータ管理を行えますし、弊社のLRTKもスマホ用アプリと連携することで、取得した位置情報を即座にクラウド共有して関係者とデータを閲覧できるようにしています。また、測量CADやGISソフトとのデータ互換(例: DXFやLandXML、Shapefileなどの形式に対応)も現場のワークフローに直結します。購入予定のRTK受信機が、現在使っている他のソフトウェアや今後導入予定のシステムとスムーズに連携できるか、データ形式の対応状況や提供SDKの有無なども確認しておくと安心です。ソフトウェア面での使い勝手や拡張性は、実際の作業効率を左右する大きなポイントです。

LRTKで実現する簡易測量

以上のチェックリストを踏まえて、自社に合ったRTK対応GNSS受信機の選定ができれば、現場での測位作業は格段に効率化されます。最後に、特に測量初心者や専門の測量技術者がいない現場でも手軽に利用できる簡易測量のソリューションとして、弊社が提供する「LRTK」についてご紹介します。

LRTKは手のひらに収まるコンパクトサイズの小型GNSS受信機で、スマートフォンと組み合わせて使うことでRTK測位によるセンチメートル級精度の位置情報を誰でも簡単に取得できる製品です。複雑な操作は専用アプリが代行し、測位開始からデータ記録、クラウドへのアップロードまで直感的に行えるため、専門知識のない方でも扱いやすく設計されています。例えば地方自治体の職員が道路や河川の点検で位置情報付きの写真を撮影する場合や、建設現場の担当者が出来形(完成形状)を確認する簡易な測量を行う場合でも、LRTKなら大掛かりな機材や専門業者を手配せずに、現場ですぐに高精度な測位が可能になります。

また、LRTKはネットワーク型RTKだけでなく、日本の準天頂衛星システム(QZSS)が提供する無料のセンチメートル級測位補強サービス(CLAS)にも対応しています。山間部など携帯電話の電波が届かない場所でも、上空の衛星から直接補正情報を受け取り、高精度測位を継続できるため、電波インフラに依存しない測量が可能です。こうした手軽さと確かな精度を両立するLRTKは、建設や測量のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するツールとして注目されています。現場の測位作業をもっと手軽に、もっとスマートにする選択肢として、LRTKによる簡易測量をぜひご検討ください。

FAQ

Q1. RTKとは何ですか?通常のGPS測位と何が違いますか?
A1. RTKとは「リアルタイムキネマティック」の略で、GNSS測位の誤差を補正してリアルタイムに高精度な位置を求める技術です。通常のGPS単独測位では誤差が数メートル生じますが、RTKでは基準局からの補正情報を使うことで誤差を数センチ以下にまで縮小できます。そのため、土木測量や精密な施工管理など、ミリ単位の精度が求められる現場で広く利用されています。

Q2. RTK測位を行うにはどんな機材や準備が必要ですか?
A2. 基本的にRTK測位には、正確な座標がわかっている基準局用のGNSS受信機と、移動しながら測量するローバー用のGNSS受信機が必要です。加えて、基準局からローバーへ補正データを送るための通信手段(無線機やインターネット接続)が必要になります。近年は国土地理院などの基準点サービスや民間の補正サービスを利用して、専用の基地局を設置せずにネット経由で補正情報を得る方法も一般的です。いずれの場合もRTK対応の高精度GNSS受信機と通信環境、そして必要に応じてそれらを制御するタブレットやPCがセットで必要になります。

Q3. RTK受信機を選ぶ際、まず重視すべきポイントは何ですか?
A3. 用途にもよりますが、まずは「どの程度の精度が必要か」と「どういった現場環境で使うか」を明確にすることが重要です。それによって必要な機能も見えてきます。例えば高精度が要求されるならマルチGNSS・マルチ周波数対応機を選ぶべきですし、山間部でネット環境が無いなら無線通信ができる機種が必須です。逆に市街地中心で使用するなら、ネットワーク型RTK対応でコンパクトな機種が扱いやすいでしょう。このように、衛星対応数・周波数帯・通信方式・測位精度といった要素を総合的に比較検討し、自分たちの現場条件に合ったモデルを選定することが大切です。

Q4. 電波状態の悪い場所や山林でもRTK測量は可能でしょうか?
A4. 樹木が生い茂った森林や高層ビルが周囲にある都市部では、衛星信号が遮られたりマルチパス(反射)の影響を受けたりするため、RTK測位が不安定になる場合があります。ただ、最近のGNSS受信機は複数の衛星システムや周波数に対応しており、以前よりは格段に衛星を捕捉しやすくなっています。また、みちびき(準天頂衛星)による補強信号や、複数台の移動局を組み合わせてブリッジする技術なども登場し、難条件下での測位を補完する仕組みが出てきています。それでも全く空が見えないような環境ではGNSS測位自体が困難なため、状況によっては測量手法を工夫したり、一時的に開けた場所まで移動して測位するなどの対策が必要です。

Q5. RTK受信機の使用に資格や免許は必要ですか?
A5. GNSS受信機自体の操作に特別な資格は必要ありませんが、通信に使う無線機器については規制があります。もし基地局とローバー間をUHF無線で直接通信する場合、日本では「陸上特殊無線技士」の資格取得や無線局の免許申請が必要となります(デジタル簡易無線を利用するケースなど)。一方、携帯電話網を利用したネットワーク型RTKであれば無線免許は不要です。ただし公共測量(公共事業のための公式な測量)を行うには測量士補以上の国家資格が求められるなど、作業内容によっては法的な資格要件がある点にも注意してください。

Q6. 初心者でも扱いやすいRTK測量機はありますか?
A6. 最近は操作性に優れた初心者向けのRTKシステムも増えてきています。スマートフォンやタブレットのアプリから直感的に操作できる受信機や、設定項目を自動化して初期設定の手間を省いた製品もあります。例えば弊社のLRTKは専用アプリで案内に従って操作するだけで測位を開始でき、取得データもクラウドに保存されるためデータ管理が簡単です。メーカー各社もトレーニングサポートや操作マニュアルを整備していますので、初めてRTKを使う場合でも安心して導入できるでしょう。

現場を3Dで残して、あとから測る。
実際の画面と動画で使い方を確認できます。

LRTK Phoneの使い方・実例を見る
資料請求導入相談
現場をスマホで3DスキャンLRTK Phone実例を見る